MEOとは?ネットから店舗へ集客するために重要な対策方法と注意点

最終更新日 : 2020-03-27 Box

SEOという言葉を見聞きしたことがあるでしょうか。SEOとは検索エンジンから検索をかけて、その結果で上位に挙がってくるサイトのことで、上位にあればクリックしてみる人も多いので、サイトを持つ企業はSEOを意識しています。それとよく似た言葉に、MEOという言葉があります。

MEOは地図上で上位に挙がってくるサイトのことで、ユーザーにとって探したい地域の店舗や企業などを調べたいときに役立ちます。ここではそのMEOについて詳しく述べてみましょう。

MEOとは?

MEOは「地図エンジン最適化」のことで、店舗や企業などの住所を入れておくと、その近辺のユーザーたちに対してのみ、検索結果の上位に挙がってきます。例えば自分の住んでいる近辺でパンケーキのあるカフェを探したいとき、「パンケーキ・カフェ」と入力するだけでは日本全国のパンケーキのあるカフェが出てきます。

そこで、近辺のカフェを探すなら、検索窓にさらに地域名を入力することでやっと地域のカフェが出てくるようになっています。しかし、MEO対策がされているカフェなら、「パンケーキ・カフェ」と入力しただけでその地域のパンケーキのあるカフェのサイトが上位に挙がってきます。MEOはこのような特徴を持っているので、「ローカル検索」ともいわれています。

SEOとの違い

SEOも検索結果の上位に挙がってきますが、例えば「パンケーキ・カフェ」と入力すれば、一番SEO対策の優れているサイトから上位に挙がってきます。それはどの地域から検索しても同じ結果になりますが、大阪に住んでいるユーザーが東京のカフェを探してもあまり意味がありません。

その場合は、「パンケーキ・カフェ・大阪」と入力をする必要がありますが、MEOだと検索結果上位に地域限定のカフェが出てきます。このようにSEOは全国、または世界中どこから検索しても同じ結果になるところ、MEOは地域に特化して上位に挙がるという特徴を持っています。

MEOのメリット

SEO対策は一般化してから年月が経っているので、競争が激しく下位のサイトが上位に挙がることはとても難しくなってきています。その点、MEO対策はSEOほど浸透していないので参入がしやすいというメリットがあります。

SEO対策をするにはよほど魅力的なサイトを作るなどの努力をしないと上位に挙がることは難しく、そのためSEO対策専門業者に依頼をするなどをして高額な費用が掛かることが良くあります。しかしまだそれほど浸透していないMEO対策なら競合相手が少なく、まだSEO対策のように費用が掛かることもありません。MEOはSEOよりも上位に表示されるので認知されやすく、しかも地域密着型の企業や店舗のため実際に集客数を上げ、売り上げも増える可能性が高いというメリットがあります。

またスマホの場合はGPS機能が内蔵されているので、普通に検索を賭けるだけでもすぐに地域の情報が上位に挙がってきます。パソコンよりもスマホでネット検索をかける人が多くなってきているので、スマホと相性が良いのも大きなメリットです。

MEOのデメリット

しかしデメリットもあり、Googleのルールを守らない場合は問題が解決されるまで表示されない決まりがあるので、ガイドラインをしっかりと熟知して守ることが大切です。

また店舗などは口コミやレビューが投稿されて記載されているので、それらを参考に行く人も多いですが、悪い口コミが多く悪評が広まってしまうと、いくら上位に検索結果が挙がっても集客できないという可能性も出てくることもデメリットといえます。

MEOに取り組むには?

MEO対策への取り組み方としては、まず「Googleマイビジネス」というところに登録をします。Googleアカウントを作成する必要がありますが、それは無料で行えます。Googleマイビジネスのトップページを開いてビジネス名を登録することになりますが、ビジネス名は店舗名と最寄り駅そして何の店かなどを入力し、次は所在地の入力です。

するといくつかよく似た店舗の候補がいくつか出てくるのでそのいずれかに該当すればチェックを入れ、なければ「いずれも一致しません」を選びます。次にその所在地当たりの地図が出てくるのでその地図に正確な位置をピン刺しし、次にサービスの提供地域、最適なカテゴリー、連絡先などを指定して登録は終了です。

これらの登録内容は、できる限りユーザーにわかりやすくすることが大切です。登録をするとユーザーからの口コミなどが追加されることがあるので、それらの管理をしっかりと行い、その都度返信も行うようにすれば誠意を見せることができます。

MEOで気をつけるポイント

まずはマイビジネスに登録をする際に、Googleのガイドラインをしっかりと見て違反しないことが重要です。そして地図情報を統一することも大切で、例えば所在地などで漢数字なのかアラビア数字なのか、何丁目何番地を何ー何と表記するのかなどの情報を見るたびに異なるとユーザーが混乱をしてしまう可能性があります。店名も正式名称を登録するようにします。

また登録が完了したら検索されやすいキーワードを選定する必要がありますが、例えば、飲食店の店名のほかにつけるキーワードとして「和食」「安い」「個室」「デート」などいくつか挙げてみて、その中でどのキーワードを選べば、上位に表示されるかということを考えていくことも重要です。

さらに上位に表示されたサイトをユーザーが見た時に、コンテンツが充実している方が情報がわかりやすいので、きれいに写した写真をたくさん使ったり営業時間や連絡先をわかりやすく記載したり、会社の情報なども入れておくとユーザーが足を運びやすくなります。

それらの情報は、定期的に最新の情報に更新することも忘れないようにします。これらを気をつけてMEO対策をし上位に表示されるようになると集客数が増え、また口コミでさらに増えていくことが期待できます。しかしそこでもっと大切なことは、サイトに記載した以上に店舗をきれいにしたり、写真以上に良い商品だったという感想がもらえるように実際の店舗での努力することです。

MEO まとめ

SEO対策はホームページを持つ店舗や企業ならどこでも行っている対策ですが、MEO対策というのはまだ目新しい対策なので、競争相手がそれほど多くないうちに参入しておくと良いでしょう。ユーザーにとっては、出かけた先で「どこかで食事しよう」という話になった時、MEO対策がしてあれば、すぐに身近で好みの店を調べることができ、口コミや評判があれば参考にできて店選びが簡単になります。

特に出先で周辺の様子がよくわからないところでもGPS機能があるスマホで検索すれば、現在地から近い場所の情報を知ることができ、かつてのように近辺を歩き回ってどの店に入ろうかと探しまわる必要がなくなり、スマホで調べた店の所在地に直行できるのでとても便利です。

そして実際に行った店がきれいで、スタッフの対応も良いなど、良かったと思えるところがあれば他の人にも教えたくなり口コミ投稿をする人も多くいて、ますます集客数が増えることになります。また投稿した口コミに対し、良い点にも悪い点にも誠実に対応し、悪い点は改善を試みるなどの姿勢が見られたら客側としても誠意を感じて、また行ってみたいという気持ちになることでしょう。

ただどんなに良い店でもよほどの評判がない限り検索しないとわからないので、MEOで検索結果が上位になりクリックしやすくなっていれば、情報を知ることができます。まずは「知る」ところから入ることが重要なので、地域密着型の店などは特にMEO対策が必要といえるでしょう。

Twitter Facebook Bing