世界が沸いたハンドスピナーブームを、クチコミの変化から探る!

世界が沸いたハンドスピナーブームを、クチコミの変化から探る!

2017年に話題になったもののひとつ、「ハンドスピナー」をご存知でしょうか?
ペン回しと同じ要領で回すおもちゃで、まずは海外(英語圏)で人気に火が付きました。

ハンドスピナーは、英語圏では「Fidget Spinner」とも呼ばれていて、これは直訳すると「手持ち無沙汰解消スピナー」という意味です。
文字通り無意識に回して手持ち無沙汰を解消するアイテムとして話題となりました。
また、ハンドスピナーを回すことにより、自閉症や発達障害などの解消にも役立つとも言われたことも、盛り上がる要素のひとつとなったようです。

日本でも後を追うようにブームとなり、早くも2017年3月には公式の「ハンドスピナークラブ」が設立されたり、様々な種類のハンドスピナーが販売されたりしました。

公式日本ハンドスピナークラブ
http://handspinner.club/

今回は、この「ハンドスピナーブーム」について、どのようにブームが盛り上がっていったのか、調査してみました。

ハンドスピナーはどのようにブームになったのか?

早速、ハンドスピナーがいつ頃から流行り出したのかについて、クチコミ数の推移を基に探っていきましょう。
2017年1月~8月の「ハンドスピナー」に関する月別のクチコミ数を英語/日本語でそれぞれ調査した結果が以下の図1です。
日本語クチコミでは「ハンドスピナー」、英語圏のクチコミでは「hand spinner」または「fidget spinner」を含むクチコミの件数を表しています。

「ハンドスピナー」に関する月別のクチコミ数

1月、2月は英語/日本語共にクチコミ数が非常に少ないですが、そこからだんだんとクチコミが増加していく様子が分かります。

5月までは英語と日本語のクチコミ件数に2倍以上の差がありましたが、6月に入ると日本語によるクチコミ件数が急激に増加し、8月時点では件数の差は約5,000件にまで縮まっています。
英語のクチコミが長期間かけて少しずつ増加している一方で、日本語のクチコミはわずか4月~6月の3ヶ月ほどで50倍以上にまで膨れ上がちました。

冒頭にご紹介した「日本ハンドスピナークラブ」は、日本でのクチコミ数がまだ少ない3月の段階に設立されていました。
その時点でここまでのブームを予測していたとしたら、すごいですね。

ここからは実際のクチコミを引用しながら流れを追ってみましょう。
まず、ハンドスピナーに関するクチコミが増える前の1月時点では、どのようなクチコミが投稿されていたのでしょうか?

海外(英語圏)では1月の時点で、既にハンドスピナーが多くの人に知られていたのではないかと考えられます。
さまざまな種類のハンドスピナーがAmazonに多数掲載されていたり、オリジナルのハンドスピナーを作る様子を動画で紹介したりしている人までいました。

(参考)■Amazonのレビューページ
https://www.amazon.com/Triangle-Spinner-Quality-Minutes-Average/product-reviews/B01MU8WH2Q/ref=cm_cr_arp_d_paging_btm_4?ie=UTF8&pageNumber=4&sortBy=bySubmissionDateDescending

一方の日本では、1月のクチコミ数はわずか22件と、海外と比較をすると少し寂しい結果ですが、その中には海外の話題に敏感な人がいて、この時点でハンドスピナーに興味を持ち始めている人や、既に実際に購入している人も見られました。

これが6月になると、日本語・英語ともにクチコミ数が増加し、実際にハンドスピナーを回している動画や写真を投稿している人が多く見られるようになります。

クチコミ数の増加の仕方には日本語圏と英語圏で多少違いはありましたが、投稿内容の変化の傾向は同様だったと言えるでしょう。

日本と海外、投稿されているメディアの傾向に違いが

続いては別の観点から日本と海外の違いを見てみましょう。以下は、最もクチコミ数の多かった2017年6月のクチコミをソーシャルメディア別に示したグラフです。

2017年6月のクチコミをソーシャルメディア別に示したグラフ

日本語圏も英語圏でも、最も発言が多いのは「Twitter」でしたが、次いでクチコミの多いソーシャルメディアには違いが現れました。
英語によるクチコミでは、先ほども紹介したような「コンシューマー・レビュー」での発言が多く、全体の約30%を占めています。

Amazon等のショッピングサイトでハンドスピナーを購入した人が書いたレビューが多く見られ、例えば、「子供がこのシリーズのハンドスピナーをいくつか持っているけれど、この商品の回転時間が最も長い」等といった好意的な内容のクチコミが見られました。
さまざまなデザインが販売されているハンドスピナーですが、消費者は見た目だけではなく、機能性も重視して商品選びを行っている様子が伺えます。

(参考)■Amazonのレビューページ
https://www.amazon.co.uk/Three-Fidget-Hand-Spinner-Toy/product-reviews/B071LMTNWN/ref=sr_1_194?s=kids&ie=UTF8&qid=1496766003&sr=1-194&sortBy=bySubmissionDateDescending&reviewerType=all_reviews

一方の日本語のクチコミでは、「Twitter」に次いで投稿が多いのは「ブログ」でした。
例えば以下は、手癖を直すための対策としてハンドスピナーを使用し、その経過を報告している投稿です。

ハンドスピナー1ヶ月/flowing.
http://yaplog.jp/kishoooooooooo/archive/879

改めてグラフを見ると、英語圏では全体数に比べてブログの割合がとても少ないことがわかります。

実は、同じブログでも日本と英語圏をはじめとした海外のものとはその内容に大きな違いがあると言われており、今回の調査はそれを立証する形となりました。

日本人のブログは「個人日記」が多く、趣味や身近なことを記載する傾向にありますが、これは日本特有とも言える傾向なのです。
海外のブロガーは政治経済・旅行などの専門性の高い記事を作成・掲載する傾向が強く、そのため今回のような「ハンドスピナー」といった話題が取り扱われた記事は少なかったのだと思われます。

まとめ

今回の調査結果から、日本は海外の流行を急速に取り入れる傾向にあることや、海外と日本ではクチコミ投稿を行うSNSの種類に違いがあることが見えてきました。
SNS上のさまざまなクチコミを見ていくことにより、消費者がその商品に対して何を期待しているのかを探ることが可能です。

ピークよりは落ち着いたもののまだまだ盛り上がりを見せているハンドスピナーに関する実際のクチコミは、以下のページにてぜひご確認ください!
 DIGMARTホームページ

※記事内で紹介したTwitterの件数は、全投稿のうち10%をサンプリングとして収集、その中に該当のワード等が含まれる件数です

詳しい資料をダウンロード

言語圏による違いも比較可能!世界のクチコミデータを分析してレポートするサービス
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この記事を書いた人たち
株式会社NTC デジタルマーケティンググループ DIGMART

記事アイコン仮商品・サービスのコモデティ化が進む中、新たな競合差別化の為の戦略が求められている時代にDIGMARTはデジタルマーケティングを使ったソリューションで企業様のご支援をいたします。
http://digmart.ntcbizplan.jp/

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