エゴサーチはバレる?エゴサーチのやり方や調査ツールを解説!

最終更新日 : 2022-05-23 Box

エゴサーチと聞くと、芸能人などの有名人が行うものというイメージを持っている方も多いかと思いますが、一般人や企業が行うこともあります。ここでは、エゴサーチのやり方やメリット・デメリットなどを解説するとともに、エゴサーチに活用できるソーシャルリスニングツールをご紹介していきます。

エゴサーチとは?

エゴサーチとは、インターネット上で自分自身や所属している団体、運営しているサイトなどが、どのように評価されているのかを検索する行為を指します。

自己を意味するラテン語のエゴ(ego)と、検索することを意味する英語のサーチ(search)を組み合わせた合成語で、エゴサと省略して呼ばれるケースも多いです。

日本語では自分検索、自己検索といった意味となりますが、個人であれば本名・ハンドルネーム・自身が創作した作品名・運営しているブログ名やドメイン名などがエゴサーチの対象となり、これらを検索エンジンやSNSで検索します。

また、エゴサーチは個人だけでなく企業が行うこともあり、この場合は自社名・子会社名・ブランド名・サービス名・商品名・社長の名前などが検索対象となります。

なお、エゴサーチは和製英語ではありませんが、英語では「egosearching」「egosurfing」「vanity searching」などと呼ばれるのが一般的です。

エゴサーチとパブリックサーチの違い

エゴサーチと似た言葉にパブリックサーチがあります。これらは、しばしば混同されていることがありますが、エゴサーチとパブリックサーチは検索する対象が異なります。

上記の通り、エゴサーチは自分自身や自社に関する事柄を検索する行為です。これに対し、パブリックサーチは自分自身や自社にかかわらない事柄を検索する行為を指します。

そのため、購入を検討している商品などをエゴサーチしたという使い方は誤りで、購入検討している商品を検索する行為はパブリックサーチに該当します。

また、企業が市場調査のために競合他社の商品やサービスを検索する行為もパブリックサーチです。

エゴサーチとパブリックサーチは対義語として用いられるので、混同しないように注意しましょう。

エゴサーチのやり方

ここからは検索エンジンのトップシェアを誇るGoogleと、代表的なSNSであるTwitter・インスタグラムにおけるエゴサーチのやり方をご紹介していきます。

1.Googleでのエゴサーチ

Googleの検索エンジンでエゴサーチを行う場合は、検索バーに自身や自社に関するキーワードを入力して検索します。

具体的なキーワードとしては、本名・ハンドルネーム・運営サイト名・企業名・商品名などが挙げられますが、住所・電話番号・生年月日などを検索してみるのも有効です。

なお、Googleの検索エンジンで検索する際に、キーワードをダブルクォーテーションで囲むと検索ワードを完全一致したページのみが表示させることが可能です。

また、複数のキーワードを検索する際に「or」で区切ると、いずれかのキーワードを含むページを表示させることができます。

ダブルクォーテーションやorなどの検索コマンドを活用すると、Googleでのエゴサーチを効率的に行えるので覚えておくと良いでしょう。

2.Twitterでのエゴサーチ

Twitterでエゴサーチを行う際は、ブラウザ上部にある検索フォームに調査したいキーワードを入力して検索しますが、検索エンジンと同じようにTwitterにも検索コマンドが用意されています。

例えば、「min_faves+数値」で数値以上のいいね数を獲得したツイート、「since+日付」で日付以降のツイートを検索できますが、「高度な検索」という機能を使えば検索コマンドを使わなくても検索結果にフィルターをかけることが可能です。

高度な検索は、検索結果ページ右上の「検索フィルター」下部にある「高度な検索」をクリックすれば利用できます。

ただし、高度な検索はブラウザ版でしか利用できないので、アプリ版のTwitterでは検索コマンドを活用する必要があります。

Twitterでより高度な検索をする方法はこちらで解説しています。

3.インスタグラムでのエゴサーチ

インスタグラム(Instagram)は写真投稿がメインのSNSで、ユーザーは基本的に良い写真を載せることを重視しています。

そのため、比較的ポジティブな評価が得られやすいという特徴がありますが、インスタグラムでのエゴサーチは個人よりも店舗などを経営している方に適しています。

インスタグラムでのエゴサーチのやり方は、Twitterと同じく検索バーに調査したいキーワードを入力して検索するだけです。

ただし、インスタグラムでは投稿内に使われている語句で検索できないので、エゴサーチを行う際はハッシュタグ検索が基本となります。

検索方法はシンプルで、調べたいキーワードの先頭に「#(ハッシュ記号)」を付けて検索します。

エゴサーチするとバレる?

検索エンジンやSNSでエゴサーチすると、その行為がバレるのではないかと不安に感じる方も多いかと思いますが、基本的にはエゴサーチを行ったことが周囲に知られることはありません。

しかし、見つけた投稿に自身のアカウントで「いいね」や「リツイート」などを行ったり、相手のアカウントの「フォロー」ボタンを押してしまったり、コメントを残したりするとエゴサーチを行ったことがバレてしまう可能性があります。

加えて、検索バーと投稿フォームを間違えてしまい、調査したいワードが誤って投稿されてしまうケースもあるので注意が必要です。

エゴサーチを行ったことは基本的にバレることはありませんが、実施する際は誤操作に十分に注意するか、エゴサーチ用のアカウントを作成するようにしましょう。

エゴサーチのメリット

エゴサーチを行うことは様々なメリットがありますが、ここからはエゴサーチの代表的なメリットを3つ解説していきます。

1.世間からの評価などがわかる

エゴサーチを行う最大のメリットは、世間からの評価を把握できることです。

基本的にSNSは匿名での投稿が可能なので、面と向かっては言えないリアルな評価を得ることができます。

また、エゴサーチは世間の関心度を知る手段としても有効です。例えば、SNSに自社に関する投稿がされていたら、投稿の内容にかかわらず何らかの関心を持っている可能性があります。

投稿数が多ければ関心を持っている方も多いことが分かりますし、逆に投稿数が少なければ関心を持っている方が少ないことを把握することが可能です。

投稿数が少ない場合は、なぜ世間からの認知度が低いのかを考えるきっかけとなりますし、悪い内容の投稿であっても考え方によっては今後の成長や発展の糧にすることもできるでしょう。

2.低コストで調査できる

低コストでの調査が可能なのもエゴサーチの魅力です。企業の場合、アンケートなどを実施すれば自社に対する評価を知ることができますが、アンケートなどの調査方法には人件費や謝礼などのコストが発生します。

また、アンケートなどの調査方法は時間がかかりますし、ユーザーのリアルな評価を得るには一定のノウハウが必要です。

しかし、エゴサーチはインターネット環境さえあれば実施できるので、経費を抑えることが可能です。加えて、アンケートなどと比べて時間がかからず、ノウハウも必要ありません。

3.新商品・サービスの開発に活用できる

エゴサーチは、新商品やサービスの開発に活用することも可能です。

上記の通り、SNS上にはユーザーのリアルな意見が投稿されているので、エゴサーチを行うと良い評価だけでなく悪い評価も目にすることになるでしょう。

しかし、悪い評価の中には、新商品や新サービスの開発に役立つヒントが隠されている場合があります。

ネガティブな意見からは目を背けたくなるのが一般的ですが、ネガティブな意見をいかにポジティブに捉えるのかがエゴサーチを行う際のポイントと言えるでしょう。

エゴサーチのデメリット

エゴサーチにはメリットだけでなくデメリットもありますが、ここでは代表的なデメリットを2つ解説していきます。

1.誹謗中傷などネガティブなものが目に入る

エゴサーチを行う上で十分に理解しておかなければならないのが、誹謗中傷などのネガティブな意見を目にする可能性が高いことです。

SNSなどへの書き込みは匿名で行えるため、その投稿の中には過激であったり攻撃性が高かったりするものも含まれています。

場合によっては根拠がない誹謗中傷を目にすることになる可能性もあるので、あらかじめマイナスの評価があることを念頭に置いておくことが大切です。

特に、個人でエゴサーチを行う場合、精神的に悪影響が出ることもあるので注意が必要です。

2.市場調査では偏る可能性

エゴサーチを活用している企業も少なくありませんが、エゴサーチはSNSなどを頻繁に利用する層をターゲットにしている場合は非常に有効です。

一方で、実際に自社の商品やサービスに関心を持っている層との間にズレが発生する恐れもあります。

この場合、エゴサーチの結果を反映して商品やサービスを改善しても、逆にユーザーが離れていってしまう可能性もあります。そのため、エゴサーチの結果は参考程度に留めるのが大切で、本格的な市場調査を行いたい場合はマーケティング調査会社への依頼も検討してみましょう。

誹謗中傷・風評被害の法的な対応方法

エゴサーチを行って根拠がない誹謗中傷や風評被害に遭った場合、投稿削除や損害賠償を求めることができますが、そのためにはまず投稿の内容を記録しておくことが大切です。

記録する際は日付も含めて印刷やプリントスクリーンなどで保存するのが基本ですが、その際は誹謗中傷の部分だけでなく全体の内容が把握できるように保存しましょう。

その後は、投稿者やサーバー管理者、ドメイン代行取得者などに対して投稿削除を求める記事削除請求を行うことになりますが、必ずしも削除に応じてもらえるとは限りません。

この場合は法的な手続きが必要になりますがその手続きは煩雑なので、記事削除請求を検討する際は弁護士などの専門家に依頼するのがおすすめです。

専門家に依頼すると、投稿者を特定する発信者情報開示請求も行って、損害賠償請求も可能になることがあるので、誹謗中傷や風評被害に遭った場合はまずは専門家に相談すると良いでしょう。

エゴサーチなどに利用できるソーシャルリスニングツールおすすめ3選

エゴサーチは特別なツールなしでも行うことができますが、ソーシャルリスクニングツールを活用すれば効率的にエゴサーチを行うことができます。

ここからは、エゴサーチにも活用できるソーシャルリスニングツールを3つご紹介していきます。

見える化エンジン

見える化エンジンは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供しているソーシャルリスニングツールです。

膨大な文章データから有益な情報を抽出するテキストマイニング技術をベースにしたツールで、40種類以上の機能でTwitterやインスタグラムなどのSNS上の膨大なテキストデータを分析し、ユーザーの意見を可視化することが可能です。

直感的な操作性も魅力のひとつで、初心者でも簡単に扱うことができます。

サポート体制も充実しており、基本操作や便利機能のトレーニングだけでなく、自社利用シーンでの実データトレーニングも行われています。

専任のコンサルタントを派遣しての支援も行っているので、導入・運用で困ることはないでしょう。価格については、要問い合わせとなります。

クチコミ@係長

クチコミ@係長は、株式会社ホットリンクが提供するソーシャルリスニングツールです。

国内最大級のデータ量を保有しているツールとなっているので、ユーザーのリアルな意見を把握するのに役立ちます。

クチコミ@係長はキーワード入力のみで口コミ分析が行える手軽さも魅力で、口コミ数の推移・関連語の分析・属性分析・メディア別の波及確認などを行うことが可能です。

また、最大13カ月の期間にわたる口コミを10キーワード同時に検索できるとともに、検索結果もスピーディに表示されるのでストレスフリーで分析できるでしょう。

さらに、個別でのオンライン・オフライン勉強会も開催するなどサポート体制も充実しています。

価格は、初期費用が100,000円から、月額費用が130,000円からとなっています。

Social Insight

Social Insightは、株式会社ユーザーローカルが提供するソーシャルリスニングツールです。

Twitter・インスタグラム・Facebook・YouTube・LINEなど主要なSNSに対応しており、口コミ分析や自社や競合のSNSアカウントの比較といった基本機能に加えて、SNSへの予約投稿機能やSNSキャンペーンの自動化機能など、SNSアカウントの運用を効率化する機能も備えています。

投稿急増時にその内容まで把握できるアラートメールの送信機能も有しているので、炎上を素早く察知することも可能です。

なお、Social Insightにはビジネス版とエンタープライズ版の2種類のプランがありますが、価格については要問合せとなります。

エゴサーチまとめ

現代社会において、個人・企業を問わずエゴサーチを行うことは珍しいことではありません。

エゴサーチは、低コストでの世間からのリアルな評価が得られるというメリットがありますが、ネガティブな意見も目にする可能性が高いので注意が必要です。

また、新しい商品やサービスの開発に役立つヒントが見つかる可能性もありますが、効率的にエゴサーチを行いたい場合はソーシャルリスニングツールの導入も検討してみてください。
 

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