QRコードの仕組みやビジネスで利用するメリット、事例などを紹介!

最終更新日 : 2020-04-14 Box

スマートフォンの利用率は年々増えているといわれていますが、スマートフォンにはデジタルカメラの機能が装備されており、写真を気軽に撮影することができる魅力もありますし、電子決済ではカメラ機能の一つとして装備されているQRコードを活用する機会も多いのではないでしょうか。

何気に使っているQRコードではあるけれども、どのような仕組みになっているのかを知らない人も多いようです。

社会人になったときには、それぞれの機能の仕組みについてある程度の知識を持っており、これは雑学で利用することもできるなど覚えておくべき機能です。

今回は、QRコードの構造や仕組み、コードの種類やバーコードとの違いなどの基本的な内容から利用することで得られるメリットやデメリット、利用事例について解説します。

QRコードとは何?

ポスターやチラシ広告などの余白部分や食品パッケージなど、いろいろな印刷物で見かけることがあるQRコードは普段利用しているスマートフォンで読み取りことができるアプリが用意されており、使ったことがある人も多いといえます。

何気に使っているけれども意外と知らない人も多いようですが、QRコードはバーコードを拡張する目的で開発が行われたマトリクス型二次元コードを意味するもので、バーコードでは英数字のみしか保存することができないのに対し、QRコードでは英数字に加えて8ビットバイナリーデーターや漢字、ひらがななどを保存することができます。

さらに、表示領域はバージョンが上がることでより多くを可能にしており、バージョンが上になるほど大容量データを格納することが可能です。

QRコードの構造と仕組みとは

QRコードは正方形の領域内に模様のようなものが描かれており、人はそれを見ても何が記載してあるのかを判断することはできません。

コードリーダーと呼ばれる装置やスマートフォンのアプリを使うことで記録してあるデータを読み取ることができます。

左右上側の角と左下には正方形の囲み内に黒く塗りつぶされた正方形が描かれていますが、これは切り出しシンボルを意味するものでファインダパターンと呼ばれます。

また、正方形の領域内にはアライメントパターンと呼ぶ正方形で囲まれたドットがあり、歪により生じる各ドット位置のずれを補正するパターンが描かれています。

ちなみに、ファインダパターンは通常3個ですが、マイクロQRでは1個です。

一次元と二次元のコードの種類とは?

QRコードはバーコードとは異なるもので、その大きな違いは一次元と二次元の違いです。

主な一次元コードの代表というとバーコードがありますが、一口にバーコードといってもJAN・ITF・NW-7・CODE128など他にも多数の種類が存在します。

一方、二次元コードはQRコードをはじめ、PDF417やDataMatrixなどの種類があり、需要が高いものは一次元バーコードと二次元コードのQRコードの2つです。

バーコードとの違い

バーコードは一次元コードに分類されるもので、白と黒の線が交互に並んでいるのが特徴です。

線の太さは数字や英字の情報を意味するもので、何が書いてあるのかを読み取ることができる装置をバーコードリーダーと呼びます。

主に、数字や英字を暗号化したい時に利用するもので、バーコードリーダーのJAN規格は世界共通コードです。

QRコードは英字や数字以外にも漢字やひらがななども記録することができるため、汎用性はとても高く様々な分野で活用が行われているようです。

例えば、JANコードは数字のみしか記録ができませんが、商品パッケージや書籍などに使われることが多いようです。

一方、QRコードはホームページのURLや物流、伝票などにも使用されることが多いのが特徴です。

QRコードを利用するメリットとは?

最近はお財布要らずの決済方法に注目が集まっていますが、QRコード決済はいろいろなカードが要らなくなるメリットも出てきます。

カード決済もお財布は不要な手法ですが、お店で取り扱っているか否かで使えないこともあります。

これに対してQRコード決済であれば当決済方法を導入している各種店舗で支払いができます。

飲食店に出かけたとき、テーブルに会員募集のチラシが置いてあり、会員登録をするとお得な情報提供やクーポンの発券が行われることも珍しくありません。

会員登録はチラシに余白部分に掲載してあるQRコードを、普段利用しているスマートフォンを使って読み取ることでコード内に記載してあるURLにアクセスができメリットを持ちます。

サイトへのアクセスにも便利なのでカタログなどに掲載しておけば、アクセス数をアップする効果にも繋がります。

QRコードを利用するデメリットは?

QRコードを使って決済を行ったことがある人であればわかるかと思われますが、この決済方法は紙のレシートが発行されませんので、紙のレシートが欲しい人にとってデメリットに感じることもあるのではないでしょうか。

ただし、スマートフォンのアプリ内で利用履歴を閲覧することができるので、レシートがなくても良い、逆にレシートがないのでゴミの排出を抑えられるなどのメリットも出てきます。

中国で起きた犯罪の一つに、QRコードを印刷した紙がすり替えられ不正を行われたなどがあるようですが、これもQRコードのデメリットです。

ただし、専用端末にQRコードを表示させることで不正リスクをゼロに近づけることは可能です。

QRコードの利用事例

導入事例の一つに、入退場管理にQRコードが利用されているものがあります。

インターネットを利用して試合の観戦予約を行うと、スマートフォンに送信されたQRコードがアプリに登録されます。入場するときには会場に設置してあるQRコードリーダーにかざすだけで入場することができるので、チケットレスで観戦することが可能になります。

工場などでもQRコードを導入しているところが多くなっています。

従来のバーコードでは部品番号や数量などの情報をコードに収めることはできますが、2バイト文字を含めた部品名称を収めることはできません。

QRコードでは2バイト文字も収めることができるので、在庫管理で活用することができるメリットも持ちます。

QRコードまとめ

QRコードは破損や汚れに強い性質があり、屋外で活用されることも少なくありません。

バーコードでは汚れていたり青色のペンで線を入れられてしまうと読み取りができなくなることがある、ビニールに貼り付けたものは読み取りがやりにくくなることがありますが、QRコードはバーコードと比べると読み取りしやすいので、導入される企業が増えて来ているようです。

こちらで紹介した、入退場管理に活用している事例や飲食店などの会員募集の事例などのように活用率が急増している背景の中には、スマートフォンの普及が挙げられるといっても過言ではありません。

普段持ち歩いているスマートフォンのアプリを起動、QRコードを読み取ればウェブページにダイレクトにアクセスができる、決済もQRコードを使えばカードなどを用意することなくキャッシュレスで買い物や食事ができるなどの利便性が広がりますし、QRコードはアプリを使えば作成することもできるので、お店を経営している人などにもおすすめです。

 

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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