CTAとは?基本と種類を解説

最終更新日 : 2020-01-16 Box

ここではCTAについて紹介します。ウェブサイトを作る場合、単なる自己満足というか、多くの人にそのウェブサイトをただ見てもらうだけで満足できることもあるでしょうが、多くの場合はそうではないでしょう。そのサイトを訪れた人にこちらが望む何らかのアクションを取ってもらいたいと思うことが多いはずです。

企業におけるマーケティング活動の一環としてウェブサイトを作る場合はまさにそのような目的があるはずで、その場合はCTAを考えることが非常に重要になります。

CTAとは?

CTAとはCall To Actionの略であり、何らかの行動を起こしてもらうための呼びかけといった意味になります。

熟語で書くと行動喚起のようになるでしょう。ウェブサイトを作った側としては、そこを訪れるユーザーに対して起こして欲しい行動というものがあるはずです。

その行動を起こしてもらうべく呼びかけることですが、ウェブサイトですから音声で呼びかけることもあるものの、それよりはテキスト、画像、あるいはボタンなどによって行われることが多くなります。

効果が期待できるCTAの種類

CTAにも種類があります。何らかの商品を販売するサイトの場合、最終目的は確かに購入かもしれませんが、購入という行動を呼びかけることだけがCTAではありません。

例えばSNSで友達になってもらうことや、会員登録やメルマガ購読といった行動も効果的なCTAの対象になります。

(1)ソーシャルシェアリングCTA

FacebookやTwitterなどのSNSは今では非常に多くの人が日常的に使っており、SNSでシェアしてもらうことは認知度を高めたり、その企業や商品のファンを増やすために欠かせないと言えます。

このようにSNS上で話題にしてもらうという行動を起こすよう誘導するのがソーシャルシェアリングCTAです。具体的にはそれぞれのSNSのボタンをウェブサイト上に設けるといった方法が良く行われています。実際、多くの企業のウェブサイトを見てみると、SNSへのリンクボタンが配されていることに気が付くでしょう。

SNSにもかなり多くのサイトがありますので、全てを網羅するようなことは困難ですから、ある程度的を絞ることが必要になります。

(2)見込み客を獲得するためのCTA

次のCTAとしては見込み客を獲得するためのものが考えられます。見込み客の獲得にはいろいろなものがありますが、例えばユーザー会員として登録することや、メールマガジンを購読することなどが挙げられるでしょう。

先ほど挙げたSNS上でのシェアは、当該企業と直接コンタクトを取るものでないため、ユーザーとしては心理的負担が小さいと言えますが、会員登録やメルマガ購読はそうではありません。

その企業と直接繋がることになるため、例えばもしかしたらしつこい勧誘があるのではないかといった心理的ハードルが多少なりとも発生することになります。従って、見込み客を獲得するためのCTAとしては、できるだけそのような心理的負担を軽くすることが重要です。

(3)クロージングについてのCTA

クロージングとはそのウェブサイトの最終目的のことであり、販売とか契約といった行動を指します。一般的なネットショッピングサイトであれば、商品をカートに入れ、代金支払い方法や配送方法などを指定し、最終的に決済ボタンや購入ボタンを押してもらうことになります。

このような行動を喚起するためのCTAとしては、はっきりと分かりやすく、またユーザーにとってどのようなメリットがあるのかを強く主張したほうが効果的です。クロージングはどんなウェブサイトでも欠かせないものであり、ここにはしっかりと力を入れたほうが良いのは間違いないでしょう。

いくらSNS上で拡散してもらい、見込み客として獲得できていても、最終目的が達成されないのでは意味がないからです。

CTAの注意点

CTAは、一見して同じように見える行動喚起であっても、ちょっとした違いによって実際にその行動に結び付くかどうかに大きな差が表れてきます。人の心理は結構微妙なもので、少しでも違和感があったりすると止めてしまうことは良くありますし、逆に逡巡していたとしてもひと押しによって行動に結びつくこともあるからです。

ですから、CTAを促すテキストの文章表現、画像やボタンのデザインなどは細部までよく練って考えることが注意点として挙げられます。また、考えてみれば当たり前ですが、ユーザーの立場になって、その行動を起こしたいと思ったときに実際に行動が取れるようなウェブサイト構成にしましょう。

例として、資料請求をしてみようかと思わせるページに資料請求のボタンがないのでは残念なサイトになることは明らかです。

(1)成果をチェックすること

CTAは成果をチェックすること、言い替えればPDCAサイクルをしっかりと回すことが肝要です。今ではPDCAサイクルを回すためのツールもいくらでも用意されていますから、サイトを訪れた人はどのページを良く見ているのかとか、そのページを訪れた人の中で実際の行動に結びついた人はどれくらいいるのかなどを定期的に解析し、見込みとのギャップがあるのであれば適切に修正していくことが求められます。

例えば、見込みとは異なってサイト内の意外なページに多くの人が訪れて滞留しているのであれば、そのページに何らかのCTA要素を置くことが適切な場合もあります。逆に、複数段階あるアクションの途中で止めてしまっている人が多い場合、そこに何らかの問題があり、修正が必要なこともあるでしょう。

(2)詰め込みすぎないこと

CTAを意識し過ぎるあまり、これでもかとばかりにその行動を強く促そうとしたり、あるいはあまりにも多くの選択肢を用意しようとする人がいますが、これは常に効果的であるとは限らず、むしろ逆効果になることもありますから詰め込み過ぎには注意しなければなりません。

あまりに押しつけがましいサイトは不愉快に感じられることもあるでしょう。また、多種多様なユーザーの全てにきちんと対応しようとして数多くの選択肢を用意するのは、マーケティング分野ではむしろタブーです。

人間というもの、選択肢が1つしかないのでは止めてしまうことも多いですが、10個も20個も選択肢があっては選び疲れてしまってこれまたどれも選ばないことが多いからです。時と場合にもよりますが、選択肢は3つから5つ程度に留めておくのが良いでしょう。

まとめ

ウェブマーケティングの目的は、こちらが望む行動をユーザーにとってもらうことです。そのためにはCTAが重要になります。ウェブサイトの構築に力を入れ、商品にも自信があるのになぜか思ったように販売実績が伸びないといった場合には、CTAが上手に行えているかどうか、今一度チェックしてみてもよいでしょう。

ユーザーの視点に立って考えれば、サイトも商品も本質的に大きな変更などしていないのに、ただちょっとした行動喚起方法の違いによって結果が大きく変わってくることは十分にあります。

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