CMSとは?導入するメリットやポイントを解説

最終更新日 : 2020-02-12 Box

Webサイトを運営することには一定の効率性を求めることになりますが、このさいに使われているシステムがCMSです。

CMSはコンテンツマネージメントシステムの頭文字を取ったものでさまざまな場所で使われていますが、その内容を知ることで、より効率的な運用が可能になります。

CMS(コンテンツマネージメントシステム)とは?

従来のWebサイトでは、一つのページごとにHTMLやCSSといったマークアップ言語を使ったりJavaScriptやPHPなどのプログラム言語を用いて作り上げていきます。

しかし、このような方法は効率的なものではなく、管理が煩雑になり特にサイトの更新やリニューアルによってリンク切れなどが起こりやすいですし、複数のサイトを作るにしても一つ一つ作り上げていく必要があります。

CMSでは画像データやテキストデータのほかテンプレートデータなどをひとつのデータベースに集約して、そこからWebサイトを作成することで、それまでの方法の問題点を軽減できます。

ひとつのデータベースにまとめるというのは、Web制作ソフトと機能としては同じですが、Web制作ソフトでは完成したコンテンツをアップロードしなければならないのに対してCMSはリアルタイムでインターネット上から出来るのが大きな違いです。

CMS(コンテンツマネージメントシステム)を導入するメリット

CMSは、現在ではさまざまなWebサイトで使われているもので、簡単なものから複雑なものまでさまざまなサイトに対応しています。特に導入することで作業効率が向上し、さまざまなメリットを発生させます。

(1)コスト削減

CMSでは、テンプレートデータをもとに画像データやテキストデータを使ってWebサイトを作り上げていきます。

従来では、デザインも考えなければなりませんでしたが、豊富なテンプレートデータが公開されていますから、それらを使うことでコンテン作りに集中することができ、デザインコストが可能です。

Webサイトを運用する上での分業化推進ができる CMSでは、Webサイトを作成するさいの分業化が推進できるのも大きなメリットです。

従来の方法では、デザインを含めて一から作る必要があり、それぞれのコンテンツ作成を任しても、最終的には調整しなければならず、また作成する人間には一定の技術が必要でした。

しかし、CMSでは画像データやテキストデータなどのコンテンツとなるものをデータベースに集約し、テンプレートデータを使って構成された上でWebサイトとして出力がされます。

このため、Webサイトを作るさいに覚えるべき知識が少なくてすみ、専門部署が行うべき作業が大幅に軽減できますし、またそれぞれのページごとの管理も容易に行えるので大規模なサイトとなっても運用を分業化できます。

インターネット環境があればどこでも作成や更新ができる

CMSの最大の特徴といえるのが、クラウドサービスであることです。

クラウドサービスはインターネット上にあるサーバーで管理され、サービスが提供されるもので、これによってインターネット環境があれば、どこからでもコンテンツの作成や更新といった管理が出来ますし、コンテンツのアップロードも可能ですから作業効率もアップします。

また管理がいつでも行えるということは、緊急事態が起こった場合にも迅速に対応することができるのもCMSを導入するメリットです。

Webサイト作りに必要な専門知識なしでページの更新ができる CMSは、それまでのWebサイトを作り上げていく事と異なり、コンテンツデータを適切に管理することによってテンプレートデータを元にしてWebサイトを作り上げることができます。

このため、Webサイト作りに必要だったHTMLやCSSといったマークアップ言語やJavaScriptやPHPなどのプログラム言語の知識を持っている必要がありません。

もちろん、管理者については一定の知識は必要ですが、それも一からWebサイトを組み上げる事を考えれば簡単です。

またデータベースにコンテンツを集約する仕組みですから、それぞれコンテンツ作りに関わる人達にWebサイトを作るための知識は必要とされません。

操作する内容についても、限定的ですからマニュアルを作ることでも十分に対応することもできます。

このようなことから、多くの場合には専門知識がなくてもCMSを用いることによってWebサイトのページ更新を簡単に行うことができます。

Webサイトのデザインを変更しやすい

CMSはテンプレートデータをもとにして画像やテキストなどのデータをWebサイトとして構成します。

従来のWebサイトのデザイン変更では実質的に作り直しをするといった作業となり煩雑ですが、規格通りに作られたテンプレートデータを変更するだけで簡単にデザインを変更できます。

また複数のWebサイトを作るといった場合にも既存のコンテンツを流用しやすいといったメリットもあり、作業効率を大幅に上げることができます。

CMSを導入する時に発生するデメリットは?

CMSは作業効率を上げるメリットがありますが、より深く使い込みたい場合や、運用していく上でのデメリットと呼べるものもいくつかあります。

CMSを導入する場合にはそれらも理解しておかなければなりません。

基本操作の習得する必要がある

CMSに限らず、Webサイトを作成したり運営していくためには操作を習得しなければなりません。

CMSの場合には、この基本操作の習得が容易に出来るように工夫されていますが、それはコンテンツの作成や更新といったものに限られます。

一方でデザインテンプレートの変更やプラグインの活用となると、専門的な知識が必要です。特に改変からアプローチすることもできますが、この場合にも既存のデータを読み解くためのスキルが必要となります。

(1)データのバックアップは自己責任で行う

CMSはインターネット上で作成されるクラウドシステムのひとつです。

このため、CMSではインターネット上でコンテンツ更新されるためパソコンなどにローカルデータとして残りません。

CMSを提供している会社がバックアップを行っているところもありますが、絶対的なものではありませんし、独自にCMSを導入している場合には、サーバーが飛んでしまう可能性を考慮して、定期的なバックアップを取る必要があります。

CMS(コンテンツマネージメントシステム)導入の2つのポイント

CMSを導入は、作業効率を向上させるメリットがあるほかコンテンツデータを元にして、さまざまなWebサイトを作ることができます。

このような汎用性の高さを活かす上でCMSでは抑えておきたいポイントがあります。

スマートフォンに対応しているものを選ぶ

かつてはWebサイトといえばパソコンで閲覧するものでしたが、現在ではスマートフォンで閲覧している人が多くを占めます。

CMSでは既存コンテンツを含めてスマートフォン対応の画面構成にすることができるものがあります。

SEO対策が充実しているものを選ぶ

SEO対策はWebサイトを運営していく上で欠かせませんが、CMSであればWebサイトのそれぞれのページを一括して効率よく変更することが可能です。

このため、CMSを導入する時にはSEO対策も考慮して行う必要がありますが、あとから改善することも出来ます。

CMSは、さまざまな場面で提供されるものとなっており、オープンソースでもあるため個人でも知識があれば導入ができます。

またプロフェッショナルとして使う場合においても、分業化が可能で携わる人に求めるスキルも少なくてすみ、この点でも複数の人が関わるWebサイトを作り上げるという面でも意味があります。

まとめ

従来どおりのWebサイトを作っているような環境であればCMSを導入することで大幅に作業効率をアップすることができるほか、Webサイトをフレキシブルに運営していくことが可能です。

Webサイトの作成や運営のコスト面でみても強みがありますし、またコンテンツを再利用して新たなWebサイトを作る意味でもCMSはメリットがあります。

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