回答率を上げるためのアンケートの作り方とおすすめの無料・有料アンケートツール10選
製品やサービスに対する意見を調査するためには、アンケートという手段が選らばれることが多いです。
しかし、これまで自分で実施したことがなければアンケートの作り方が分からないと感じるかもしれません。
ここではアンケートの作り方を詳しく解説します。作り方のコツだけでなく、アンケートを実施する前に知っておくべきことや作成に便利なツールまで紹介するので参考にしてください。
アンケート実施のメリット
具体的な作り方を確認する前にまずはアンケートに関して詳しく知っておくことをおすすめします。メリットを紹介するので確認しておきましょう。
1.市場調査ができる
アンケートを実施するのであれば、市場調査を行うことができます。
どのような製品やサービスであれば顧客のニーズを満たすことができるのか、満足度を高めることができるのか把握することが可能です。
消費者のリアルな意見が反映されますが、自社が売り出したい製品やサービスに合った消費者をターゲットとすることで、より効果的な市場調査を実現することができます。
2.商品・サービスの改善
既存の商品・サービスの改善にも役立つものであり、商品などに興味を持った段階から購入後まで消費者の心の動きをハッキリさせることで顧客満足度を調査することが可能です。
満足してもらえていない部分があるときには、その場所にフォーカスして改善を取り入れていくことができます。
実際に利用した人の意見を参考に改善できるので、大きな効果を期待しやすいです。
3.既存顧客のロイヤリティ向上
利益を最大化させたいときには、既存顧客をロイヤルカスタマー化することが重要だとされています。
ロイヤルカスタマーを獲得するためには、アンケートを定期的に実施する方法が有効です。
ライバル商品や企業の存在、自社商品のクオリティの低下などに素早く気づけるようになるため、早期に対策を講じることで既存顧客のロイヤリティを向上しやすくなります。
アンケートの調査方法
アンケートの調査方法によって作り方は異なるため、まずはどのような調査方法があるのかも理解しておきましょう。
1.Webアンケート
Webアンケートはオンライン上で回答してもらう調査方法です。
対象となる人にアンケートメールやリンクを配信し、インターネット上で回答の回収まで済ませます。
全てオンライン上で行えるので作成から集計まで工数を削減しやすいですし、多くの対象者に回答を求めやすい点が利点です。
回答者が負担を感じづらいことも魅力だと言えます。手軽にたくさんの人に回答してもらえる方法なので、規模が大きいアンケートを実施したい場合にはWebタイプが便利です。
2.対面でのアンケート
対面でのアンケートは調査したい相手の自宅、企業などを訪問して回答を得る方法です。
近頃は回答のための会場を用意し、回答者に会場まで来てもらう方式を採用するケースも増えています。
アンケート回答が速やかに集められること、複雑な内容でもスムーズに調査できることが利点です。
質問が難しかったり量が多かったりするとWebアンケートなどは離脱する人が増えますが、対面で実施すれば質問を受けることもでき、最後まで回答してもらえる可能性が高まります。
3.郵送でのアンケート
郵送アンケートは郵送調査という名前でも知られており、対象者の自宅や企業に調査用紙を郵送し、答えを記入した後に返送してもらうという形式です。
ターゲットとなる人物の自宅や企業に直接送るので、ふざけた回答をする人が少なくなります。年齢に関係なく実施しやすい方法であることから、幅広い年代を対象とするときに用いられることが多いです。
自治体や公的な機関がアンケートを実施する際には、郵送が選ばれることが多いと言えます。
4.電話でのアンケート
電話でも実施することが可能です。ターゲットに電話をかけて、その場で回答してもらうというやり方であり、こちらも速やかに回答が集められます。
短期間でたくさんの人を対象に調査を行いたいときには、電話による実施が便利なケースが多いです。
ターゲットに電話の時間を作ってもらう必要があることから、回答のために長い時間を要するような調査には不向きですが、サクッと答えられる内容であれば電話による実施も便利だと言えます。
アンケート作成前の準備
アンケートを作成する前には準備が必要です。具体的な準備を解説するので、作り方の前に準備についても理解を深めておきましょう。
1.目的・ターゲットの設定
最初に目的・ターゲットを設定しておくことが重要です。何故アンケート調査を行うのかという理由をハッキリさせておくことで、アンケートの質を高めやすくなります。
目的が明確でなければ、調査が終了してから違った設問にしておくべきだったと後悔することになりかねません。
ターゲットに関しても事前に設定しておくことが大切であり、既存顧客だけなのか潜在層もターゲットにするのか、性別や年齢でフィルターをかけるのかなど、具体的に決めておく必要があります。
さっさ作ってしまいたいと考える人もいるかもしれませんが、アンケートを良いものにするために必要不可欠な準備です。
2.期間や調査方法の決定
期間や調査方法も初めのうちに決めておく必要があります。回答期限を具体的に設定しておかなければ、いつまで経っても回答が集まらないという問題を引き起こす可能性が高いです。
ターゲットや設問数などに応じて、対象者が無理なく回答できそうな期間を設定しておくことをおすすめします。
調査方法に関しては、事前に設定しておいたターゲットに多く接触できる方法、ターゲットにフィットする方法を意識しながら選定していくと良いです。
アンケート回収率を左右してしまう部分なので、期間と調査方法もしっかり決めることが大切だと言えます。
アンケートの作成のコツ
良いアンケートを作るためにはコツを知っておくことが大事です。作り方のコツを説明するので、作成時に参考にしてください。
1.挨拶文
いきなり質問に入ることは失礼です。簡単な挨拶文を用意しておくと、回答者に悪い印象を与えません。
「アンケートにご協力いただき、ありがとうございます」というような簡単な文章で問題ないです。
「より満足していただけるサービスづくりのために実施させていただきます」と、簡単に目的を書くことも良いでしょう。
2.仮説を検証するための質問にする
充実した調査を行うためには、仮説を検証する質問を用意しておくことが大事です。
アンケートの作り方において、聞きたいことをとにかく聞けば良いと勘違いする人は少なくありません。インターネット上の口コミや現場のリアルな意見などを参考に仮説を立てておき、これを検証するための設問を作っていきます。
リモートワークが増えることで宅配ランチの需要が高まっているのではないかと仮説を立てるのであれば、宅配ランチの需要についてというアンケートが作成できるでしょう。
3.わかりやすい質問文にする
分かりやすい質問文であることも重要です。理解が難しければ回答してもらえない確率、正しい回答が得られない確率がアップします。
専門的な知識が必要な言葉は避け、誰にでも伝わりやすい文章であることを意識した作り方にすることが大切です。
余裕がある場合は作成した内容を他者に確認してもらい、意味が伝わりやすいかどうかチェックしてもらうことをおすすめします。
4.回答目安は10分以内
回答時間が10分以内となることを目安にした作り方がおすすめです。
所要時間が長ければ長いほど、対象者はやる気や集中を失います。3分から5分以内であれば手軽だと認識してもらえるケースが多いです。
聞きたいことがたくさんあるときでも、10分以内におさまるようにすると失敗をしにくいと言えます。
5.スムーズに回答できる質問の配置
アンケートの作り方では質問の配置も意識しておくべきです。スムーズに回答することが可能なアンケートは、不自然な流れがないと言えます。
過去から未来に向かって時系列に配置するという手法が主流です。時系列に配置できない場合でも、初めにYesかNoで答えられる質問、年齢や性別のような属性に関する質問を設置しておけば、テンポ良くスムーズに回答してもらえる可能性が高まります。
6.インセンティブを与える
答えてくれる人にインセンティブを用意しておくことも効果的です。ポイントや現金、商品券などの謝礼があるのであれば、明記しておくことが大切だと言えます。
いつまでに受け取れるのかという情報まで明確にしておけば、顧客は安心して回答に臨めるようになるはずです。
アンケート作成の注意点
アンケートの作り方では注意点もあります。失敗をしやすいポイントでの注意点を紹介するので、これを意識しながら作成できるようにしておくと良いです。
1.誘導的な質問、同意を誘う質問にしない
誘導的な質問や同意を誘う質問にならないように注意しておく必要があります。
これらは偏った回答を招くことになるため、正しい結果を得ることができません。本心ではない回答になってしまう可能性があるので、誘導してしまうことがないように細心の注意を払っておくべきです。
たとえば、「海外に行ってみたいと思いませんか」と誘いかけるような問いかけ、「ビジネスマンに重要なセミナーにどのくらい興味がありますか」と事前にセミナーの重要性を刷り込むような問いかけは不適だと言えます。
2.個人情報の取り扱い
個人情報の取り扱い方針も明記しておくべきです。氏名や住所、メールアドレスなどの個人特定に繋がる情報を収集するのであれば、取り扱い方針を確実に書いておく必要があります。
回答者が必要に応じて問い合わせられるように、個人情報問い合わせを用意しておくと安心です。
企業には個人情報の取り扱いを知らせなければならないという義務があるので、不要なトラブルを招かないためにもアンケート内にこれを記載しておく必要があります。
Webアンケート作成ツールのメリット
Webアンケートを作成する場合は、ツールを活用した作り方がおすすめです。
ツールを利用することのメリットには、作成の容易さや調査のスピーディーさ、アンケート回収率の高さなどをあげることができます。
何もない状態から構築する場合は手間暇がかかりますが、ツールを使用すればテンプレートを活用しながらサクサクと作成することが可能です。
完成すればすぐに配信してリアルタイムで集計結果が閲覧できるものが多いですし、多彩なデバイスに最適化されたツールが多いので回答者にストレスを与えにくく回収率が高まります。
紙のアンケートで発生しやすい回答漏れが防げる機能もあるので、確実に回答が得られることも利点です。
おすすめのWebアンケート作成ツール10選
おすすめのWebアンケートツール10選を紹介します。
作り方が簡単なツールや便利なツールを知りたい人は参考にしてみると良いでしょう。
Googleフォーム
Googleフォームは様々なフォームが作成できるツールです。アンケート作りにも対応しており、無料で利用できること、簡単な作り方で高品質なアンケートが完成させられることが魅力だと言えます。
Googleスプレッドシートとの連携も可能なので、集計や分析をこちらでスプレッドシートにて行うことも可能です。
シンプルな作成画面なので作り方が分かりやすく、初めての人でも作り方に戸惑うことがないでしょう。
SurveyMonkey
SurveyMonkeyは多彩なプランが用意されたアンケート作成ツールです。
1ユーザーあたり月額4,600円から利用を開始することができ、規模に応じてプランを選ぶことができます。メールサポートやプランによっては電話サポートが利用でき、作り方で困ったことがあるときにも手厚い支援が受けられるので便利です。
シンプルな作り方でアンケートが用意できますが、ロゴの設定や色の変更などで素敵なアンケートを作ることができます。
SurveyMonkeyのプレミアプランは11,050円、エンタープライズは利用状況に応じた価格設定ですが、これらのプランであれば多言語アンケートを実施したり高度なロジックツールを活用したりすることが可能です。
Questant
Questantは大手アンケートサービスのマクロミルのノウハウが取り入れられたツールであり、会話をするような作り方であることが特徴的だと言えます。
作成が初めての人でも画面と会話しているかのように作り方が表示されるので、難しい説明書などを読まなくてもスピーディーにWebアンケートを完成させることが可能です。
多彩な手段でアンケートを配信する機能を利用したり、提携サイトで回答を集めたりすることができます。
無料プランも用意されていますが作成個数が制限されるため、無制限で作りたいのであれば年額50,000円の通常プラン以上に登録してください。
ビジネスプランは年額150,000円、プレミアムプランは300,000円であり、結果閲覧数やダウンロード数、利用できる機能に応じて最適なものが選べます。
Cuenote Survey
Cuenote Surveyも作り方が容易で、最短3分でアンケートが作れるツールです。
ノーコードでもLP一体型フォームが作成できるところ、多言語に対応しているところが強みだと言えます。
国内データセンターで情報が管理されるため、セキュリティが高いサービスで顧客の個人情報を含むアンケートの回答を集めることが可能です。
プランはスタンダードとプロフェッショナルがあり、月額基本料金は15,000円と18,000円となっています。
いずれを利用する場合も初期費用として50,000円が必要です。回答数300個までは料金が変わりませんが、300個からは追加料金が発生します。
プロフェッショナルであれば、マトリックス機能や独自ドメインが使えるというメリットがあることも知っておくと良いです。
Synergy!
Synergyは簡易アンケート作成から本格的な調査まで実施できるツールだと言えます。
本格的に仕上げられますが、作り方は簡単なステップを踏むだけなので難しくありません。
データ活用まで対応しており、結果はレポートにて詳しく閲覧することが可能です。作り方は簡単ですがHTML編集やjavascriptの挿入もでき、自由な作り方を実現したい場合にも向いています。
スパム防止機能が搭載されていることで攻撃を受けづらいですし、セキュアな環境でデータが保管されるので個人情報の取り扱いが徹底しているサービスを選びたい場合にも最適です。
初期費用118,000円と月額費用15,000円から利用することができ、設問数とアンケート本数の制限はありません。詳しいプランに関しては、資料から確認することが可能です。
Surveroid
Surveroidは設問をカスタマイズしたり画像や動画を挿入したりすることが可能なツールですが、作り方は直感的なものとなっています。
直感的な作り方が実現されたサービスですが、ツール活用が苦手な方に向けたサポートや解説サイト、マニュアルも揃っているので安心です。
大規模なアンケート配信も可能であり、基本情報で絞り込みを行った上で配信することもできます。
細かく設定できることから、対象となる人物だけに確実にアンケートを届けることも可能です。
初期費用や月額料金の設定はなく、利用量に応じた支払いとなっています。設問数と回答サンプルに応じて料金が異なり、1人に1問回答してもらうときに10円の費用が発生する計算です。
Freeasy(フリージー)
Freeasy(フリージー)作り方が簡単で素早くアンケート調査が始められるだけでなく、低価格で利用できるツールだと言えます。
アンケート作成から回収まで1営業日から2営業日で完了できるノウハウがあるサービスなので、素早く調査したいときに重宝するはずです。
回収されたデータは自動で集計されるだけでなく、自由にカスタムすることができます。専任スタッフは作り方を教えてくれるだけでなく、アンケートの作り方に問題がないかどうかのチェックや添削まで行ってくれるところが大きな特徴です。
料金プランは1問1人につき10円なので、リーズナブルだと言えます。
FreeasyASPプレミアムプランに登録する場合は、月額料金20,000円で追加料金なしで利用することが可能です。
formrun
formrunは豊富なテンプレートで自社に合った作り方が実現できるツールだと言えます。
充実したテンプレートがあるので、作り方で迷って作成に時間がかかるという問題を防ぐことが可能です。問い合わせ対応もサービス内で行えますし、データ連携機能を活用すれば結果を顧客情報と結びつけることもできます。
ステータスを分かりやすく表示させることが可能で、アンケート状況を瞬時に判断することが可能です。
ビジネスで用いる場合、個人事業主や新規事業立ち上げの方であれば月額3,880円のBEGINNERプランがあります。
フォームをたくさん作りたいのであれば月額12,980円のSTARTERプラン、高いセキュリティを確保しながら調査からデータ出力まで行う場合は月額25,800円のPROFESSIONALが最適です。
Live!アンケート
Liveアンケートは双方向コミュニケーションが可能な作成ツールです。
オンライン配信やウェビナーなどを実施するときにアンケートを取りたいのであれば、この作り方がおすすめだと言えます。
アンケート簡単な作り方で作成した後は、QRコードにてユーザーに参加してもらうだけです。
スマホから簡単に回答できるので、ストレスを感じさせることなく利用してもらえます。ライトプランは50,000円、プロフェッショナルプランは360,000円で利用可能です。
サポート不要で簡単な機能が利用できれば良い場合はライト、サポートが得られてデザインにも凝りたい場合にはプロフェッショナルが良いでしょう。
より高度な機能が揃ったエンタープライズプランの料金は、問い合わせを行って見積もりを出してもらうことになります。
MOMONGAアンケート
MOMONGAアンケートは多様なシーンで利用できるツールです。
ウェビナーや展示会、リアルでのセミナーや研修でも利用できますし、営業先で取引相手に回答してもらったり、店頭でお客さんに回答してもらったりするためにも便利だと言えます。
作り方は簡単であり、アカウント登録が終わればアンケートを作成してデバイスに応じた方法で配信やURL発行を行うだけです。
オープンプランは3か月から月額11,000円で、クローズドプランは3か月から月額33,000円で、イベントパックは165,000円で利用できます。
プランに応じて手書きでメモが保存できるか、写真撮影ができるか、個人情報の格納方法などに違いがあることを知っておくと良いです。
アンケートの作り方まとめ
アンケートは自社を成長させたり製品やサービスの品質を高めたりするために必要不可欠なものだと言えます。
重要なものだと言えますが、作り方を間違えると期待する効果が得られません。せっかく作っても無意味だったという失敗をしないためにも、基本的な作り方から注意点まで知っておくべきです。
納得できる作り方を叶えたいと思っているのであれば、これらを踏まえた上で紹介したWebアンケート作成ツールを使ってみると良いでしょう。