売上が大きく変わるキャッチコピーの作り方とポイント

最終更新日 : 2020-04-30 Box

企業や商品、サービスなどを紹介する際に欠かせないのがキャッチコピーですが、その作り方について頭を悩ませている方は非常に多いのではないでしょうか。テレビCMや新聞、バナー広告、ダイレクトメールなど様々な場面で使用されていますが、商品やサービスがあふれる現代において、簡潔に自社の商品やサービスの魅力を伝えられるキャッチコピーは非常に重要です。

しかし、闇雲に考えていても、消費者の心に刺さるようなキャッチコピーを作り出すことはできません。ただし、いくつかのポイントを押さえるだけで、キャッチコピーは魅力的となり消費者の心に刺さりやすくなります。

ここでは、キャッチコピーを書く際のポイントを6つピックアップして解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

キャッチコピーとは?

キャッチコピーとは、Catch(捕まえる)とCopy(文章)を組み合わせた和製英語で、消費者の興味や関心を引き付けるための宣伝文句のことを指します。英語ではAdvertising sloganなどと呼ばれますが、その形式に決まりはなく一言で表される場合もあれば一行の場合もあります。

ただし、どのような形式であっても、その目的は自社の商品やサービスに興味を持ってもらうきっかけを作り出すことです。

商品やサービスを宣伝する媒体は、テレビCMや新聞、バナー広告、ダイレクトメールなど様々ありますが、どの媒体で宣伝したとしても、その内容をじっくりと読んでくれる消費者は非常に少ないです。

一般的に、消費者が広告を見てから、その内容を見る価値があるのかを判断するのは3秒と言われているため、短時間で消費者の興味や関心を惹きつけられるキャッチコピーは非常に重要となります。

しかし、商品やサービスが溢れ、それを宣伝する広告も膨大となっている現代社会において、キャッチコピー作りに失敗した場合、膨大な労力や費用をつぎ込んで素晴らしい広告を制作したとしても、消費者は次のアクションを起こすことはありません。そのため、キャッチコピーは闇雲に作るのではなく、ポイントを押さえたうえでフレーズを考える必要があります。

キャッチコピーに書く際のポイント

消費者の興味や関心を惹きつけるようなキャッチコピーを書くのは非常に難しく、何も考えずに効果的なフレーズを思いつく人は非常に稀です。しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、誰でも十分な効果が期待できるフレーズを書くことは可能です。

ターゲットを明確にすること

キャッチコピーを書く際に、初めにやっておかなければいけないのがターゲットを明確にすることです。初めてキャッチコピーを考える場合、より多くの人に商品やサービスを宣伝しようとしがちですが、ターゲットが不明確なままキャッチコピーを考えてもメッセージが曖昧になってしまい、結果的に誰の心にも刺さらないものとなってしまいます。

基本的に、消費者は自分のための商品やサービスと感じない限りは、次のアクションを起こすことはありません。そのため、キャッチコピーを書く際は、自社の商品やサービスのターゲットとなる性別や年齢、職業、居住場所といった属性を明確にすることから始める必要があります。

そして、彼らがどのような悩みや不満を抱えていて、何を望んでいるのかを考えていけば、自ずとターゲットの心を引き付けるようなキャッチコピーの方向性が見えてくるはずです。

メリットを具体的にすること

キャッチコピーのターゲットを明確にしたら、次は商品やサービスのメリットを具体的に伝えるフレーズを考える必要があります。ただし、商品やサービスの特徴を並べたとしても、消費者の心に刺さるようなキャッチコピーとならないため注意が必要です。

売り手側は商品やサービスの特徴をキャッチコピーに盛り込む傾向がありますが、消費者が知りたいのは商品やサービスの特徴ではなく、それを利用することで何が得られるのかという点です。

例えば、ダイエット食品を購入する人の目的は、体重を減らすこと自体ではなく、健康になれることや異性にモテること、スリムな洋服を着られることなどが挙げられます。そのため、キャッチコピーを書く際は、商品やサービスの特徴によって、どのような結果が得られるのかを消費者に具体的にイメージさせるフレーズを考えることが重要です。

数値化すること

情報量が膨大な現代社会において、消費者の心に刺さるキャッチコピーを書くためには、フレーズに具体性を持たせることが大切です。

例えば、豊富やほとんど、きれい、かっこいいなどのフレーズは曖昧で具体性に欠けるため、これらのフレーズを盛り込むと消費者に伝わりにくいキャッチコピーになってしまう恐れがあります。

そのため、実績や評判、人気など数字で表せるものに関しては、数値化することで具体性を高めることが重要です。

ダイエット食品を例にとった場合、どの程度の期間で効果が実感できるのかや、満足したユーザーの割合、リピート率などを数値で表すと消費者に伝わりやすいフレーズとなります。

また、文章中の数字には人の目を引く効果があるとされているため、具体的な数値をフレーズに盛り込むことで、キャッチコピーの効果を高めることが可能です。

恐怖や不安を煽ること

キャッチコピーを考える際に、陥りがちなのが自社の商品やサービスの良い面ばかりをアピールすることです。しかし、消費者がアクションを起こす要因となるのは、何かを得たいという欲求だけではありません。

基本的に、人間は新しい利益を得ることよりも、何らかのリスクを避けるために行動を起こす生き物なので、ターゲットとなる消費者が抱える恐怖や不安を煽るようなフレーズを盛り込むのも有効です。

商品やサービスを利用しなかった場合のリスクについて具体的にイメージさせることで、消費者は次のアクションを起こしやすくなると言われています。

このような消費者の恐怖や不安を煽るような手法は、フィア・アピールと呼ばれる心理テクニックで、キャッチコピーの効果を高める手法としても頻繁に使われています。また、人間は疑問を投げかけられると自然に反応してしまうため、恐怖や不安を煽るために、キャッチコピーに疑問形を盛り込むのも効果的です。

好奇心を煽ること

消費者の好奇心を煽ることも、効果的なキャッチコピーを書くポイントのひとつです。好奇心を煽るには、見た瞬間に思わず反応してしまうような意外性のあるフレーズを盛り込むのが効果的です。

人間であれば、誰でも先入観や誤った常識を持っているはずですが、先入観を否定するフレーズを盛り込んだり、一般的な常識とは異なるような結果を提示したりすることで、消費者の興味や関心を惹きつけるようなキャッチコピーとなります。

例えば、ダイエット食品のキャッチコピーの場合は、運動しなくても痩せることや、好きなだけ食べても痩せるといったような常識とは異なる事実を提示すると消費者に反応してもらいやすくなります。ただし、当然ながら事実とは異なるようなフレーズになってはいけませんし、奇抜過ぎると逆効果となる可能性があるため注意が必要です。

簡易性が伝わるようにすること

苦しい方法と楽な方法の2つの方法があった場合、同じ結果が得られるのであれば、大半の人は楽な方法を選ぶでしょう。そのため、手間がかかりそう、難しそう、大変そうといったイメージを連想させるようなフレーズを使用してしまうと、消費者の心を惹きつけることはできず、次のアクションを起こす可能性は非常に低くなってしまいます。

そのため、キャッチコピーには簡易性をアピールするフレーズを盛り込んで、消費者に自分でもできる方法と思わせることが大切です。

また、商品やサービスの簡易性をアピールする際は、1日10分や1週間続けるだけでといったように、前述した数値化することを忘れずに行うことで効果を高めることが可能です。ただし、誰でも簡単にできることをアピールしすぎると、胡散臭さが増してしまい、消費者に疑心を抱かせる結果となる恐れがあるため注意が必要です。

キャッチコピーの作り方まとめ

商品やサービスが溢れ、その宣伝広告も膨大となっている現代社会において、自社広告を消費者に読んでもらうことは簡単ではなく、どれだけ良い広告であっても消費者に読んでもらえなければ意味がなくなってしまいます。そのため、簡潔なフレーズで消費者の興味や関心を惹きつけることができるキャッチコピーは、非常に重要な役割を担っていると言えます。

また、キャッチコピーは、闇雲に考えていても効果的なフレーズを生み出すことは困難ですが、今回解説したポイントを押さえることで、誰でも比較的簡単に効果的なキャッチコピーを書くことが可能です。ただし、いきなり効果的なフレーズを書くことは難しいため、ポイントを押さえた上で実践を重ねてスキルアップしていきましょう。

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