ビジネスや研修の場で使うアイスブレイクのメリットや方法を解説

最終更新日 : 2020-04-26 Box

アイスブレイクは、会議、研修、ワークショップ、プレゼン、商談などの場において積極的に取り入れていて、複数人で集まるシーンで非常に重宝しています。進学、新人研修、親睦会などの新しい節目に自己紹介として行ったり、緊張感があるビジネスシーンで取り入れているという企業も増えてきています。

アイスブレイクは上手く使うことで、良好なコミュニケーションを図ることを可能にします。そして初対面から好印象なイメージを与えることができ、ビジネスにおける人間関係も有効に築くことができます。アイスブレイクは重要なビジネススキルです。簡単に行え、とくに決まったルールなどもないため、明日にでも取り入れて実践していきましょう。

アイスブレイクとは?

アイスブレイクの標準的な意味は、「氷を壊す」ですが、ビジネス用語の意味では、「氷のように固まった雰囲気を緩和させる。場にいる人々のコミュニケーション促進のために行うグループワーク」のことを指します。つまりは、打ち解けるきっかけ作りのための方法、技術のことです。

初対面の場のレクリエーションの一環として、はじめに自己紹介などをしますが、これもアイスブレイクの一つです。初対面だと周りは知らない人ばかりで、緊張から上手く話せない場合があります。自己紹介はその場にいる参加者が、目的に応じた能力を発揮できるようになるために、冒頭に数分程度行われることが一般的です。

緊張を感じる場でコミュニケーションを円滑に図ることができ、一人ひとりが考えや意見を発言できる雰囲気を作ることが目的で行います。そしてアイスブレイクは大勢の人がいる場だけではなく、個々で対応する商談にも用いることができます。ビジネスシーンでは初対面でコミュニケーションをとる機会が多いです。

上手く活用することで、肯定的に顧客に心を開いてもらうことが可能です。ビジネスにおいてアイスブレイクは実用性の高いスキルとなります。能力の一つとして身に付けて、どんどん活用していきましょう。

アイスブレイクのパターン

アイスブレイクのパターンは2つあります。1つ目は、大人数での集まりなどで活用されるアイスブレイクです。会議、研修、ワークショップなどで使われることが多々あります。

ゲーム性のあるアイスブレイクを用いることで、緊張した場の雰囲気を緩やかにし、その場にいる個々の人々が発言しやすい場を作りだすことができます。ビジネスでは会議などに用いると、皆が能力を発揮しやすくなり、その後のプログラムの進行がスムーズになります。

二つ目は対象者が決まっている、個人に対して活用されるアイスブレイクです。営業活動、販売活動、プレゼンなどの場面で使われることが多いです。名刺交換の際の雑談で、場の空気をほぐすこともアイスブレイクの一つです。

アイスブレイクのメリット

アイスブレイクのメリットは4つあります。1つ目は緊張の緩和です。コミュニーケーションをとるためには会話は必要不可欠です。気軽に発言できる場の提供が必要であり、緊張したままでは思ったような発言、意見をすることができません。緊張を緩和することで、その人が持つ本来の能力を引き出すことができます。

2つ目は円滑なコミュニケーションを図ることが出来る点です。知らない人と話すよりも、知っている人と話す方がコミュニケーションは円滑に図れます。仕事を一緒に行う前に、そのきっかけを作りだすことができます。

3つ目は相互理解を深めることができる点です。コミュニケーションが円滑に行われることによって、相手を知る、自分を知ってもらうことができます。相互理解を深めることで、日々の変化に気付くなど、様々な困難もフォローし合うことができるようになるでしょう。

4つ目は意欲的に会議に参加できるようになる点です。会議は緊張の場、というイメージが強くあり、思うように発言できない人も中にはいます。会議の場ではなぜだか能力をフルに発揮できない人もいるでしょう。その場が気軽に発言できる場に変化すると、仕事もスムーズに行え、協力し合うことができます。

アイスブレイクのテクニック

アイスブレイクのテクニックとして、ちょっとした小ネタを集めておくことです。アイスブレイクは場の空気を和ませるのが目的ですので、いつでもちょっとした小ネタを話すことができると、その場をすぐにあたためることができます。

自己紹介

自己紹介時に使われるアイスブレイクは多くあります。よく使われているのは、「他己紹介」「積み木自己紹介」です。「他己紹介」は、自分ではなくペアになった相手を紹介します。事前に紹介する相手をインタビューし、相手のことを発表することで、相手を深く知れることはもちろん、コミュニケーション能力の向上にも役立ちます。

どう発表するか考え、他の皆はどう発表しているかを見る、聞くことで、様々なスキルの向上にも役立ちます。「積み木自己紹介」は、初対面同士で名前を覚えるために使われます。自己紹介で、1番目の人が名前を言い、次の人は1番目の名前の人と自分の名前を言います。

さらに次の人は1番目の人、2番目の人、そして自分の名前を言い、これを最後の人まで続けていきます。覚えるのが後になるほど大変なので、皆でフォローし合いながら行うことができます。

商談

商談では、いきなり本題を伝えるのではなく、徐々に本題に入るコミュニケーションツールとしてアイスブレイクを使います。その方法でポピュラーなのは、雑談です。雑談はすぐにできるアイスブレイクで、お互いが打ち解けるためのコミュニケーションであり、ビジネスの場面では重要です。

何も話しをしていない、全く知らない相手を信用できるかと問われると、やはり難しいと思います。雑談をすることで、場は緩和され、自分の印象を好印象へと導くことができます。

しかし、すぐに雑談のテーマが浮かばない方もいるでしょう。その時は、天気ネタ、業界ネタなどすぐに答えられるネタを話しましょう。天気ネタで機嫌を損ねる人はほぼいないでしょう。

普段の生活の中でも導入としてはもっとも使われている話題です。業界ネタは商談相手先の話題です。商談先の業界ネタを話すことで、こちらのことをよく調べているという印象を与えることができます。

信頼度も上がりやすい話題ですので活用していきましょう。注意が必要なのは、アイスブレイクはウケを狙うものではありません。あくまでも場を和ませることを目的としているので、相手に合った話題の提供を心がけていきましょう。

アイスブレイクの豆知識

アイスブレイクの活用法の豆知識は3つあります。

1つ目は、グループで行う際には、周囲を見渡せることができる人が、司会進行を行う点です。人は皆が同等の能力を持ち合わせていません。

発言能力が高い人も、内気で発言をためらってしまう人にも、同等に対応することが大切です。アイスブレイクの目的を把握し、参加者全員に気を配り行っていきましょう。皆が発言できると仕事の士気も高まるでしょう。

2つ目は、人数によってアイスブレイクの方法を変えていくことです。大人数ではゲーム性の強いものが適しています。少人数だと、トークが主になったアイスブレイクをするとより、親密さを増すでしょう。使いどころを把握しながら活用していきます。

3つ目は臨機応変に対応し、アイスブレイクが上手くいかなかった場合には、別のアイスブレイクに切り替えていくことです。はじめのアイスブレイクで場の空気がうまく和まなかった場合などには、すぐに頭を切り替えて別のアイスブレイクをすることをおすすめします。

緊張の場を失敗してより凍らせてしまった、なんてことがないようにアイスブレイクのネタは時間も考慮しつつ、いくつかあらかじめ用意しておくと対処ができます。

アイスブレイクまとめ

ビジネスでは初対面でいきなりコミュニケーションをとる機会も多いです。緊張の場を緩和することができるコミュニケーションスキルは大きなキーになってきます。ちょっとした工夫ひとつで状況は変化します。会議などでも、あの人は発言しないから能力がないと判断してはいけません。

その場に適した方法を活用することで、その人の能力は発揮されます。自分のスキルアップのためにも、今一度、能力、スキルを見直しましょう。アイスブレイクは、ビジネスにおいて重要なスキルとなります。自分のビジネスシーンに合わせて上手く活用できると、今後の実績にも大きな変化をもたらすでしょう。

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