会計業務を効率化する会計ソフト・システムの選ぶポイントとおすすめ10選

最終更新日 : 2020-09-17 Box

事業を行うのであれば必ず会計を行う必要がありますが、会計は非常に手間が掛かるものだと言えるでしょう。正しく税金を納めるために必要であることはもちろんのこと、事業がどう発展しているかということや、改善するべき点がないかということを確かめるためにも役立ちます。

ここでは、そういった業務を簡単にしてくれる会計ソフトについて紹介するので、導入の際に役立てることができるはずです。

満足度の高いソフトを選ぶためには、知っておかなければならないことがたくさんあります。選ぶソフトによって利用できる機能も大きく違っているので、様々な情報を比較検討することが大切です。会計ソフトの特徴からおすすめのサービスまで紹介するので、自社に合ったサービスを見つけられるようにしてください。

会計ソフトとは?

会計ソフトは会計業務を効率的にこなせるようにするためのツールです。事業に関するあらゆる計算を簡単に行うことができるだけではなく、現金出納帳や総勘定元帳などの帳簿も簡単に作成することができます。他にも、貸借対照表や損益計算書、決算書など、必要となる様々な種類の帳票の作成が可能です。

さらに、出力を行うこともできるので、紙媒体として保管したり税務署へ提出したりする際にも活用することができます。中小企業や個人事業主などの、比較的取引先が少ない事業であったとしても、会計業務の時間が大幅に短縮できるので非常に便利だと言えるでしょう。お金の流れを効率的に知ることもできるものなので、積極的に導入することを推奨します。

会計ソフトのメリット

ソフトを使用しなくても会計業務を行うことができますが、会計ソフトを活用することにはたくさんのメリットがあります。まず、帳簿付けを楽にすることができるはずです。

仕訳は非常に重要ですが、毎回分類していくことは大変です。ソフトを利用することで、短時間で簡単に仕訳を行えるようになります。簿記知識が乏しくても活用しやすいことも特徴的であり、簿記の知識がない人が自力で会計を行おうとすると間違いが起こってしまうことが多いです。

会計ソフトは知識を保管してくれる存在なので、ソフトの説明さえ理解すれば指示通りに入力することで簡単に会計を行うことができます。出力帳票が豊富である点も大きな魅力であり、税金計算や取引などに必要となる帳票を簡単に出力することが可能です。

選ぶソフトによって出力できるものは違っていますが、自社に合ったものを選ぶことであらゆる帳票を簡単に用意することができます。ソフトを利用しない会計業務よりも間違いが起こりにくい、作業時間を短縮できる点が大きなメリットであると知っておくと良いです。

会計ソフトを選ぶポイント

会計ソフトを選ぶ際には、事業規模や利用目的を考慮した選び方をすることが大切だと言えます。ソフトによって管理会計に強い、財務関係に強いなどの違いがあるので、選び方を間違えると利用目的に合っておらず、使いにくさを感じる可能性が高いです。あらかじめ、搭載されている機能やできることを詳しく確認し、目的に合っているかどうかチェックしておく必要があります。

操作性を確認しておくことも大切であり、多くの会計ソフトは無料トライアルで操作性を試すことが可能です。簿記の知識が少ない人でも利用しやすいものもあれば、説明が少なくてある程度の知識がある人に向けられたソフトもあります。事前に使い勝手を調査しておくことで、契約後に上手く使いこなせないと気づくリスクを避けることができるはずです。

サポート体制も重要であり、コストが安ければトラブルが発生したときに適切な対応が期待できないこともあります。どの範囲までサポートを受けられるか確認しておくと、安心して利用することができるでしょう。

おすすめの会計ソフト

これから、おすすめの会計ソフトを紹介します。それぞれ特徴が大きく違っているので、サービス選定の際には複数のソフトを選ぶことが大切です。納得のいくサービス選びができるように、違いを把握しておくようにしてください。

FX4クラウド

時代によって働き方は大きく変わってきますが、FX4クラウドは激変する環境にも柔軟に対応することができる会計ソフトです。たとえば、近頃ではテレワークを導入する企業が増えていますが、このソフトであればクラウド上で業務を行うことができるので、テレワークでもいつもの業務を行うことができます。

重要な情報が詰まっているのでテレワークで利用することを不安に感じるかもしれませんが、高いセキュリティでデータの漏洩が防止されているので安心です。いつでもサポートを受けることができるので、問題が生じたときにも素早く対応してもらうことができます。電子帳簿保存法に完全対応している点でも信頼感があるでしょう。他にも紙での承認からシステム承認、支払いや納税の電子化、ペーパーレス化にも力を入れているサービスです。

freee

freeeは個人事業主から中規模法人にまで対応している、日々の経理や確定申告を効率化するための会計ソフトです。規模によって内容の違うソフトを選ぶことができ、小規模であれば基本的な経理と会計のソフト、人事労務ソフトを選ぶことができます。従業員が21名以上になると、中堅企業向けクラウドERPを利用可能です。

経営状況や資金の流れがより分かりやすくなっており、タイムリーな経営判断をすることが可能となるものだと言えます。内部統制に対応している、Salesforceやkintoneと連携することでデータが自動的に反映されるなどのメリットも感じられるはずです。会計だけではなく、勤怠管理まで行うことができるので、残業状況が可視化される点も特徴的だと言えます。

弥生会計オンライン

弥生会計オンラインは初めて会計業務を行う人でもすぐに使い始めることができる、簡単で優しいクラウド会計ソフトです。銀行明細やクレジットカードなどの取引データ、領収書などのスキャンデータを自動仕訳することができるので、細かい入力や面倒な仕訳を行う必要がありません。

分かりやすい機能と画面設計なので使いやすいですが、それでも疑問点がある場合は操作サポートをお願いすることができます。電話やメールで操作方法を尋ねることができますし、仕訳や経理業務についても相談できる点が嬉しいポイントです。会計初心者でも使いこなすことができるので、個人はもちろんのこと、経理担当者への教育時間を短縮したい企業にもピッタリだと言えます。

勘定奉行クラウド

勘定奉行クラウドには、専門家ライセンスのある財務会計システムです。1ライセンス無償で付属された専門家ライセンスを活用すれば、追加コストを支払うことなく顧問税理士と一緒に会計ソフトを使用することができます。クラウド上でやり取りが完結するので、データ参照や入力のために実際に会う必要がありません。他システムとのデータ連携も無料で素早く行うことができます。

グループ運用にも対応しているので、システムを共通化することができ、各社の担当者の知識不足や欠員といった問題が発生したとしても、本部ですぐに業務の支援や代行を行うことができて便利です。追加コスト0が約束されており、消費税改正や制度改正などのIT環境変化が起こったとしても、追加コストなく対応してもらえるので安心だと言えます。

フリーウェイ経理Pro

フリーウェイ経理Proは会計事務所向けの財務会計ソフトです。会計専用機レベルのハイレベルな会計ソフトであり、専用機のような買い替えが必要ありません。

クラウド会計なので処理速度が心配になる人も多いですが、このソフトの場合は事務所内のコンピュータにプログラムを、コンピュータとインターネット上に会計データを保管することができ、繁忙期でも高速処理を行うことができます。

ハイブリッド型のクラウド会計なので、高速処理やデータ共有の利便性でもメリットが感じられるはずです。

これまで蓄積したデータをそのまま移行することができ、顧問先が異なるソフトを使っていてもデータが移行できるので対応に手間が掛かりません。キーボードのみで操作が完結する点も魅力的であり、操作時間を短縮することができます。

やよいの白色申告オンライン

やよいの白色申告オンラインは白色申告に特化したクラウド会計ソフトです。

初めて申告する方や簿記の知識がない方でも簡単に使うことができます。日々の取引は家計簿感覚で入力することができますし、白色申告に必要な項目だけが備わっているので利用する機能に迷ってしまうこともありません。

従来のe-Taxの手順よりも少ない手順でe-Taxが使えるようになっているので、簡単に申告を行うこともできます。

白色申告に必須の確定申告の書類の作成ができるだけではなく、帳簿やレポートの作成や確認も簡単に行うことができるので便利です。シンプルで分かりやすいソフトを求めている人にピッタリだと言えます。

画面共有サポートも行っているので、分からないことがあれば実際の画面を共有しながらサポートが受けられる点も大きな魅力です。

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計を利用すれば、経理から人事労務まで1つのソフトでこなすことができます。バックオフィスに関するあらゆるデータを連携することができ、業務を自動化することが可能です。

会計業務については銀行やクレジットカード、電子マネーなどと連携することで入力や仕訳が自動化されます。

人工知能がビッグデータをもとに勘定科目を提案してくれるので、使えば使うほど最適な提案が受けられて入力や自動仕訳が楽になっていくでしょう。

給与計算システムや勤怠管理システムなどをバラバラのサービスで契約するとコストが高くなりますが、このソフトであれば会計システムから様々なシステムまでリーズナブルな価格で利用することができます。

PCA会計クラウド

PCA会計クラウドは連携サービスが豊富な会計ソフトです。他のクラウドサービスやPOSシステム、ハンディターミナルとも簡単に連携することができます。さらには、スマートフォンアプリを利用することもできるので、パソコン以外からも活用することが可能です。

自由度の高いカスタマイズ性なので、自社に合った使い方で会計業務をこなすことができます。

年間稼働実績が優れており、いざというときのためにローカル運用も可能となっており、緊急時用スタンドアロン版も標準添付されているので安心です。

月間稼働率が99.95%に満たない場合は返金が約束されています。料金プランは分かりやすい2つのシンプルなプランが用意されており、柔軟にライセンス変更を行うこともできるので便利です。

Dr.経費精算

Dr.経費精算はペーパーレス化と作業時間削減に焦点が当てられた会計ソフトだと言えます。領収書を撮影してポストに投函することで経理申請が完了しますし、記名や糊付けが不要なので作業時間が短縮されるはずです。

領収書の回収から点検、保管までを一括で代行してもらうことができるので、今までこの作業を行うために必要だった時間を他の業務に充てることができます。

自動入力の精度は非常に高く、データベースと目視によるチェックで申請内容の入力ミスを防ぐことが可能です。基本機能が充実しており、様々なシステムとの連携やアプリの利用が可能ですし、電子帳簿保存法にも対応しています。

会計が簡単になるだけではなく経理業務の手間をかなり少なくすることができるので便利です。

助ネコWeb領収書

助ネコWeb領収書は通販における会計を管理することができるソフトだと言えます。通販事業では領収書の発行を行わなければならないケースが多いですが、わざわざ発行しなくてもお客様自身にPDFでダウンロードしてもらえる環境を構築することが可能です。

URLを通知するだけで領収書をダウンロードしてもらうことができるので、毎回自社で出力して送付するという手間を省くことができます。5つのステップで簡単に設定を行うことができますし、画面の流れに沿って操作を行うだけなので誰でも簡単に利用することができるので導入もスムーズです。

複雑なたくさんの機能は必要なく、領収書の発行だけ簡単に行いたいという場合に便利なサービスだと言えるでしょう。

会計ソフトまとめ

会計ソフトには多種多様な種類があるので、自社に合ったものを選定することが重要だと言えます。選び方を間違えてしまうと、想定していた使い方ができない、操作が分かりにくくて結局手間が掛かってしまったなどの問題が発生する可能性が高いです。

安心できるサービスや満足度の高いサービスを選びたいと考えるのであれば、事前にそれぞれのサービスについて特徴を知っておくことが大切だと言えます。ここでは、色々な種類の会計ソフトについて特徴を説明したので、これを比較することで導入するサービスを選ぶ際に役立てることができるはずです。

これから会計ソフトを導入したい場合、新しいものに変えたい場合は、紹介した情報を参考にして自社に最適なものが選べるようにしましょう。

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