顧客獲得のためのフォームマーケティングとは?手法やフォームマーケティングサービスを徹底解説

最終更新日 : 2021-05-26 Box

自社の商品やサービスを売り込みたいときには、ターゲットとなる企業の電話やメールから連絡をすることが基本です。

しかし、より積極的に売り込みをしたいときには、企業HPに設置されている問い合わせフォームを利用する「フォームマーケティング」という手法があります。

ここでは、その「フォームマーケティング」についての詳細やメリット・デメリット等をわかりやすく解説します。その上で、おすすめの「フォームマーケティングツール」についての紹介もしていきます。

フォームマーケティングとは?

「フォームマーケティング」は、自社の商品・サービスに興味を持ってもらえそうな見込み顧客に対して売り込みをするアウトバウンド手法の一つです。

ターゲットとなる企業を訪問したり電話・メールをするのではなく、企業HPの問い合わせフォームから営業文章を送ります。

本来ならば問い合わせフォームとは、そのターゲット企業が顧客あるいは見込み客に対するサポートをするために設けられている機能です。

問い合わせフォームを利用すれば、従来よりも営業文章を読んで貰える可能性が高いので商談がしやすくなります。

一方で、正攻法とは言えない手法ですから反感を買う恐れもあるので気をつけなければいけません。

もし、そのことでクレームを受ければ見込み顧客を失います。メリット・デメリットがあることを理解するべきです。

フォームマーケティングとメールマーケティングの違い

メールマーケティングは、ターゲットとなる企業に対してメールで営業文章を送る手法です。

ネットを使ったアプローチということでフォームマーケティングに似ています。しかし、営業文章の開封率と反応率に注目してみると、フォームマーケティングはメールマーケティングを凌駕します。

それは問い合わせフォームの内容は、一つ一つ内容を確認されますし、迷惑メールに振り分けられることはありません。

それに対してメールは、送り主やタイトルから営業文章とわかってしまうために読まずに廃棄される事が多いからです。

迷惑メールに設定されたら、それ以降は存在すら無視されてしまいます。なお配信について言えばメールだと一括送信ができますが、問い合わせフォームはターゲット企業ごとに営業文章を書くので手間と時間がかかります。

フォームマーケティングのメリット

フォームマーケティングには、売上アップに繋がるメリットがあります。

フォームマーケティングの導入を検討しているならば、これから紹介する3つのメリットについて内容をよく確認しておきましょう。

1.リード情報がなくてもアプローチが可能

電話やメールを使って見込み客を取り込むことをリード獲得といいます。

そのために必要となる情報いわゆるリード情報として、ターゲット企業の電話やメールアドレスを知るというのは重要なことです。

でも、どこの企業でもそういったツールを外部に公開しているわけではありません。そうなると、ターゲット企業にアプローチすることが難しくなります。

でも、問い合わせフォームを設置していれば、用意された入力フォームに営業文章を書き込んで送るだけですからリード情報なしでもアプローチが可能です。

2.メールよりも開封率が高い

問い合わせフォームというのは、顧客や見込み客から寄せられる質問やクレームなどを送るツールですから、その内容を読まずに廃棄するということはありません。

フォームマーケティングは、その仕組みを利用しているので高い開封率を期待できます。

一方で営業メールはタイトルや送り主から、読まずに放置あるいは廃棄される可能性が高いので反応されずに終わってしまいます。

読まれない営業メールが商談に発展する事は絶対にありませんが、確実に読まれる問い合わせフォームは次に繋がる可能性を秘めているので非常に魅力的です。

3.決裁者に直接つながる可能性が高い

メールや電話を使った営業では、対応する担当者が決裁者になる可能性は低いです。

でも、問い合わせフォームの内容というのは、決裁者も確認する事が多いので、内容を工夫して興味を惹けば直に話ができる機会をつくれます。

決裁者との話をするまでにいくつも段階を踏む場合では、途中で話が終わってしまうこともあります。

でも、一足飛びに営業ができるならば、決裁者に認めてもらえば契約にこぎつけるので成果がでやすいです。

結果を左右する裁定者と話ができるなら、それに全身全霊をかけて頑張れます。

4.低コスト

電話やメールを使ったアプローチでは、反応があってアポを獲得できるのはごくわずかです。

そうなると、電話1回やメール1通あたりの単価が安くても、反応があった件数から計算したコストはかなり高いです。

DMや訪問での営業となれば、さらにコストがかかるので利益を圧迫してしまいます。

その点、フォームマーケティングは、確実に読んでもらえるし決裁者とのアポが取れる可能性も高いということで反応があった件数あたりの単価はかなり安く済みます。

フォームマーケティングのデメリット

便利なフォームマーケティングですが、そもそも問い合わせフォームを使った営業活動を許容しない企業もあるので、反感を食らって相手にしてもらえない可能性があります。

あと、メールのように営業文章を複数社に一括で送ることはできず、1社ごとに企業HPそして問い合わせフォームを探して記入していかなければいけません。

なおかつ、商品・サービスに興味を持ってもらうためには、内容を相手にあわせてアレンジする必要があります。

おすすめのフォームマーケティングツール

手間と時間のかかるフォームマーケティングを効率的に行うため、助けとなるのがフォームマーケティングツールです。

ここではおすすめのフォームマーケティングツールの紹介をするので、導入を検討するときに役立てましょう。

makibisi

makibisiは、株式会社Rocketsが提供しているフォームマーケティングツールです。

makibisiの特徴は、多岐にわたる表現で煩雑になりやすいメールアドレス取得前のリードを、「プレリード(株式会社Rocketsが登録商標取得)」と定義していることです。

複雑で管理が難しかった部分がシンプルになることで、すべての作業を効率的にできます。また、営業リストやアプローチの記録の一元や、TELの優先機能といったmakibisiならではの機能が、さらに流れを円滑にして次々と戦略を立てられます。

価格は初期費用10万円、月額料金は21万円くらいが目安です。

GeAIne

GeAIneの特徴は、AIを利用し他アプローチができる点です。AIは、顧客のリストをアップロードすることで各企業の情報を収集して、サービスを利用している企業に最適なリストにまとめていきます。

新規顧客を開拓する上で時間のかかる作業を自動化できるので、その文の労力をより重要な部分に振り分けることができます。

さらに、GeAIneには38万社の企業リストが登録されていますから、それを利用したアプローチも可能です。

営業文章を複数種類設定しておくことで、反応が良かったのはどれなのかを調べることもできます。価格は基本プランのビジネスが月額4万円からとなっています。更に営業リスト取得は3万円からです。

Knockbot

Knockbotは、ロボットを利用してフォームの入力ができるフォームマーケティングツールです。

全国100万件の事業者リストを活用して、最低注文配信数1000件から営業文章を送れます。配信停止や除外リスト、実績レポートの確認など管理機能がいろいろとあり、効率的なアプローチができます。

プランは配信先がフォームあるいはメールとなるレギュラープラン(1件あたり5円)とプレミアムプラン(1件あたり10円)、そしてフォームのみプラン(1件あたり20円)があります。

そして、返信がきたときに自動返信か手動化を判別してお知らせをするAIフィルター機能は月額1000円です。

カイタク

カイタクは、準備としてフォームに3回記入するだけで利用できるシンプルさが売りのサービスです。

そこから独自のRPAシステムを使うことで、実際にアタックが始まるまでにたったの5日というスピードを実現できます。

さらに、フォームの投稿自体は自動で処理されますが、アタックリストの選定は経験豊富な専任スタッフが担当するので効率的な営業ができます。

文面作成もプロのライターが作成しますし、サポートとして月1回の定例会が開かれ、多くのアポを獲得できるように提案してくれます。

プランはトライアル(1万円)、ベーシック(月額15万円)、スタンダード(月額18万円)プロ(月額24万円)があります。

問い合わせにょーる

問い合わせにょーるは、問い合わせフォームに営業文章を送れる配信システムで特許をとっています。

大手リスト会社の価格に比べて約10分の1という低コストで、企業リストから条件抽出して配信先を決定できます。オープンサイトで、誰でも使える点も他のツールとは大きく異なります。価格は、初期費用は無料なので導入がとってもしやすいです。

また、リストについては、1件から1000件までならば1件あたり20ポイント(1ポイントあたり1円)、1,001件から2,000件までは1件あたり18ポイントというように1件あたりの単価が安くなります。

そして送信料は1件あたり40ポイントからです。

フォームマーケティングまとめ

ここまで解説してきたように、フォームマーケティングはターゲット企業に対して効果的なアプローチができる手法です。

メールや電話と違って反応されやすいというメリットがあると同時に、手間と時間がかかることやクレームなどの問題が生じることなどのデメリットも理解した上で使えば大きな成果が期待できます。

その際に使うフォームマーケティングツールは、それぞれに機能や料金体系に違いがあるので、資料請求などでよく調べた上で自社に最適なサービスを選べば強力な味方となるでしょう。

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