【更新】事故報告書の書き方やポイントを解説!
気をつけていても交通事故や業務中に事故は発生してしまうことがありますが、そんな時に速やかに提出したい書類が事故報告書になります。
基本的な書き方を覚えておくことで、万が一事故が発生した時にもすぐに会社に報告・対応することができます。
トラブルが起こった時に報告する事故報告書とは?
事故報告書とは、業務中に起こった事故のことを上司に報告する書類です。
業務中だけではなく、通勤中や営業に行く移動中などに事故に巻き込まれた場合、工場などで業務中に怪我をした場合などに事故報告書を提出する必要があります。
事故が起きた時に、いつ・どこで・誰が・なぜ・どのような事故だったかを報告します。
事故報告書の目的は、事故を再発することを目的にしています。事故が起こった状況を整理し、自分自身は再発防止に努めることができます。
会社側は発生時の状況を理解することで、会社として正しい防止策をとることにつながります。
事故報告書の書き方と項目
事故報告書の書き方で重要なのが、上司や第三者にわかりやすい書き方をするという点です。そのため5W1Hを意識して書くと良いとされています。
どこで・いつ・誰が・何を・どのように・どうしての項目を意識して事実を正確に、簡潔にまとめることがポイントです。
1.事故の内容
内容は、ありのままを起こったことを記述します。いつどこでどのように事故が発生したかを伝える書き方を心がけます。
○月○日に午後に作業中、看板が落下して〇〇部〇〇課の××××が負傷など内容をはっきり伝えると、会社側もどうしてトラブルが起こったのかが分かりやすいです。
2.経緯
トラブルの経緯を時系列にまとめることも重要です。全体の流れを順番に追って正確に記述することがよく、発生時の時刻だけを書くのではなく発生後に何時にどのように対処したのかも書きます。
きちんとした書き方で正確な時系列も書くことで、原因の分析や今後の対応策を決めることにもつながっていきます。
3.事故の原因
事故の原因も事故報告書に記述します。書き方は、なぜ事故が起こったのかの原因をはっきり書くことがポイントです。
ただし、中には原因が明確になっていないケースもあります。そんな時には調査中としておきます。
自分が原因だったのか、相手が原因だったのかによって対処の方法が変わってきます。
4.被害・影響範囲
被害・影響範囲もしっかりと事故報告書で報告します。怪我人が出た場合には、どのような怪我をしたのかを報告し、損害が出た時には損害状況を書きます。
このとき怪我人の怪我の治療期間、損害額などがわかる際にはそれもわかる書き方で報告することがポイントです。
自分が怪我をした時には、通院費や保険料などがわかる資料も用意しておきます。
5.今後の対策
再発防止のための対策も同時に報告することで、反省する気持ちなどや今後事故を起こさないことを会社側に伝えます。
一言でも謝罪や反省、今後の対策を書いていない事故報告書の書き方だと、心象を悪くしまうため注意が必要です。
また、自分に非がなく設備などが問題という場合には、設備の見直しなどを求める記載などを行います。
事故報告書を書く時のポイント・注意点
事故報告書の書き方のポイントを知っておくことで、すぐに会社に報告することができ指示を仰げるようになります。
1.5W1Hを意識する
5W1Hとは、When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのようにして)という意味です。
これは報告書において基本の書き方で、事故報告書にも当てはまります。この書き方を意識するだけでもれなく情報を伝えることができます。
2.事実を簡潔に記載する
事実を簡潔に記載するように心がけることも重要です。
ダラダラとした文章だと要点がわからなくなってしまうため、事実と要点だけを簡潔に書きます。
あくまでもトラブルの概要を報告するための事故報告書ですので、ダラダラとした書き方は避けるようにし謝罪や反省文などは一言添えるだけにするか、謝罪する場合には始末書などを提出します。
3.感情的に書かない
客観的に書くことも大切で、あくまでも冷静に書くように心がけます。
相手が悪い時や社内で事故があると意識せずに感情的に書いてしまうため注意し、客観的に状況や原因を記載します。
冷静な書き方をすることで、会社側にもトラブルの内容が分かりやすくなります。
4.迅速に対応し提出する
迅速に対応し提出することも重要で、トラブルが起こった時に早く報告することで問題が大きくなることを防げます。
問題を隠す意図がなかったとしても、報告しないことで問題を隠したと思われてしまう可能性もあります。
そのような事態を避けるためにも報告は速やかに行います。
再発防止に役立つ事故報告書についてのまとめ
事故報告書は事故の再発防止の観点からも重要な書類です。
曖昧な記述は避け、5W1Hを意識して書くことで会社側にも事故内容をしっかり伝えられます。
自分が非がある時には感情的になってしまいやすいですが、謝罪や反省などは一言添えるだけにして、速やかに事故報告書を提出することが自分への評価につながっていきます。