使えない部下をマネージメントする為の8つの心構え

使えない部下をマネージメントする為の8つの心構え

昇進して上司になる。これはつまり、”部下がつく”ということですよね。
初めて部下がついたときには、自分のこれまでの実績を、自分自身でも褒めてあげたくなるものです。会社からの期待の現れでもあり、意気揚々と気持ちも高まっていきますよね。

そして、良い部下に恵まれれば、上司であるあなたはとても楽です。そんな組織・チームにあこがれるものですね。

しかし、実際はそんなうまくはいきません。部下のトラブル対応や退職問題、やらなければいけないことが増えるのも事実です。さらに、「全くいうことを聞かない」「そもそも話を聞いていない」「何度教えても同じミスをする」「何かイラッとする」などなど、ちゃんとやらない部下もいます。

部下が「あの上司とは合わない!」と声を大にして言っていることはありますが、上司には責任がある以上、やすやすとそんなことも言えません。この現実、あなたはどう向き合いますか?

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1.上司だって「苦手」はある

私も上司をやってきましたが、これだけは部下に言いたい。

上司だからって、神様ではない

ということです。

部下からすれば上司とは、決定権があって、相談相手でもあり、ましや人事権まで持っていることもある人。そんな人のことは、会社においては神様と思えても仕方がないのかもしれません(苦笑)。

しかし、私達上司だって人間です。人の好き嫌いもあれば、わからないことだってあるはずです。全てを完璧にこなすことはできないのです。
部下はどう思おうとも、上司はまず「私は神様じゃない」という気持ちを持ってよいのではないでしょうか。

全てを完璧にしようとすると、どうしても無理がきます。
まずは「上司は神様であるべき」という「理想の上司像」を追い求めるのではなく、まずは自分自身が『今の自分』を受け入れてあげることが大切なのです。
関連記事:理想の上司になる為に理解すべき”ダメ上司”決定14項目

2.使えない部下をどうしよう?

改善を諦めないこと
自分を受け入れて、好きなもの・嫌いなもの・わからないもの・・・自分のことを理解したとしましょう。
どうですか?少し気持ちは楽になったのではないでしょうか?

しかし、現実は厳しいものです。仮に自分を受け入れられても、使えない部下はいなくならないのです。

そこで、使えない部下について、もっと考えてみましょう。そのステップは4段階です。

1)なぜ苦手なのか、を今一度考えてみる

まずは苦手な理由を考えてみましょう。
あるきっかけがあったのかもしれません。鼻につく言動があるのかもしれません。生理的に無理なのかもしれません。
理由は人それぞれです。しかし、その理由を理解しないと、改善することはできません。

人間関係で泥沼にはまっていくケースも、理由も曖昧なまま、「なんとなく嫌い」。
その気持ちが、無駄に助長されたり、増幅してしまったりして、「顔も見たくない」ということになってしまうのです。

2)先入観じゃないか、疑ってみる

理由が明らかになり、「やっぱり苦手だな」と思った時、次に考えるべきは「自分で勝手に決め付けていないか」ということです。
自分の持つ先入観を一旦リセットして、心を無にして相手を観察したり、自分から声を掛けてみたりしましょう。

「相手は自分の鏡である」とよく言われます。
自分が部下の印象を勝手に決め付けて、距離を置いたり冷たく当たったりしていることによって、かえって部下の反発を招いたり、部下の良い点を見逃したりしているかもしれません。

3)それでもダメなら、できる範囲で関わり方を変えてみる

色々やってみたけど、やっぱり苦手、ということはあります。それがダメ、というわけではありません。

そもそも、会社は色々な経験や考え方を持った人たちが集まる場です。バックボーンが違うので、苦手があっても当たり前とさえ言えます。

むしろ、ただただ居心地がいいだけの会社は、それはそれで心配な部分もあります。客観的な意見や、反対の意見が出なくなることがあるからです。
会社は仲良しこよしのサークルではありません。

では、上司としてはどうすればよいのか。”できる範囲”で関わり方を変えてみるのはいかがでしょうか。
お願いする仕事を変えてみる、声をかけるタイミングを変えてみる、会社に部下の部署異動を打診してみる、など、ちょっとの工夫で関わり方を変えることはできるはずです。

苦手だなと感じたままズルズル行けば、上司であるあなたも部下も、双方にとって不幸です。
そこで、”今”とちょっと違った関わり方が出来ないか、を考えてみるのです。

4)諦めずに繰り返す

上司部下の関係を解消するには、あなたが会社やチームを去るか、部下がいなくなるか、のどちらかしかありません。意図的にはなかなかできるものではないですよね。

そこで、上司としてやるべきことは、改善を一度試して失敗したからと言って、諦めないことです。ちょっとした変化を継続させていくことが大切なのです。

3.苦手な部下のマネジメントとは?

活躍できる場を見つけてあげる
人間関係においては、相手が誰であろうと「苦手があって当たり前」というのが大前提です。その上で、「理由の整理」「決め付けの払拭」「関わり方の変容」を継続して実践してみることが大切とお伝えしてきました。
まずはこれらをやってみてください。

私は、「営業では全然ダメだけど、社内メンバーのサポートや後輩のフォローをちゃんとやっている」というメンバーがいたとき、自分のダメさを痛感したことがありました。
これも「営業ダメ=全部ダメ」という自分勝手な基準で、自分だけのメガネで相手を見ていたがために起きたのです。

そして、ここにマネジメントのヒントがあります。

マネジメントとは、個々を引き出し、組織として最大の成果を出すことにあります。
2人でも、100人でも、複数人集まれば組織になります。その組織をマネジメントするためには、「苦手=ダメ」と考えないことです。

活躍できる場所はないのか、輝ける仕事はないのか、気持ちよく付き合える役割はないのかを考え、上司として見出してあげることです。同じ仕事でも、魅せ方や伝え方、評価の仕方で、相手の行動を変えることはできるかもしれません。

部下は変わりませんが、上司の働きかけ次第で、部下の行動を変えることはできます。
大抵の場合、上司が部下を苦手に感じてしまうのは、部下の”行動”に原因がありますが、その行動を引き出してしまっているのは、実は上司のせいかもしれないのです。

4.最後は気持ち次第

部下は上司次第で、輝くことも腐ることもあります。
私の知人には、上司が変わっただけで営業成績が3倍になった、という者もいました。
上司であるあなたの考えや働きかけが、部下を追い詰め、成果を出せなくしたり、動けなくしたりしているかもしれないのです。

苦手は苦手で仕方ありません。
ただ、苦手という理由で、部下の可能性を摘まないようにしましょう。もしかしたら、後に驚くような成果を出すなど、部下が活躍する時が来るかもしれません。

苦手だから、声を掛ける頻度が少ない、ちょっとしたことで怒ってしまう、そんなことはあっても良いのです。全員に平等に接するのは、難しいこともわかっています。苦手意識をなくそうとして、なくせないこともわかっています。
ただ、苦手=ダメ、という色眼鏡でだけは、部下を見ないことです。

上司にできることはこれぐらいです。
ただ、このちょっとした上司の努力が、部下にとっても、会社にとっても、そして上司であるあなたにとっても、大きなメリットがあるはずです。

また、上司であるあなたが仮に部下をどうしても信頼できなかったとしましょう。それでも、全てを否定しないことです。
「仕事は信頼出来ないけど、飲み会の幹事は安心して任せられる」というように、信頼できることを見つけ、そこを任せてみるのも方法の1つです。
繰り返しになりますが、苦手=ダメという視点のままでは、前に進むことはできません。多くの上司が、苦手=(全て)ダメ、という決め付けをするがために、仕事も関係もうまくいかなくなってしまうのです。

まとめ

苦手、という意識は、色々なものをマイナスに捉えてしまいがちです。そしてそれが、上司と部下の関係をこじらせ、より深い溝を作り出してしまうのです。

部下は突然には変わりません。
ただ、部下の行動を変えてあげることは、工夫と継続でできるはずです。
部下からすれば、あなたは唯一の上司です。だからこそ、苦手=ダメというメガネは外してください。

この記事を書いた人 笹田裕嗣

sasada社員数1,000名超の会社で新卒で入社し、1年目からトップの成績を残し、現在は営業代行、営業研修、さらには営業マンの育成を行っている。担当したクライアントは3ヶ月で売上200%増、初の受注獲得の実現等の実績を持つ。また、営業マンの個別コンサルティングでは、全てのメンバーがコンサルティング開始後、1ヶ月以内に受注をあげている。
       「営業で苦しむ人をなくし、営業を楽しめる世界を作る」ことを目指している。

http://hiroshi-sasada.com/hiroshi-sasada/

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