訪日外国人誘致のカギは”動物の癒し”! SNSクチコミから見えた意外な人気スポット

訪日外国人誘致のカギは”動物の癒し”! SNSクチコミから見えた意外な人気スポット

ここ数年、「訪日外国人」が増えています。
さまざまなメディアでも報じられていることではありますが、それに加えて、実際に街中で訪日外国人を目にする機会もとても増えたような気がします。

以下は、日本政府観光局(JINTO)の発表している2017年までの10年間の訪日外国人数推移データをグラフ化したものです。

訪日外国人数推移データ

前半は少しずつ増加はしているものの、リーマンショックや東日本大震災の影響で落ち込んでいる年もありますが、
2012年以降は急激に増加し、5年間で訪日外国人数は約3倍にまで跳ね上がっています。

出典:「年別 訪日外客数、出国日本人数の推移」/日本政府観光局(JINTO) ※PDFが開きます
   「統計データ(訪日外国人・出国日本人)」/日本政府観光局(JINTO)

この記事を作成した時点では2017年は途中までのデータですが、2016年をさらに上回って2,800万人を超えることが予想されています。
これだけ訪日外国人が増えていれば、確かに見かける機会も増えるわけですね。

グルメやショッピング、温泉など日本への旅行の目的となる要素はさまざまありますが、今回SNSへのクチコミを調査したところ、訪日外国人から新たに注目されつつある要素が明らかとなりました!
キーワードは、ずばり「動物」です!

訪日外国人にも「猫カフェ」が大人気!

観光庁の実施している「訪日外国人消費動向調査」に、訪日外国人が「日本滞在中にしたこと」について聞いた質問があります。
出典:「訪日外国人消費動向調査」平成29年4月~6月期調査

訪日外国人が「日本滞在中にしたこと」「日本食を食べること」「ショッピング」に次いで3番目に多いのが「繁華街の街歩き」でした。
冒頭からの繰り返しになりますが、本当に外国人の方、多く見かけますよね。
この「繁華街」に数多くの店舗を持つとあるスポットが、実は訪日外国人に人気なのです。
そのスポットとは、「猫カフェ」なんです!

 
 

日本にはさまざまな「動物カフェ」があります。動物たちとのふれあいに癒しを求めて訪問したことのある方は多いのではないでしょうか。
ここでは、代表的な動物カフェである「猫カフェ」がどれだけ話題になっているのかをクチコミから見ていきたいと思います。

猫カフェの情報をまとめたサイト「全国猫カフェマップ」によると、日本で初めて猫カフェが開店したのは2004年と言われています。
それ以降、猫カフェの店舗数は毎年右肩上がりに増加しており、2016年末時点では421店舗あるそうです。
以下は、猫カフェの店舗数(2012~2016年)と猫カフェに関する日本語/英語のクチコミ件数(2014年6月~2016年)の推移を表したグラフです。

猫カフェの店舗数(2012~2016年)と猫カフェに関する日本語/英語のクチコミ件数(2014年6月~2016年)の推移

店舗数の増加とともに、日本語による猫カフェについてのクチコミ件数も増加していることが分かります。
2015年の188,477件から、2016年には283,589件まで件数が急増しており、日本での猫カフェブームはまだまだ継続していると考えられます。

実際のクチコミには、猫カフェを紹介するものや、「猫カフェに行きたい」といった内容の発言が多く見られました。

また、猫カフェ店舗がTwitterアカウントを開設し、猫の写真と共に店内を紹介している投稿も多く見られました。

続いて英語によるクチコミを見てみましょう。
直近3年間を見ると、2015年から2016年にかけてはやや減少しますが、2014年と比較すると約2倍のクチコミ件数を維持しており、外国人にも猫カフェの人気が安定している様子が伺えます。

実際の英語のクチコミを見ると、確かに日本の猫カフェについて紹介しているものがありました。

また、海外の猫カフェに行った経験のある外国人の中には、日本の猫カフェにも行ってみたいと思う人もいるようです。
(ちなみに、猫カフェの発祥は台湾だと言われています。さらにアメリカやイギリスなどにも猫カフェがオープンしているそうです!)

メディアなどで頻繁に取り上げられていた頃よりは少し落ち着いたイメージのある猫カフェですが、こうしてクチコミを見てみると、人気は衰えるどころか訪日外国人など多くの人々から支持を得ているのだということがわかります。

「猫カフェ」だけじゃない、人気の「動物癒やしスポット」とは!?

クチコミを調査していく中で、猫カフェ以外にも訪日外国人に人気の「動物癒やしスポット」が数多くあることがわかりました。
今回はその中からふたつをご紹介します。

修学旅行でお馴染み?奈良公園

1つ目の癒しスポットは、観光地としておなじみの「奈良公園」です。
まずは、日本語・英語それぞれのクチコミ件数を年別で比較してみましょう。

「奈良公園」に関するクチコミ

日本語のクチコミは毎年3万件台で、2017年も36,000件程度のクチコミが投稿されることが予想されます。
一方、英語によるクチコミは年々増加しており、2017年は2016年の2倍ほどの件数となることが見込まれます。

クチコミの中身を見ていくと、日本語・英語どちらのクチコミでも共通して見られたのが、やはり鹿とのふれあいの様子に関するものでした。
事例として、日本の方のブログと、鹿の動画を投稿したInstagram、そしてその動画を見てコメントしているツイートを紹介します。

奈良!/あみものとわんこ
https://ameblo.jp/raika508/entry-12156640516.html

Avi playing with the deer

A post shared by Shai M (@shaimo) on

たくさんのうさぎと触れ合える!うさぎ島

もうひとつご紹介するのが「うさぎ島」です。
うさぎ島とは、広島県大久野島(おおくのしま)のことで、多くのうさぎが生息していることからそのように呼ばれています。

こちらも、日本語・英語それぞれのクチコミ件数推移を見てみましょう。

「うさぎ島」に関するクチコミ

ここ3年間で見ると、日本語のクチコミ件数は減少傾向にあり、日本国内における人気は落ち着きつつあると言えそうです。

こちらもブログの記事をご紹介します。

夕暮れ・大久野島/ちゃいぴょん
http://chaipyon.blog.fc2.com/blog-entry-1429.html

一方、英語のクチコミは2016年はやや下がっていますが、2017年には2015年の1.5倍程度の件数が予想されています。
中身は奈良公園の鹿同様、うさぎとふれあう様子が投稿されているものが多く見受けられます。

他にも「すごい」「うさぎ島に行ってみたい」「行ったことがあるけど住みたいくらいだった」など、外国人のうさぎ島への関心の高さが伺えます。

ちなみに、「うさぎ島」に関する実際のInstagramの投稿は、こちらのDIGMART特設ページから確認できます。
こちらもぜひご覧ください。当たり前と言えば当たり前ですが、うさぎだらけです・・!

「癒やし」が求められているのは外国人相手でも同じ!

クチコミ件数推移と実際のクチコミ投稿を見ていく中で、動物とのふれあいに関して外国人の注目が高まってきていることが分かりました。
「動物に癒されたい」という気持ちは、日本人も外国人も共通して持っている感情なのかもしれません。

「奈良公園」や「うさぎ島」のようなスポットも「猫カフェ」のように今後長期に渡って外国人に親しまれ、訪日の目的のひとつとなる日も近いように思います。
2020年のオリンピック開催に向けても、多くの外国人が興味を持てるスポットを見つけ出しアピールしていくことが訪日外国人誘致において重要になるのではないでしょうか。

こうした隠れた人気スポットは、ネット上に投稿されたクチコミを分析していくことで見えてくるはずです。

※記事内で紹介したTwitterの件数は、全投稿のうち10%をサンプリングとして収集、その中に該当のワード等が含まれる件数です

詳しい資料をダウンロード

日本と比較することで何かが見える!世界のクチコミデータを分析してレポートするサービス
「Global Reporting」のご案内は、こちらのボタンからダウンロードが可能です!

この記事を書いた人たち
株式会社NTC デジタルマーケティンググループ DIGMART

記事アイコン仮商品・サービスのコモデティ化が進む中、新たな競合差別化の為の戦略が求められている時代にDIGMARTはデジタルマーケティングを使ったソリューションで企業様のご支援をいたします。
http://digmart.ntcbizplan.jp/

関連記事

SNS分析で見えた!日本ブランドの化粧品が中国で人気の理由とは?
クチコミ調査でニーズを探る!女性の服選び、悩みは世界共通!?
コラボレーションで新規顧客を開拓!雑誌「レタスクラブ」の成功事例を勝手にSNS分析してみた
アメリカで話題!?「抹茶」の魅力をSNS分析で探る!

関連資料

そのデータ、無駄なく活用します!他社より1歩先に進めるデータ分析・活用サービス
海外のトレンドやニーズを見える化!「Global Reporting」のご案内

おすすめ記事

人気資料ランキングすべてのランキングを見る