ビジネスにおける「ベネフィット」の用語の意味、使い方は?

最終更新日 : 2019-11-26 Box

最近よくビジネスシーンで使われるようになった「ベネフィット」という言葉ですが、意外ときちんと理解している人は少ないもの。

今回はこの言葉の意味について詳しくご紹介し、どのように使い分ければ良いかといったことについてご紹介して参ります。

ベネフィットとは

使われる場合には必ずしもこの意味で使われているわけではありません。

「その製品を購入し使うことによってもたらされる利益」という意味になります。

例えば「化粧品の場合で美肌効果に優れた無添加の素材を使用し、一か月使い続ければしみそばかすが消え肌年齢が10歳若返ります」と言ったような広告がありますが、これは「シミそばかすが消える」「肌年齢が10歳若返る」と言ったことがメリットとなりますが、こちらは「それによって自信が持てるようになった」とか「20代に間違えられて男性から声をかけられた」といったことになります。

つまりこの言葉は、消費者の感情を刺激して購買意欲を高めることです。

ベネフィットには2つある

この言葉は、基本的に二つの種類があります。ファンクショナル(機能的)なものと、エモーショナル(感情的)・ベネフィットです。

前者は、その商品やサービスが持つ本来の価値やそれに付随している機能や効率さのことであり、後者はその商品やサービスがもたらしてくれる感情的なベネフィットのことです。

例えば名誉や優越感、幸福感や安心感のことが相当します。

消費者はそれぞれの生活スタイルや価値観によって、機能的なほうか情緒的な方がどちらを重要にするかということを考えていきます。例えば車の場合でも機能にこだわるかデザインにこだわるかによって、購入する商品が変わります。

ベネフィットにおける注意点(1) ターゲットを考える

特に感情的なベネフィットを訴えようとする時に重要になってくることは、消費者の理想や欲求が叶えられたようなイメージを持たせることです。

そのためには、ターゲット属性をしっかり明確にすることが大切になります。

ダイエットという目的の場合でも「美しくなりたい」と考えている人や、「スリムな体で健康的な生活を送りたい」という理想が異なる場合があります。

しっかりとそのターゲットの理想は何かということを考えてこの言葉を提示することがとても大切です。

ネフィットにおける注意点(2) ベネフィットとメリットの使い分け方

似た言葉でメリットという言葉もありますが、前者は商品やサービスを通じて得た変化や満足感のことであり、メリットはサービスが提供している他の類似商品よりも優れている特徴や強みのことです。

メリットはただ商品それ自体の特徴であるのに対して、この言葉はその商品を使用してその後にどうなるかといったその人自身が体験する変化を表します。

例えば高画質のカメラで言えばメリットで言えば、「鮮明な画像が取れる」とか「200万画素」といったことがメリットになりますが、この言葉は「子供の写真を綺麗な画質で残せる」とか、「Instagramでいいねをたくさんもらえる」といったことになります。

ベネフィットを使った例文3選

具体的にベネフィットを使った例文を五つご紹介いたします。

  • この研修トレーニングでは新人社員の教育面でベネフィットが高いと評判があります。
  • 消費者の購入意欲を上げるにはベネフィットをしっかりと掲げていく必要がある。
  • この腕時計のベネフィットは3年買い替えの必要がありません。
  • 講演活動を行うことで地域へ大きなベネフィットへつなげていくことができるだろう。
  • 出産を通じて命の大切さを学ぶことができるベネフィットが得られる。

ベネフィットについてのまとめ

今回はベネフィットというビジネス用語についてその内容やメリットとの違い、また使い方についてご紹介して参りました。

公的な場で使うと「恩恵」や「慈善活動」といった意味合いも含まれていますが、ビジネスの現場で使うと金銭的な面のみならず「商品やサービスで得られる変化」という意味になります。

ターゲットを絞ることに注意して効果的なベネフィットを提示することができれば、購買意欲を高めることができるでしょう。

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