Webプッシュ通知とは?仕組みやおすすめサービス7選をご紹介
Webプッシュ通知は2015年に開発され、多くの企業が導入してきました。
ユーザーに効果的に情報を発信することができるツールなので、多くの企業にとって役に立つものだと言えます。
まだ導入していないのであれば、まずは特徴から知っておくべきです。メリットや運用する上での注意点だけではなく、おすすめのWebプッシュ通知サービスについても紹介します。
これを参考にして、自社でスムーズにWebプッシュ通知を取り入れられるようにしておくことがおすすめです。
Webプッシュ通知とは?
2015年の中盤頃に開発されたWebプッシュ通知は、2015年末から少しずつ企業に導入されるようになったマーケティングチャネルだと言えます。
スマートフォンアプリから発信される通知とは異なって、ブラウザから配信されることが特徴的です。スマートフォンでもパソコンでも表示させることができるため、いずれを利用するユーザーにも情報を配信することができます。
ユーザーが難しい登録を行ったりアプリのダウンロードを行ったりする必要はなく、画面上に表示されている通知の許諾ポップアップで許可を選ぶだけで良いので簡単です。
許可をしておけば、それ以降は自動的にWebプッシュ通知を受け取ることができます。サービスが提供されるようになってから多くの企業が自社に導入するようになりましたが、最近ではデジタルトランスフォーメーションの推進によって、再びこのマーケティングチャネルに多くの人から注目が集まっています。
Webプッシュ通知の仕組み
Webプッシュ通知の仕組みは複雑そうに感じられるかもしれませんが、アプリ通知と表面的な違いはほとんどなく、とてもシンプルな仕組みになっています。
3つの要素から成り立っているものであり、Webサイトとブラウザ、配信サーバで構成されていることを理解しておくと良いです。
サイトに設置されたJavaScriptを経由して動作しており、これを通じてブラウザからWebプッシュ通知許可を取得しています。許可を取得するとブラウザからサイトへ配信用IDが伝達され、JavaScriptによって配信サーバに保存されるという仕組みです。保存まで終了すると、任意のタイミングで許可を取得したユーザーにプッシュ通知を配信することができます。
Webプッシュ通知が活用されている事業
まだ利用していなければ、本当に自社でこれを導入することができるのだろうかという疑問を持つかもしれませんが、Webプッシュ通知は幅広い事業領域で使われていることを知っておくべきです。
電機や自動車、医療機器や食品などのメーカーだけではなく、キュレーションサイトやオウンドメディアでも採用されていますし、求人や不動産の検索サイトでも導入されていることが多いと言えます。
幅広い事業領域で導入されている実例があることからも分かるように、Webサイトを保有している企業であれば基本的にこの通知を活用できるはずです。
細かく業種をあげるとキリがないほど、多彩な業界や企業で使用されているマーケティングチャネルだと言えます。
Webプッシュ通知のメリット
Webプッシュ通知を利用することには、たくさんのメリットがあります。
これから魅力について詳しく解説していくので、Webプッシュ通知を導入する前にチェックしておくことをおすすめします。
1.低コストで導入できる
低コストで導入できることが、Webプッシュ通知の大きなメリットです。
自社でアプリをつくる必要もないため、導入の際に莫大なコストをかける必要がありません。利用するサービスによっては無料で利用を開始できるサービスもあるので、お金をかけずにマーケティングチャネルを獲得したいと考えている場合にもおすすめです。
2.ユーザーが簡単に導入できる
Webプッシュ通知はユーザーが複雑な操作を行う必要がありません。
ブラウザに表示された設定に関する通知で許諾ボタンを押すだけで良いので、時間や手間をかけることなくユーザーに導入してもらうことができます。
メルマガであればメールアドレスを入力する必要がありますが、Webプッシュ通知の場合は情報入力が一切必要ないので簡単です。導入が簡単なので、利用してもらえる可能性が高くなりやすいと言えます。
3.再訪率をアップできる
1度訪れたホームページに何度も訪れる人もいれば、そうでない人もいることを知っておくべきです。目に入れば訪問するけど、わざわざ検索してホームページに訪れることは面倒だと考える人も多いと言えます。
Webプッシュ通知であれば久しぶりに訪問してみよう、面白そうな記事だから読んでみようと思ってもらえる可能性が高く、ユーザーの再訪率を高められるはずです。
4.プッシュ型マーケティングができる
企業から働きかけるプッシュ型のマーケティングを簡単に取り入れられるというメリットもあります。
プル型のマーケティングばかりでは、なかなかWebサイトに来訪してもらえない可能性が高いです。
プッシュ型マーケティングであるWebプッシュ通知を実施すれば、ユーザーにWebサイトを訪れようという気持ちがなかったとしても、来訪してもらうことができる確率がアップします。
Webプッシュ通知のデメリット
便利で魅力的な部分が多いWebプッシュ通知ですが、デメリットがあることも事実です。
導入を開始してから困ることがないようにするために、どういった部分がデメリットになるのか確認してみてください。
1.通知が多いと嫌われれる
Webプッシュ通知のデメリットには、通知が多いと嫌われやすいというものがあります。
ユーザーがパソコンやスマートフォンを操作している最中に通知が出るので、頻度が高すぎると疎ましく思われる可能性が高いです。
頻度だけではなくタイミングも重要で、仕事中に電話をかけようと思ったときに、通知が出てイライラしてしまう人も多いと言えます。
嫌がられないようにするためには、ユーザーが面白いと感じられる内容を適切な頻度でタイミング良く配信することが大事です。
2.クリエイティブの表現力が弱い
短文のテキストとアイコン画像のみの送信となるケースがほとんどなので、クリエイティブの表現力が弱くなりがちだと言えます。
限られた表現スペースでユーザーに興味を持ってもらえるような情報を配信する必要があるので、思わずクリックしたくなるような内容を心がけて配信しなければ、効果的に活用することができないので要注意です。
Webプッシュ通知の運用ポイント
Webプッシュ通知を運用するときにはいくつかのポイントに気をつけておく必要がありますが、通知許可を取り消されることが致命的なダメージに繋がることを考慮して運用することが大事だと言えます。
通知許可を取り消されることがないようにするためには、ターゲットについて分析を行い、ユーザーがほしがる情報や最適な時間帯を決定して配信を行うべきです。
更に、配信内容にも気を遣う必要があり、どういったタイトルやメッセージの場合にクリック率が高くなるのか調べ、効果的にWebプッシュ通知を行うと効果的に活用できるようになります。
ただタイトルやメッセージを決めて配信すれば良いだけではなく、こうした部分に気を遣いながらテストや分析を行い、ユーザーの満足度が高くなるように改善しながら運用することが大切なポイントです。
おすすめのWebプッシュ通知サービス
現在では多彩なサービスから利用するWebプッシュ通知を決めることができます。
自社に最適なWebプッシュ通知を選ぶためにも、これから紹介するサービスを参考にすることがおすすめです。
Push7
Push7は3分で導入できることを売りにしている、Webプッシュ通知サービスであり、無料で試してみることもできます。
導入マニュアル通りにコピペするだけなので、最短3分でプッシュ通知の配信を行うことが可能です。
検知や分析機能が備わっており、顧客の行動履歴に基づいた配信を行うことができるため、顧客のフェーズに合ったメッセージを送ることができます。
スケジュール指定や絵文字配信、テストや分析、API連携などの便利な機能がたくさん搭載されているので便利です。
日本の大手企業でも積極的に導入されているサービスの1つであり、手軽さや安心感を求める場合にピッタリだとえます。
無償メールサポートだけでなく、プランによっては専用コールセンターも利用できるので、初めてWebプッシュ通知を利用する場合でも安心です。
Appvisor Push
Appvisor Pushはカスタマイズ性の高いWebプッシュ通知だと言えます。
アプリ開発専門会社のエンジニアが要望の聞き取りを行い、各企業に最適な機能を提案していることが特徴的です。
これから取り入れることを検討している企業はもちろんのこと、既に他のサービスを利用しているけれど機能が不十分だと感じる場合に、自社に最適な内容にカスタマイズしたサービスを提供してもらうこともできます。
予約配信や即時配信、分析や任意セグメント、API連携などはもちろんのこと、分散配信やIPアドレス制限なども可能なサービスです。
無料で30日間も基本性能を利用することができるので、まずはお試し版を利用してみることがおすすめだと言えます。
CORE PUSH
CORE PUSHは端末数が100台を超えるまでは、プッシュ通知を何回通知しても無料のサービスです。
100台を超えた後も定額料金制なので、料金設定が分かりやすく利用しやすいサービスだと言えます。小規模な段階ではお金がかからないので、開発段階で活用できますし、Webプッシュ通知の導入が軌道に乗るまでに無駄なコストがかかることもないです。
Webプッシュ通知を一斉に配信すると、大量アクセスによってサーバがダウンすることがありますが、このサービスではランダムに時間をずらして送信することもできます。
Webサイトのプッシュ通知だけではなく、新規や既存のアプリへのプッシュ通知の組み込みも対応しているので、アプリに同時に取り入れたい場合も利用がおすすめです。
Growth Push
Growth Pushは10分程度で導入することができるWebプッシュ通知サービスであり、高速かつ高機能なサービスだと言えます。
1分間に30万通前後の配信速度のサービスもありますが、これを利用する場合は毎分150万通の配信を行うことが可能です。
属性や行動に基づいたセグメント配信や繰り返し配信、テストや分析機能などもきちんと備わっています。
インストールを行ってテストを行った後に証明書を登録すれば、すぐにWebプッシュ通知を送信できる状態になるので、急いで導入したい場合にも最適です。
サービスの成長に合った価格設定なので、導入開始にはコストがあまりかからず、資金が少ない企業でも取り入れやすいと言えます。
Browser Messenger
Browser Messengerはデジタルマーケティングを熟知した人たちが開発しており、初めての利用でも効果的に使いこなせるようなサービスとなっていることがおすすめポイントです。
メールマガジンのリマインドやキャンペーンの告知、重要なお知らせや請求額の通知、緊急情報の配信など様々な目的で活用しやすい内容になっています。
JavaScriptコードをコピーしてサイトにコードを貼りつけるだけで準備が整い、準備が整えばメッセージを入力して送信するだけで良いです。
難しいことは一切ないので、気軽に導入できるものを求めている企業にもピッタリだと言えます。管理機能や自動配信機能、ステップ配信機能やセグメント機能などもあるので、目的に応じた使いやすい方法で運用することが可能です。
Repro
ReproはWebサイトに訪れた人の属性や行動情報を収集し、それぞれのユーザーに最適なタイミングで通知を行ってくれるサービスだと言えます。
ECの場合はカゴ落ちのリマインダーとして活用することもできるサービスです。使い勝手の良いUIが採用されているため、新たなツールを取り入れることが苦手な人がWebプッシュ通知を行う場合でも、安心して利用を開始することができます。
誰でも簡単に利用できるシステムなので、担当者を固定せずに手の空いている社員が配信を行うという柔軟な対応も実現しやすいです。
様々なコンテストでの受賞歴があるほど認められているサービスであり、高い評価を得ていることからも安心して利用することができるでしょう。
MAJINプッシュ通知
MAJINプッシュ通知はマーケティングオートメーションの多彩な機能とかけ合わせることによって、自社のサイトとユーザーの結びつきを強化することができます。
ユーザーがお気に入り登録したジャンルだけの配信、属性に分類した配信などを実施することができるので、最適なユーザーに情報を届けることが可能です。
リッチ通知にも対応しており、GIFアニメーションやメディアファイルを添付することができるので、動画などの力を借りて開封率をアップさせることもできます。
アプリやサイトに遷移しなくても多くの情報を獲得できるため、ユーザーからの好感をアップさせやすいです。無料で体験することができるので、使い勝手を確認してから本格的に運用することができます。
Webプッシュ通知まとめ
Webプッシュ通知サービスを導入すれば、多くの人に自社のWebサイトを訪れてもらうことも夢ではありません。
簡単に取り入れることができるものなので、積極的に採用してみることをおすすめします。
導入することを検討しているのであれば、まずは特徴や注意点、代表的なサービスなどを知っておくことが大事です。
紹介したWebプッシュ通知に関する情報を参考にすることで、自社でスムーズに満足度の高いWebプッシュ通知サービスを取り入れられるようにしておくと良いでしょう。