統合運用管理システムの特徴・導入メリットとおすすめのサービス10選

最終更新日 : 2020-09-16 Box

近頃は統合運用管理システムを導入する企業が増えています。これを導入することによって、様々なシステムを集中管理することができるので非常に便利です。しかしながら、現在では多種多様なサービスが誕生しているので、どういったサービスを選ぶべきなのか迷ってしまう人が増えています。

選ぶサービスごとに搭載されている機能、その会社での費用対効果などが違っているため、自社に合ったものを選ばなければ満足のいく活用ができません。ここでは、統合運用管理システムの特徴やメリットからおすすめのサービスまで詳しく紹介します。

統合運用管理とは

様々なサービスを参考することによって、自社にピッタリなものを導入することができるようにしておきましょう。

統合運用管理とは、社内システムやアプリケーション、ネットワークやセキュリティ、サーバなどのハードウェアなどを集中的に管理することを指しています。これを実現することができるシステムを統合運用管理システムと呼んでおり、今ではこれを導入している企業が多くなっていることを知っておくと良いです。

従来はそれほど複雑なシステムを利用していない企業が多く、個別でも管理することができました。ですが、年々システム基盤は複雑化しており、これに対して監視やジョブの実行、障害に対するアクションの実行などを自動で行うことができるようになります。他にも、構成管理やクラウド管理、仮想化管理やオートメーション機能などのあらゆる機能を利用できるケースが多いです。

統合運用管理のメリット

統合運用管理システムを利用することのメリットはたくさんあります。まずは、IT運用を一元化することができるので、関連する内容を一目で把握することが可能となるはずです。仮にトラブルが発生したとしても対処手順の切り分けが簡単になり、スムーズに運用することができるようになります。

運用管理が自動化される点も大きな魅力であり、人間の手作業では難しい業務まで任せることが可能です。人為的ミスを減らすことができますし、勤務時間外でもスケジュールを実行することができます。

これまでは、システムの運用や管理を行うために高いスキルを持つ担当者を配置することが必須でしたが、こういった人材を常時配置する必要がないです。24時間稼働しているシステムを採用している場合は、夜間でも友人対応が必要だったケースがありますが、こういった問題も解決されます。

少ない人員でIT運用を実現することができるので、担当者の負担が軽減されるだけではなく、企業が人件費を削減できるというメリットも感じられるはずです。これ以外にも、どのシステムがいつから、どのバージョンで導入されているかなどを容易に把握することができます。

バージョンアップや機器更新などのタイミングを見逃してしまうことなく、円滑に運用できるでしょう。

おすすめの統合運用管理システム

これからおすすめの統合運用管理システムについて詳しく紹介します。今では多彩なサービスが誕生しているので、それぞれのサービス内容や特徴を比較し、自社に最適なシステムを選べるようにすることがおすすめです。

AOSMS

AOSMSはクラウド環境上で稼働するシステムに対して、リモートによる最適な監視や運用が実現できる統合運用管理システムだと言えます。24時間365日の運用体制に対応しているだけではなく、現地駆けつけサービスが利用できるので、トラブルが発生したときにシステム管理者が必ずしも出社する必要がなく、担当者の負担を軽減することが可能です。

サーバや各種ネットワーク機器などの監視が行えるだけではなく、アラート発生件数などの情報やリソース状況をまとめたパフォーマンス報告書を作成してもらうこともできます。

これによって、リソース計画を支援してもらうこともできるので便利です。要望を丁寧にヒアリングしてもらうことができ、自社に合った監視内容でシステムを活用することができます。

賢人ワークフロー

賢人ワークフローは、お客様にアフターフォローを行っている企業にピッタリの統合運用管理システムです。修理点検業務やあらゆるアフターフォローサービスの顧客管理、請求採算管理、在庫管理に役立ちます。

顧客の多面的な情報が一元管理できる、債務管理が容易になり代金の回収効率アップが狙える、アフターフォロー時などに使用した部品を管理することができる点が特徴的です。

現在運用中の他のシステムと連携することもできるので、導入が容易な点も魅力的だと言えます。業界別に特化したシステムが誕生しており、ビルメンテナンスやビルクリーニング会社に特化したもの、ガス設備の修理や点検に特化したものなど、自社に最適なシステムを選びやすくなっているので便利です。

まるごとおまかせZabbix

まるごとおまかせZabbixは、導入や運用が難しいとされているZabbixの実装ノウハウを標準化し、パッケージ化されたものが利用できるサービスだと言えます。

環境構築から保守サポートまで行ってもらうことができるでしょう。Zabbixは有名なネットワーク管理ソフトウェアの1つですが、マニュアルが英語しかなく導入が難しい、活用方法が分からなくて困ってしまうケースも多いです。

このサービスを利用することによって、日本語運用ドキュメントを参考にすることができるようになりますし、導入するための環境構築やレベルの高い監視を実現するためのサポートまで依頼することができます。Zabbixの認定パートナーがサポートしてくれるプランなので、安心して利用できるはずです。

MCore

MCoreは住友電工グループが自ら使うために開発されたシステムなので、ユーザー目線の使い勝手が良い統合運用管理システムだと言えます。管理コンソールはWebブラウザベースであり、専用ソフトのインストールが不要なので時間や場所を問わずに運用を行うことが可能です。

管理者が自らの業務に合わせてカスタマイズできるので、使いやすい画面にすることができます。管理者ごとに閲覧や操作などの使用機能を制限することができるので、一部の権限を委譲して管理したい場合でも柔軟に対応可能です。専任担当者がシステム設計からサーバのインストール、トレーニングなどを行ってくれるので、初めて導入する場合でも安心して運用できるサービスだと言えます。

robostein(ロボシュタイン)

robostein(ロボシュタイン)を利用することによって、業務プロセスの自動化と可視化が実現可能です。国産の自動化フローマネジメントツールであり、現在使用しているRPAツールの稼働ログをこのサービスのエージェント経由で管理することで、今までのロボットナレッジを無駄にせず運用や管理を行うことができます。

自動処理ブロックを組み合わせることで、自由に業務プロセスの自動化フローを決めることができますし、クライアントPC上にエージェントを配置して実行指示や監視を行うことも可能です。

自動化で削減された時間も確認することができるので、どれほど効率アップしたか把握することができます。週に1回Webセミナーも開催されているので、運用方法を学びやすい環境が用意されていて安心です。

SmartStage(スマートステージ)サービスデスク

SmartStage(スマートステージ)サービスデスクは、スモールスタート&クイックインを実現できるサービスです。統合運用管理システムを導入したいけれど、いきなり大掛かりな導入は躊躇ってしまうのであれば、まずは最小限の導入を行い、様子を見ながら適用範囲を拡大していくことができます。

既存運用をシステム化することができる高い柔軟性を持っているので、自ら自由に変更や拡張を行いながら、カスタマイズできるシステムです。ノンプログラミングで導入が可能であり、パッケージ製品を使用するような手軽さと、スクラッチ開発を行うような柔軟性の両方のメリットが得られます。

システム監査の際には膨大なエビデンスを揃える必要がなく、監査用IDを用意するだけなので、システム監査を簡略化したい会社にもピッタリです。

System Support best1

System Support best1は、使いやすさが重視された統合運用管理システムのソフトウェアだと言えます。社内のシステムだけではなく、テレワーク端末の管理やセキュリティ対策、ログデータ活用で業務の可視化も実施可能です。

これまで統合運用管理システムを採用していなかった企業ではいきなり導入すると操作に戸惑ってしまうことが多いですが、このソフトは多くの人が慣れ親しんでいるOfficeソフトのような使用感があります。

分かりやすい一覧表示があるので必要な場所にすぐアクセスすることができますし、ビジュアル表示で一覧では分かりにくい内容も瞬時に認識することができるでしょう。働き方改革サポート機能も利用できるので、テレワーク端末の管理や長期労働の是正なども一括して行うことができます。

VAQuest

VAQuestはOSSに特化した障害解析サポートサービスです。Linuxカーネルなどの基盤系OSSを熟知している、専門の技術者がサポートを行ってくれるという安心感があります。障害の解析から障害原因の追及や特定、回避方法の提案、修正パッチの提供などを期待することができるでしょう。

選ぶサービスによっては、障害発生前のコンサルテーションまで依頼することができます。プランは3種類用意されており、月10台まで、40台まで、無制限のいずれかを選ぶことができるので、企業の規模に合わせたプランの選定を行うことが可能なサービスです。

技術に精通しているエンジニアが直接対応を行ってくれるので、トラブル発生時の解決までの時間を短縮することができます。

POLESTAR Automation

POLESTAR Automationは、優れた操作性の統合運用管理システムです。スマートオブジェクトとドラッグ&ドロップが多用されたユーザーインターフェースであり、基本的な日常作業はマウスのみで実行することができます。

複雑な操作が必要ないので、導入後に操作を覚えるまでに長い時間が掛かるということもありません。運用業務の分析が行われており、効果的だと判断されたベストプラクティスを反映した点検ポリシーテンプレートを利用することもできます。

ジョブの作成も簡単に行うことができ、ファイル配布ジョブや監査ジョブをマウスだけで設定できるという容易さが体感できるサービスです。API連携も可能になったので、他のツールと自動化連携を行うことができるという拡張性もあります。

Senju/EN

Senju/ENを利用すれば、異なるシステム管理ツールを統合管理することが可能です。Hubエンジンであらゆる管理ツールからのメッセージを集約し、Ruleエンジンでフィルタリングが行われて必要な情報のみを抽出することができます。そして、Viewエンジンで役割ごとに必要となる情報を認識しやすいUIでリアルタイムに表示させることが可能です。

それぞれのエンジンは個別で活用することもできます。既存の運用管理システムについて不足がある場合は、いずれかのエンジンを補完する目的で利用することもできるので便利です。

混在管理ツールを上手く統合できていない企業にピッタリの統合運用管理システムだと言えるでしょう。遠隔地における統合管理にも対応しているので、支社などがある場合にも柔軟に監視を行うことができます。

統合運用管理システムまとめ

多様な統合運用管理システムの中から、サービスを選ぶことができるようになっています。これを導入することによって、システムの運用管理にかかる労力を減らすことができ、人件費の削減や管理者の負担軽減に繋げることができるはずです。

選ぶサービスごとにできることは大きく違っているので、統合運用管理システムを導入したいのであれば、サービスごとにどのような特徴があるのか知っておくことが大切だと言えます。

搭載されている機能などを参考にして自社に適したものを選ぶことができれば、満足度の高いシステム導入を実現することが可能となるでしょう。紹介したおすすめのサービスを参考にし、自社に最適なものが選べるようにしてください。

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