リードタイムとは?収益力の向上につながる重要性を解説

最終更新日 : 2020-03-06 Box

近年、物流や生産、開発といった分野において、リードタイム.の短縮が重要視されていますが、このワードを聞いたことがあっても、正しく理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、リードタイムの概要と重要性、何故短縮する必要があるのかについて解説していきます。

リードタイムとは?

リードタイムとは、生産・流通・開発といった現場において、発注から納品までに要する時間のことを指します。リードタイムは、しばしば納期と同じような意味で使われるケースがありますが、厳密には誤った使い方です。

基本的に、納期とは何月何日のように具体的な日付で表しますが、リードタイムの場合は何日間といったように期間で表します。そのため、リードタイムと納期は、具体的な日付で表すのか、期間で表すのかで使い分ける必要があります。

また、リードタイムは、買い手と売り手の双方で使用されるワードですが、それぞれの立場では微妙に定義が異なるため注意が必要です。買い手側が使用する場合は、発注してから商品が手元に届くまでの時間となりますが、売り手側が使用する場合は、受注してから納品するまでの時間となります。

このように、微妙ではありますが、買い手側が使用する場合と売り手側が使用する場合では異なった定義となるため、使う側の立場に応じて柔軟に解釈する必要があります。

リードタイムの段階

リードタイムは、大きく開発・調達・生産・配送の4つの段階に分けられ、各段階の所要時間によって成り立っています。

開発とは、商品の企画・計画に要する時間のことです。どのような商品を製造するのかという企画や、生産に必要な素材や部品の調達方法、具体的な製造方法や製造場所といった計画を立てるために必要な時間となります。

調達は、開発段階で計画した素材や部品を用意するための時間です。自社だけで調達が難しい素材や部品は外注しなければいけませんし、商品を生産するための人材や場所も確保する必要がありますが、これらを準備するのが調達の段階となります。

開発段階での企画や計画をもとに、調達段階で準備した素材や部品、人材などを使って実際に商品を製造するのが、生産の段階です。そして、生産した商品を納品する段階が配送となります。

このように、リードタイムは4つの段階から成り立っているため、このワードを使用する際は、どの段階を指すのかを明確にしておかないと、誤解が生じることがあるため注意が必要です。

リードタイムの重要性

近年、リードタイムというワードが広く使用されるようになっていますが、これは商品の発注(受注)から納品までの時間が顧客満足度を左右する大きな要因となっているためです。

顧客にとって商品が手元に届くまでの時間は、商品の品質や価格とともに重要なポイントとなるため、仮に納品までに時間がかかってしまうと、競合他社に顧客を奪われてしまう恐れがあります。

そのため、企業にとっては、受注から納品までの時間を短縮する必要性が高まっており、それに伴ってリードタイムを考慮する重要性も増しています。

このような流れの代表例が、当日配送サービスが当たり前となっているネット通販でしょう。顧客にとってネット通販での買い物は、注文の翌日には商品が届くのが当然となりつつあるため、納品までに時間がかかることは売り上げを落とす大きな要因となってしまいます。

そのため、納期を厳守するためにリードタイムについて考えることは非常に重要となっています。

また、顧客満足度を高めるために納品までの時間を短縮するには、配送だけでなく、その前段階の開発・調達・生産における業務の効率化も欠かせません。そのため、近年は開発・調達・生産におけるリードタイムも非常に重要になっています。

リードタイムを短くする理由

前述したようにリードタイムを短縮することは顧客満足度の向上に欠かせない要素となりますが、納品までの時間を短縮する理由はそれだけではありません。リードタイムを短縮することは、多くの注文を処理できるということなので、利益アップにつながるというメリットがあります。

特に、低価格であることをアピールして顧客を集めている通販サイトでは、受注から納品までの時間を短縮して多くの商品を販売することで十分な利益を確保しています。

加えて、多くの商品を短期間で販売することで、在庫補充のペースが上昇することもメリットのひとつです。これによって、生鮮食品を扱っている場合であれば、鮮度を落とすことなく配送できます。

また、無駄な在庫を抱えることがなくなるため、在庫保管スペースの縮小や在庫管理業務の簡素化が可能です。その結果、在庫管理に要するコストの削減につながります。

このように、リードタイムを短縮することは、顧客だけでなく、企業にも利益向上やコスト削減といったメリットをもたらします。

まとめ

商品の発注(受注)から納品までの期間を表すリードタイム.は、買い手側が使用する場合と売り手側が使用する場合では微妙に定義が異なるため注意が必要です。また、大きく開発・調達・生産・配送の4段階に分けられますが、このワードを使用する際は誤解が生まれないように、具体的にどの段階のことを指すのかを明確にすることが大切です。

なお、もともとは物流業界で使用されることが多かったワードですが、近年は生産や開発といった分野においても頻繁に使用されるようになりました。これは、ネット通販の普及に伴って、受注から納品までの時間を短縮しなければ顧客を確保できなくなっていることが大きく関係していると考えられます。

また、リードタイムを短縮することは、単に顧客満足度を向上させるだけでなく、企業にとっても多くの商品を販売して利益アップにつなげたり、在庫管理のコストを削減したりと、収益力の向上という大きなメリットをもたらします。

そのため、物流・生産・開発の分野においては、収益力の向上を図るには納品までの時間を短縮することが重要です。

この流れは、今後ますます加速していくことが予想されるため、今のうちにリードタイムについて正しく理解しておく必要があるでしょう。

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