コラボレーションで新規顧客を開拓!雑誌「レタスクラブ」の成功事例を勝手にSNS分析してみた

コラボレーションで新規顧客を開拓!雑誌「レタスクラブ」の成功事例を勝手にSNS分析してみた

近年、紙媒体は低迷が続いています。
特に雑誌は苦戦を強いられており、2016年、2017年に休刊・廃刊となった雑誌は数十誌に上ります。

しかしその一方で、様々な取り組みを決行し、紙媒体低迷の現状を打破し売上を伸ばしている雑誌も存在します。
今回は、その中で「ある老舗雑誌」に注目し、同誌が行なったクチコミマーケティングにスポットを当て、SNS上のクチコミから(勝手に!)調査・分析をしてみました。

参考:2017年休刊・廃刊の新聞雑誌(内外切抜通信社)
   2016年の出版市場(紙+電子)(公益社団法人全国出版協会)

「レタスクラブ」コラボ施策をクチコミから分析!

「レタスクラブ」は、KADOKAWAが発行している料理雑誌です。
レシピはもちろん、掃除や整理・収納のコツ、節約テクニックなどを紹介するいわゆる「主婦向け雑誌」のひとつです。
1987年創刊の老舗雑誌ですが、創刊30周年を迎えた2017年3月、それまで隔週刊だったのを月刊にリニューアルし、そのリニューアル号から3号連続で見事完売を果たしました。

その際の施策として話題となったのが、ゆるキャラ「カパルくん」とのコラボ企画。
カパルくんとは、埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の公式キャラクターです。
料理上手で「レタスクラブを読んでいる」という設定があることから、コラボに繋がりました。

では、「カパルくん」とのコラボ施策の反響はどうだったのでしょうか?
SNS上のクチコミから追って行きたいと思います。

コラボ実現にソーシャルメディアはどう反応するのか?

カパルくんとのコラボ実現のきっかけは、2017年4月8日のカパルくんのこのツイートでした。

ファンからの質問に答える中で、愛読書として「レタスクラブ」の名前を挙げたのです。
これに、編集長が返信をしたことがきっかけで、カパルくんが紙面に登場することが決定。
その経緯をTwitter上で見せていったのです。

その結果どのような反響があったのか、ソーシャルメディア上での「レタスクラブ」に関するクチコミ件数の推移を見てみましょう。

レタスクラブに関するクチコミ4月5月

「レタスクラブ」の発売日が毎月25日であることから、毎月25日頃は編集部や出版社などからの宣伝や、「レタスクラブを買った」などの購入報告が多く見られますが、それ以外のカパルくん関連の出来事をツイートした日に注目です。

先ほど紹介したカパルくんのツイートが4月8日。
このツイートに編集長が返信してやり取りが始まり、クチコミが盛り上がってきたところでカパルくんに「オファー」がなされ、その翌月、5月23日から24日にかけてカパルくんがレタスクラブキッチン(レタスクラブ所有のキッチンスタジオ)を訪れた様子が紹介され、クチコミ件数は一気に急増しました。

レタスクラブに関するクチコミ6月7月

6月、7月も「レタスクラブ」とカパルくんのコラボに関する情報が出されるたびにクチコミが盛り上がっているのがわかります。

売上に繋がるクチコミが増加!!

続いては、このコラボによってクチコミ内容にはどのような変化があったのか、今回は特に売上に関連しそうなワード「買う」「買いたい」「欲しい」について注目してその推移を追ってみます。

レタスクラブ買いたい・欲しい

図3の棒グラフは、「レタスクラブ」の2016年4月~2017年7月のクチコミ件数の推移、折れ線グラフは月毎のクチコミのうち、「買う」「買いたい」「欲しい」と発言されている件数です。
どちらのグラフも概ね右肩上がりとなっています。
これは、「レタスクラブ」の取り組みが成功していることを表しているのではないでしょうか。
また合わせて、月毎の企画や付録に関するポジティブな発言が多く見られました。
少し数は多くなりますが、実際のツイートをいくつか抜き出して見てみましょう。

この方はレタスクラブの編集者さんです。リニューアル後、レタスクラブの編集スタッフはこのように積極的にTwitterを使って発信をしているそうです。

こちらはカパルくんのツイート。リツイートと「いいね」の数もさることながら、数多くのリプライが寄せられていることもわかります。

ここからはレタスクラブを実際に購入したと思われるファンの方のクチコミです。

最後に、こうした「レタスクラブ」に関するクチコミから、月ごとに頻出単語をまとめたものが以下の表です。
順位が前月と変化のない単語を白色、前月より上がった単語をオレンジ、前月より下がった単語を水色で色付けしています。

レタスクラブに関する頻出語

リツイートを表す「RT」が2016年5月以外のすべての月でランクインしており、2016年9月からは各月でほぼ1位になっています。
これは、先にご紹介した図3でクチコミが大きく増加し始めたのも同じ時期です。
リツイート元となっているツイートは「レタスクラブ」の公式アカウントによるものが多く、同雑誌が2016年7月から始めたTwitterアカウントが軌道に乗っていることがわかります。

「RT」の他には、「スヌーピー」「増田」等、月ごとの企画についての発言が多くされていることがわかります。
こうした単語が掲載号以外の月でもランクインしているのは、カパルくんの事例同様、事前の告知の時点から関心を持たせることに成功しているためと言えるでしょう。

「レタスクラブ」に関するクチコミの収集数が多い日をよく見ると、月毎のゲストなど内容の紹介、やり取りに関するRTなど「レタスクラブ」アカウントによる発信が多いことがわかります。
ソーシャルメディアにおいては、発売前からファンの期待を徐々に高めておき、購入の下地を作っておくことも大事なのかもしれません。

クチコミをチェックすることで新たな施策が生まれるかも!?

コラボレーションは、まだ開拓できていないお客様セグメントにリーチする有効な手段として知られています。
本記事でご紹介したカパルくんと「レタスクラブ」のコラボレーションのきっかけは、カパルくんのツイートでした。
こうしたきっかけを見逃さないためにも、自社ブランドに対するクチコミは常にチェックしておく必要があるといえます。

ツイートの検索はTwitterの機能の範囲でも可能ですが、クチコミが膨大な場合は様々な会社から提供されているデータ収集ツールの使用が効率的です。
情報化社会においてビジネスチャンスを勝ち取るためには、データの収集とデータを取捨選択するノウハウによって、タイムリーな対応を行うことが必須です。
 

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この記事を書いた人たち
株式会社NTC デジタルマーケティンググループ DIGMART

記事アイコン仮商品・サービスのコモデティ化が進む中、新たな競合差別化の為の戦略が求められている時代にDIGMARTはデジタルマーケティングを使ったソリューションで企業様のご支援をいたします。
http://digmart.ntcbizplan.jp/
 

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