SaaSとは?そのメリット・デメリットを解説

最終更新日 : 2020-01-27 Box

SaaSとは「Software as a Servive」つまり、サービスとしてのソフトウェアの略です。クラウドで提供されるソフトウェアのことを言いますが、このSaaSにはメリットとデメリットがあります。

利用する場合には、メリット・デメリットの両方を理解してから利用することが大切です。

SaaSとは?

SaaSは、サースまたはサーズと呼びます。ベンチャーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、ユーザーがインターネットを通じて利用できるサービスとなっています。

インターネットのネットワーク機能で利用できるため、インストールなどが必要ないため誰でも簡単に導入することが可能です。SaaSは、パッケージ製品として販売されていたものが、インターネット経由で利用できるようになったと考えるとイメージしやすくなります。

メールサービスやブログサービス、Salesforceなどのサービスがsaasにあたります。導入が簡単でスグに利用できるというメリットがありますが、自由度が低いなどのデメリットがあります。

SaaSの特徴

SaaSの特徴は、インターネット環境があればどこからでもアクセスできるということが挙げられます。インターネットを経由して利用できるソフトウェアは、クライアントのアカウントごとに提供されています。そのためアカウントさえわかっていればオフィスだけではなく、自宅や外出先などインターネットが使える環境であればどこでもアクセスできます。

PCだけではなくタブレットなどの端末が異なったとしても、アカウントが同じであれば同じサービスが利用できるため効率的に仕事が可能です。
また、ソフトウェアの機能を共有できるというのも特徴です。ドキュメント編集機能やストレージ機能が搭載されているのであれば、複数のユーザーがデータを共有しながら、管理・編集などもできます。

これはインターネット経由で使えるSaaSだからこその特徴で、パッケージ製品にはないメリットと言えます。

SaaSのメリット

SaaSはメリットが多いため、徐々に普及してきています。SaaSは仕事の効率化を図る上でも、便利なソフトウェアとなっています。

導入を迷っているという場合には、SaaSを取り入れるメリットを考えることで導入しやすくなります。導入する主なメリットは3つあります。

(1)インストールの必要がない

SaaSの大きなメリットは、パッケージ製品のようにソフトウェアをインストールする必要がないということが挙げられます。
インターネット環境さえあれば誰でも利用することができ、アカウントを作った後はユーザーIDとパスワードがあれば誰でもサービスにログインするだけでソフトウェアの機能を使えます。

大人数でソフトウェアを利用することの多いビジネスでは、特にインストールは時間的な負担になってしまいます。そのためインストールなしで誰でも使うことができるようになる、SaaSは利用するだけで作業効率を高めることができます。

また、インストールしなくても利用できるため、PCやタブレットの容量が必要ないという点もメリットです。容量の小さい端末でも利用できます。

マシントラブルが起こったとしても、ハードとソフトが別々のためデータを守ることができるのもメリットになります。

(2)コストの削減

パッケージ製品の場合、パッケージを全てを購入する必要がありますが、SaaSは使った分だけの料金を支払うという形になっています。一般的に毎月料金を支払う月額制であるケースが多く、必要な分だけを支払うという形になります。

そのため必要ない機能もついているパッケージ製品を購入するよりも、導入コストが抑えられます。従業員の数に合わせてアカウント数を減らしたり、増やしたすることもできるのも無駄なコストがかからないメリットとなります。

長期的に考えるとずっとコストが発生し続けるというデメリットもありますが、パッケージ製品であっても買い替える必要があることを考えれば、最新サービスを利用することができるSaaSを賢く利用する方が結果的にコストを削減できると言えます。

(3)ユーザー側の管理が不要

パッケージ製品の場合、インストール後はユーザー自身が管理する必要があります。ソフトウェアアップデートやセキュリティ対策などもユーザーの仕事ですが、これらの仕事はシステム部門には大きな負担となってしまいます。

しかし、SaaSの場合はそんなユーザー側の管理が不要となっています。ソフトウェアアップデートもセキュリティ対策もサービスを提供しているサーバー側の仕事であるため、ユーザーはアクセスした時点で最新のソフトウェアと、しっかりセキュリティ対策を行われたサービスを利用できます。

SaaSのデメリット

SaaSは様々なメリットがありますが、デメリットもあります。利用する場合には、デメリットのこともきちんと把握してから利用することが大切です。

自由度が低い

SaaSのデメリットとして、一番に上げられるのが提供されるソフトウェアの自由度が低いことです。
自社に合わせて設計されたプログラムではないため、自社や自分のニーズに合っていなくて使い辛いと感じてしまう場合もあります。

また、自社や自分のニーズに合わせてカスタマイズすることもできないため、自由度が低くなっていると言えます。

データを残す必要がある

オンラインストレージにデータを保存できるというメリットがありますが、スグに利用したい時でもインターネットに接続してアカウントを入力してデータを探す、という作業が必要にあります。

インターネットが使えないときにデータが必要なケースもありますが、そのことを想定すると物理的にPCやUSBメモリなどにデータを保存しておくことが求められます。

また、最新のデータを更新したとしても、誰かのミスによってそのデータが消されたり、編集されてしまうというリスクもあります。そのため、クラウド上に保存しながらも、PCなどにもバックアップしておくなどの手間がかかります。

アカウント、パスワードの管理が必要

クラウドサービスを利用するということは、アカウント・パスワードを持っている人全てが見ることができるということです。仕事上は色々な人に見てもらえるのは便利ではありますが、アカウントやパスワードが第三者に知られてしまうと、誰かにデータを不正アクセスされてしまったり、操作される可能性があります。

そのため、アカウント、パスワードを持っている人全てがしっかり管理することが必要です。

まとめ

SaaSは様々なメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットを避けるためには、自分たちがきちんと管理できるものなどを選んでいきます。
また、自社の環境にあったサービスを選ぶことによって、より効率的に仕事ができるようになります。

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