セキュリティ強化にVPNを導入するメリットとおすすめVPNサービス5選

最終更新日 : 2022-09-06 Box

VPNという名前を聞くようになりましたが、そもそもVPNとは一体何を意味するのでしょうか。

ネット上のセキュリティに関することだというのはわかるけど、上手く説明できないという人も少なくありません。

本来VPNは情報の改ざんや盗用を防ぐための技術ですが、ネット上のセキュリティ対策として注目を集めるようになりました。

プライベートでも勤め先でもインターネットを利用する機会が多いので、VPNについて覚えておくと良いでしょう。ここではVPNの基礎知識から、おすすめのサービスまでご紹介します。

VPNとは?

VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)の頭文字をそれぞれ取った略語で、日本語に直訳すると仮想的な私的ネットワークのことです。

VPNは企業間ネットワークの接続点としての働きがあり、たとえ遠方にいても、企業内であれば通信を行うことができるようになります。

電話回線がインターネット回線に変わったものだと考えるとわかりやすいでしょう。

VPNは接続する点と点をあたかも同じ点であるかのうように扱いますが、これはトンネリングと呼ばれる技術です。トンネリングによって無料WiFiなど公共ネットワークを使って私的ネットワークに直結することができます。

VPNのメリット

VPNのメリットと言うと、セキュリティが向上するという点でしょう。たとえば無料WiFiなど誰もが使用できるネットワークでは、情報を盗み見られたりするリスクが高まりますが、仮想専用回線であるVPNを導入すると、トンネリングで私的ネットワークを構築します。

さらに通信情報は暗号化されますので、外部から読み取られにくくなります。モバイル端末から社内ネットワークに安心してアクセスできるようになりますが、これはリモートワークを導入している企業にとってはメリットになると言えます。

VPNは無料WiFiなど公共のネットワークを利用して、安全な通信を行うことができますので、運営費をおさえることにつながります。VPNルーターも安価である場合が多く、これもコスト削減につながります。

VPNのデメリット

セキュリティ対策に効果的なVPNですが、導入したからと言って完全に情報漏えいのリスクがなくなるかと言うとそうではありません。例えばVPNの初期設定を間違えると、外部にIPアドレスが漏れてしまう恐れが出てきます。

全てに当てはまるわけではありませんが、VPNを導入すると、通信速度が遅くなることがあるので注意が必要です。通信速度が変動する公衆回線を利用すると、特にその傾向が強くなります。

市販されているVPNの製品はいくつか種類があり、選ぶものによっては高くなることがあります。無駄に機能がついていないものを選ぶことで、無駄遣いを回避することができます。

VPNの種類

インターネットVPNは、既存のインターネット回線を使ってネットワークを構築します。使用しているインターネットに接続するだけなので、手軽に利用できるほか、費用も安く済みます。

通信速度は既存のインターネット環境に影響されますので、遅く感じることがあるかも知れません。

エントリーVPNは、インターネットの代わりに光ブロードバンド回線と広域通信ネットワークを利用します。構築されたネットワークは限られた人しか使えないため、セキュリティが上がるほか、安価で導入することが可能です。

エントリーVPNは利用する光ブロードバンドによって通信速度が遅くなることもあります。

広域イーサイトは、他のタイプと比べてネットワークの構築が自由にできるという特徴を持っています。利用するサービスによって帯域範囲が狭くなったり、回線費用が高額になったりすることもありますが、自社でネットワークシステムを変更できるなど自由度が高くなります。

IP-VPNは、広域通信ネットワークのサービスを提供する会社と契約を結び、専用のネットワークを利用します。

ネットワークはかなり閉ざされたものになりますので、暗号化する必要がないほどセキュリティの面で安心できます。

費用はやや高めの傾向がありますが、通信帯域も広い場合が多く、利便性の面でもメリットがあります。

セキュリティ対策としておすすめのVPNサービス

市場にはさまざまなVPNサービスが登場しているため、どこにしようか迷う人も少なくありません。ここではセキュリティという面からおすすめのサービスを厳選してご紹介します。

(1)セカイVPN

セカイVPN

日本をはじめ米国やドイツ、韓国、台湾にサーバーを設置、サーバーが設置されている国のIPアドレスを使ってネットワークを構築することができます。

インターネットが接続されている環境であれば利用可能になります。

無料WiFiを使って安全にアクセスしたい、その国限定のオン・デマンドや動画を一時的に視聴したいという人に向いています。

月額費用は安く、初回2ヶ月間は無料で利用できます。

(2)NordVPN

NordVPN

世界の約60カ国でサービスを提供、提供しているサーバーの数は5,500代以上で、その中から好きなサーバーを選択してネットワークを構築します。

たくさんのサーバーを置くことで負荷を減らし、その分通信層度を上げるよう工夫されています。

同時に使用できる端末は最大6台までと多く、場所によってデバイスを使い分けることも可能です。プランは1カ月・1年・2年・3年と細かく分かれていて、都合の良いものを選びやすくなっています。

プランがながければ長いほど、月額料金は安くなります。30日間の返金保証つきです。

(3)ExpressVPN

ExpressVPN

地域のアクセス制限を気にせず、世界中のどこからでも動画やコンテンツなどを視聴することができるという点に特徴のあるサービスです。

ネットワークを暗号化し、IPアドレスを隠すことで第三者に発見されることを避け、安全にオンライン活動できるよう体制を整えています。

すべてのデバイスに対応している、サーバーの切り替えが自由にできるなど、使い勝手の良い面も。30日間の返金保証付きですので、無駄な出費をすることなく、使い勝手などを確認することができます。

15カ月プランで契約すると、初月3ヶ月間無料で利用可能になります。世界中を移動する機会が多い人や、複数のデバイスからアクセスしたい人におすすめです。

(4)チョモランマVPN

チョモランマVPN

中国の企業が提供しているサービスで、日本語でのサポートも展開しています。互換性の高さや通信速度の速さ、セキュリティの高い暗号化を追求した接続方式を採用、安心してネットワーク接続できる環境が整っています。

接続アカウントは2つあり、別のデバイスで同時接続したり、片方が利用できない場合のバックアップとして使うことができたり便利です。

月額料金は1,000円以下と安く、初回10日間100円で利用できるお試し期間を設けています。

契約するプランが長期になるほど、月額料金は安くなるので、利用を検討している場合は、長期プランがお得です。

インターネット規制が厳しいと言われる中国から日本へアクセスしたい、中国にいて日本と同じ環境でネットワーク接続したいという人に向いています。

プランは個人向けですが、会社向け専用VPNサービスもあります。

インターネットの規制が厳しい中国から日本に簡単に接続できるVPNです。月額980円で使用でき、接続アカウントもメインとスペアの2つが用意されています。

片方が不調な時のバックアップとして使用したり、パソコンとスマホの同時接続したりと、2つアカウントがあることで便利に使用できます。

また初回は100円で10日間のお試しトライアルを利用できます。

(5)PrivateInternetAccess

PrivateInternetAccess

世界約30カ国にサーバーを設置、グローバルなサービスを展開しています。格安VPNサービスを目指し、月額料金は2.91ドルと利用しやすい価格です。

通信の暗号化をはじめ、帯域無制限、広告やマルウェアのブロック、IPアドレスを匿名で利用可能など、幅広いサービスを提供しています。

同時に最大10媒体まで利用できるなど、安価で質の高いサービスが期待できます。PrivateInternetAccessは7日間の返金保証を設定していますので、興味があったら利用を検討してみてはいかがでしょうか。

支払いはAmazonギフトでも可能で、個人情報を残すことなく支払いが完了します。

 

VPNまとめ

インターネットが発達して便利になった反面、公共のネットワークを利用することで、情報漏えいのリスクも高まってきました。

VPNは公共のネットワークを通して私的ネットワークを構築、安全性の高いインターネット環境を提供してくれます。

VPNを利用する際は、メリットとデメリットを良く把握し、条件にあったVPNを選ぶことが大切です。

VPNサービスは、予算や通信速度、利用できるサービスなどの面から考慮すると良いでしょう。

返金保証やお試し期間を設定している企業も多いので、いくつか試してから選ぶと失敗を避けることができます。

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