不倫に関するアンケート~芸能人はペナルティを受けるべきと考える人が5割~
結果概要
- 不倫が発覚した芸能人や公務員は何らかのペナルティを受けるべきだと考える方が約半数
- 男女別では、全体的に男性のほうが甘く、女性のほうが厳しい結果に
- 職業に関わらず、不倫によるペナルティは不要だと考える方は全体の3割となった
設問
- あなたに当てはまるものを選んでください(婚姻状況)
- あなたは不倫経験がありますか?
- 不倫をしていたことが発覚した芸能人は、活動休止や引退など、“処罰”を受けるべきだと思いますか?
- そう思う理由を教えてください。
- 不倫をしていたことが発覚した公務員は、謹慎や減給、異動など“処罰”を受けるべきだと思いますか?
- そう思う理由を教えてください。
- 不倫をしていたことが発覚した会社員は、謹慎や減給、異動など“処罰”を受けるべきだと思いますか?
- そう思う理由を教えてください。
基本データ
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年5月13日~18日
設問数:8問
サンプル数 1000
性別人口構成比
性別 | 男性 | 女性 | 合計 |
---|---|---|---|
度数 | 606 | 394 | 1000 |
結果抜粋
1.芸能人や公務員は不倫発覚のペナルティを課されるべきだと感じているのはほぼ半分
20代以下から60代以上までの各世代200人ずつ、計1000人に、「不倫についてのアンケート」を実施しました。
芸能人、公務員、会社員それぞれが不倫発覚した場合に仕事上の“処罰”を受けるべきなのかを伺いました。
Q3:不倫をしていたことが発覚した芸能人は、活動休止や引退など、“処罰”を受けるべきだと思いますか?
不倫が発覚した芸能人は“処罰”を受けるべきだと回答した方は、全体の52.4%と、半数をやや超えた形となりました。
そう考える理由について、一部抜粋したものをご紹介します。
<“処罰”を受けるべき>
- 芸能人は影響力が大きいので、不倫のような人の心を傷つける行為をする人をあまり出さないように処罰したほうが良い(18歳・女性)
- 公人はやはりしたらいけないことはしてはだめだと思う(29歳・女性)
- 目ざわりだから(36歳・男性)
- TVは公器であり、あくまでも公共の電波を”使わせてもらっている”立場である事を理解すべき(48歳・男性)
- 芸能人は常識がない人が多いので、厳しい処罰をして常識を植え付けるべき(45歳・男性)
- 映像に出るしインパクトが大きい、処罰がなければ真似をする人が出てくる、家庭崩壊、少子化の問題も増える(55歳・男性)
- 不謹慎な行動である(75歳・男性)
<“処罰”を受ける必要はない>
- 相手や迷惑をかけた関係者に対する謝罪は必要だと思うが、大々的な社会的制裁が必要かは疑問(28歳・男性)
- 恋愛感情と仕事とでは無関係(19歳・女性)
- 犯罪したわけでもないのにそこまで制裁を受ける必要は無い(32歳・男性)
- 人の恋愛に口を出したところで、口を出した人に何か迷惑がかかることもないからです(33歳・女性)
- あくまでも個人的な事情、その後仕事がなくなるかはその人の実力次第、仕事がなくなっても自業自得(47歳・男性)
- プライベートな事なので、良い仕事をしていただければそれでOKだと思います(52歳・女性)
- 芸能人だから仕方ないのかも知れませんが、あまりに世間の意見が厳しすぎる(61歳・女性)
芸能人という存在を、影響力の大きな“公人”と捉えるのか(正確な定義では芸能人は公人ではありませんが)、それともプライベートはプライベートと分けるのか、その解釈が割れた結果になったようです。
Q5:不倫をしていたことが発覚した公務員は、謹慎や減給、異動など“処罰”を受けるべきだと思いますか?
続いては、公務員について聞いた結果です。
不倫が発覚した公務員は“処罰”を受けるべきだと回答した方は、全体の52.0%。
こちらも50%を超え、芸能人とほぼ同率となりました。
こちらでも理由の一部抜粋をご紹介します。
<“処罰”を受けるべき>
- それだけのことをしたという責任と自覚を負わせるべき(20歳・女性)
- 公務員は信用が重要だから(26歳・男性)
- 公務員は国から、国民の税金から給料が出ているので、責任のない真似や常識のない真似などは控えてほしいと思います(38歳・女性)
- 公務員の給料は国民からの血税である。公僕たる公務員が人倫に反した行いをしたのであれば、相応の処罰を受けるべき(40歳・男性)
- 公務員は公序良俗違反になる。才能で公務員になったわけではないので(49歳・男性)
- 道義的責任(57歳・女性)
- 公務員は国民から給与を受けている。芸能人と違って社会に模範となるべき義務が含まれる(72歳・男性)
<“処罰”を受ける必要はない>
- 業務に差し支えがなければ良いと思う。個人の問題(16歳・女性)
- 法律や職務規定に違反していなければ罰則を与えるほうが違反だと思う(38歳・男性)
- 当人とその周辺で処理する問題だと思うので(44歳・男性)
- その行為により、公金の着服、施設の無料利用など有れば、処罰は有り(52歳・男性)
- 公人と言えども、不倫を国民の税金で行っていたのでないとすれば関係ない。仕事さえキッチリしてくれればそれでいい(55歳・女性)
- その結果で仕事・就業上に悪影響があれば別だが、唯私的な不道徳をもって罰するのは筋違いだと思う(72歳・男性)
自分たちの税金でそんなことをしているのか、という思いが“処罰すべき”と考える皆さんには多いようです。
芸能人と近いのは、“仕事と不倫はつながることなのか、別の話なのか”という点です。
「我々が払う税金で不倫など考えられない」といった意見の方が、「仕事に影響していなければ問題ないのでは?」という意見の方をやや上回った形です。
最後は、会社員の場合を見てみましょう。
Q7:不倫をしていたことが発覚した会社員は、謹慎や減給、異動など“処罰”を受けるべきだと思いますか?
不倫が発覚した会社員は“処罰”を受けるべきだと回答した方は、全体の39.2%。
4割を切り、芸能人・公務員とはかなりグラフの様子が変わっています。
理由の一部抜粋を見てみましょう。
<“処罰”を受けるべき>
- 処罰があった方が不倫への歯止めが効くだろうから(23歳・女性)
- 会社に影響があるから(35歳・男性)
- 社会的にも家族を大切にできなければ、他人をも大切にできないと、そのような社員のいる会社は、信用されがたいという評判がたつと思うので(38歳・女性)
- 不倫するような人間は仕事の上でも信頼できない(40歳・男性)
- 家庭をこわした人は会社員でも当然懲戒解雇されるべきである。会社の信用が丸つぶれになる(55歳・男性)
- 会社にとってマイナスになるので処分は当然のこと(58歳・女性)
- 会社としての信用失墜や社内での影響を考えればやむを得ない(71歳・男性)
<“処罰”を受ける必要はない>
- 当人とその周辺で処理する問題だと思うので(44歳・男性)
- 仕事を頑張れば良いと思う(31歳・男性)
- 仕事で失敗をしたのでないならば処罰の対象にならない(24歳・男性)
- 会社に迷惑をかけていなければ処罰減給の対象にはならないと思う(48歳・女性)
- 不倫と仕事は別物だから(55歳・女性)
- 仕事に影響があるのなら処罰があるべきだと思うが、そうでないなら問題ないと思う(64歳・男性)
一般的な会社員が芸能人や公務員と異なるのは、社会的な影響力の有無。
この点で“処罰”すべきかどうか判断している人が多いようで、会社員は芸能人や公務員と異なり“私人”であるため、業務上問題がなければ“処罰”する必要はないだろうと考える方がやや多かったようです。
2.不倫した人により厳しいのは女性
先ほどの3つの質問、男女別に見るとどんな違いが見えてくるでしょうか?
それぞれの質問で、「“処罰”を受けるべき」と回答した割合だけを抜き出してみました。
どの質問に対しても、女性のほうが10数ポイント高いことがわかりました。
数字上では、男性よりも女性のほうが、不倫が発覚した人たちには厳しく見ているということが言えるようです。
3.不倫で“処罰”する必要はないと考える方は全体の3割
芸能人・公務員・会社員と3つの立場に対して、“処罰”の必要があるかどうかを聞きましたが、
3つとも“処罰”を受ける必要はないと回答した方は、全体の33.8%とちょうど3割ほどでした。
逆に、どんな立場であろうと“処罰”を受けるべきと回答した人も30.3%でした。
もちろん、不倫は褒められることではありませんが、それを仕事の面で“処罰”することが正解なのかどうか、答えはなかなか見えなさそうです。
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