注目されているサブスクリプションサービスの利益構造やメリット・事例などを解説
最近よく聞かれるようになった、話題のサブスクリプションサービスが気になっている、という人も多いのではないでしょうか。商品を購入して手に入れることにお金を掛けるのではなく、期間を区切って体験をすることにお金を掛けることができるのがこのサービスの特徴です。
所有する物を増やしたくはないのだけれど、もっと自由に様々な体験をしたいという人に適しています。サブスクリプションなら必要なときに必要なだけを利用することができるので無駄がなく、購入するのが難しい品をリーズナブルに使用したりすることが可能な場合もあります。ここでは、これからの時代にますます広まっていきそうなサブスクリプションについてご紹介します。
サブスクリプションとは
サブスクリプションとは、定額制サービスのことです。商品やサービスの代金としてお金を支払うのではなく、利用することができる決まった期間に支払いをするのが特徴です。一般にも広く知られている代表的なサービスには、昔からある新聞が挙げられます。
その他にも定額で利用することができる世界的に有名な動画配信サービスも、比較的認知度の高いサブスクリプションです。これらは一定額を毎月支払って定期購読をする仕組みになっているサービスです。
近年ではさまざまな分野に広がりを見せていて、音楽や車、ファッションなどのジャンルでもサブスクリプションサービスが登場しています。似ているサービスにはレンタルがありますが、貸し出している物でなく期間に対して支払いをしている点が違いです。
サブスクリプションサービスのメリット
定額制のサービスであるサブスクリプションは、期間内はどれだけ使っても一定の金額で利用することができるというメリットがあります。そのため多く使うほど元が取れた気持ちになり、お得に利用することができるのが特徴です。多く利用する予定がある人にとっては、嬉しいサービスとなっています。
例えば映画が見放題のサブスクリプションを利用すると、それぞれの作品ごとにチケットを購入して映画を見るよりも多くの本数を安い料金で見ることができる場合があるのがメリットです。定額で利用できるなら、普段あまり観ないような映画も見てみようかと思う事もあるでしょう。気軽に試すことができるのも、定額制のサービスならではのメリットです。
サブスクリプションサービスのデメリット
決まった額で、様々な商品やサービスを利用することができるサブスクリプションサービスですが、デメリットには利用者にとって魅力がなくあまり使用しない可能性のある商品も含まれている場合があるということが挙げられます。
映画の場合には人によって趣味が合わない作品も入っている可能性があるということです。また定額制であるため忙しくて使えなかった時期があったり、うっかり解約をすることを忘れていたりしても料金がかかってしまいます。
また解約をする際には、それまで使えていたものが使えなくなる点もデメリットになります。多く使用し続けることができるサービスを利用するようにするのが、お得に利用するためのポイントとなるでしょう。
サブスクリプションの利益構造
サブスクリプションで利益を上げやすいのは、会員が増えても原価があまり変わらないサービスです。使い放題でいくらでも利用することができるのに原価があまり変わらないのなら、会員が増えても原価割れすることがありません。会員が多いほど利益を得ることができます。
そのため動画や音楽の配信サービスやスポーツジムなどは、使い放題でサービスを提供することができるようになっています。このようなことから何であっても定額制すれば成功するというわけではありません。
もちろん所有することに意味のあるコレクションは、サブスクリプションで手に入れたとしても意味がないためコレクターには利用されません。体験に意味があるサービスはサブスクリプションにしても成り立ちます。
サービス事例音楽配信サービス
音楽ダウンロードが主流になっている現代では、音楽を聴くのにもサブスクリプションサービスが利用されることが増えています。すでにいくつもの会社によって提供されていますが、比較的どこも基本料金は手頃である場合が多く、学生や若い世代の人でも手が届きやすい、1月1,000円くらいの金額で提供されている場合が多いです。
iPhoneを使用している人に馴染みがあるサービスには、Apple社が提供しているApple Musicがあります。5,000万曲のラインナップがあり、iTunesで利用できるのでiPhoneユーザーなら利用しやすいサービスです。学生や若年層に人気がある音楽サブスクリプションにはLINE MUSICがあります。
気に入った曲をLINEでシェアしたり、一部を簡単に着信音に設定したりすることができるのも魅力となっています。またAmazon Music Unlimitedは通販で有名なアマゾンが提供しているサービスです。プライムミュージックよりも曲数が多く6,500万曲があります。ほかにもAWAやレコチョク、Google Play Musicなども有名です。
サービス事例動画配信サービス
サブスクリプションの動画配信サービスも数多くあり、多くが月額制となっています。月額料金の幅は広く数百円程度で視聴可能なものから2,000円前後くらいまでのものがあります。
いくつものサービスがありますが、その中でも有名なものの1つがhuluではないでしょうか。huluは月額料金は1,007円で50,000本以上のコンテンツがあり国内のドラマやアニメ、海外ドラマなどを視聴することができます。
また作品数が多いことで知られるU-NEXTは月額料金は2,150円ですが、コンテンツ数はhuluの倍以上も多く110,000本もあるのが特徴です。
netflixは配信されているコンテンツ数は不明ですが、864円から1,944円までの月額料金が3タイプあります。特に海外ドラマや日本のアニメが充実しているので、これらが好きな人には活用できる動画サブスクリプションでしょう。
またfodやamazon primeも定額制のサービスです。レンタルDVDショップでもおなじみのTSUTAYAにもTSUTAYA TVというサービスがあります。
サービス事例その他
サブスクリプションサービスというとやはり音楽や動画の配信が強いですが、ソフトウェアの提供サービスも定額制で提供されていることもあります。良く知られているものには、マイクロソフト社のOffice365が挙げられるでしょう。これはすでに2012年から定額制に切り替わっていました。
またAdobe社のCreative Cloudも挙げられます。また自動車のサブスクリプションではトヨタのKINTOがあります。車を購入することなくトヨタとレクサスの新車を月額制で使用することができるのが特徴です。利用するのに頭金がかからず、任意保険料やメンテナンス料もがかからない、しかも新車に乗れるという点が話題となっています。
サブスクリプションまとめ
近年注目のサブスクリプションについてご紹介しました。サブスクリプションは定額制であるのが特徴で、商品を自分で購入することなく必要な期間だけ活用することができる便利なサービスです。
物を無駄にすることなく、期間内は一定額で使い放題になるため費用を抑えられるのもサブスクリプションの良いところです。そのため頻繁に使用する予定がある人にとっては嬉しいサービスとなっています。
音楽や動画の配信サービスが有名ですが、パソコンのソフトウェアや自動車もサブスクリプションで利用できるものが登場しています。これらのみにとどまらず今後も様々な分野に広がっていきそうです。興味や関心に合ったものがあれば、賢く活用してみてはいかがでしょうか。