ECサイト構築とは?ECサイト構築ツールのご紹介

大手のモールを卒業して、自分のECサイトを構築したい場合、何から始めたらいいのか不安に感じる人は多いでしょう。実際にECサイト構築をして運用した場合、サイトの利便性や利益が出るのか気になる人もいるでしょう。ECサイト構築について、知っていて得をする知識を解説します。

ECサイトとは?

ECサイトとはイーコマース(電子商取引)、インターネットを通じて商品やサービスの購入・販売をするWebサイトを指します。スマートフォンの普及により、オンラインでのショッピングが当たり前の時代となりました。企業のマーケティング戦略として、ECサイト運用は必須のものとなっています。今後いつでも・どこでも・誰とでも取引を行い、利益を上げることが可能なECの市場規模は拡大すると見込まれており、店舗販売を行っている事業者が続々とEC市場に参入しています。特に海外へ販路を拡大したい事業者が期待している分野と言えるでしょう。

ECサイトとはサイト制作者や運営側での呼び方です。オンラインショップはサイト利用者側がECサイトをお店として捉え、オンラインショップと呼んでいます。つまりECサイトとオンラインショップは同じもので、立場によって呼び方が違うだけのことです。

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ECサイト構築ツールとは?

ECサイト構築ツールとは、自社独自のECサイト構築・運営するためのソフトウェアです。ECサイト構築のために必要な、Webサイトのコンテンツ作成・商品登録・決済システムの導入などの作業を簡単に自動化することができます。

カスタマイズ可能なパッケージ型のツールや、画面上の操作だけでECサイト構築が可能なクラウド型のツールなど、多くの種類が存在します。業務の効率化や分析の手助けをしてくれるため、ぜひ導入したいと思いつつも、種類が多すぎて、どのツールが自社ECサイト構築と運用に最適なのか迷う人も多いのではないでしょうか。

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主な機能

ECサイト構築ツールの主な機能を6つ解説します。どのECサイト構築ツールでも基本的には標準化されている機能です。

1.ECサイトの作成

サイトのデザインテンプレート、デザインエディタなどを使って、HTMLやCSSの知識なしでもECサイト構築が簡単にできます。

自社に合うテンプレートがあるかどうか、テンプレートの数だけでなくカスタマイズ性にも注目しながら、ECサイト構築ツールを選ぶのがおすすめです。カスタマイズ性が高いECサイト構築ツールを選ぶと、より魅力的な自社のECサイトが完成します。

2.決済

ECサイト運営は決済サービスの種類が多いほど、決済画面での途中離脱やカゴ落ちのリスクを減らします。ECサイトの購入者が選ぶ三大決済「クレジットカード・代引き・コンビニ後払い」の導入は必須です。

他にもキャリア決済、Apple PayやAmazon PayといったID決済サービスを導入できるツールもあります。代金回収までの期間が短い決済サービスを選ぶと、サイト運営を活性化する効果があります。

3.商品管理

ECサイトで扱う多くの商品をカテゴリ分類やタグを付けて管理できる機能です。在庫数の登録や、一度の注文での購入数の制限ができる機能をもつツールもあります。

極力、欠品・品切れ等の販売チャンスを逃さないように、商品を管理します。受注から出荷までの作業効率を高めると、納品までの期間を短縮できるので、顧客満足度をアップさせることにつながります。

4.顧客管理

顧客の基本情報、過去の購入履歴、お問い合わせ一覧といった顧客台帳や会員機能を管理する機能です。顧客のパーソナライズデータを取得して、メールマガジンの配信などのマーケティング施策に活用できるツールもあります。購入者の声やアンケート結果を社内にフィードバックし、ECサイト構築の見直しや運用のブラッシュアップを繰り返すことで利益の最大化を目指します。

5.集客・販促

マーケティングやWeb広告の知識を使って、集客や販促に効果的な方法を検討し、実行する機能です。メルマガやクーポンの発行、レビュー、特にInstagramやnoteなど外部SNSとの連携機能があれば、集客や販促に役立ちます。ECサイトのキャンペーンの開始と終了日時を自動設定し、管理する機能を持つツールもあります。

6.分析

ECサイト構築時にGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを設置する機能です。サイトの訪問者数や滞在時間、一番多くの人が訪れる時間帯、どのデバイスから訪問しているのか、商品の購入人数、どんな商品が注目されているのかといったアクセス情報や商品情報を分析します。

アクセス解析とユーザ分析結果を活用し、売上計画や集客・販促の改善や検証をすることで、より効率的なショップ運営が可能になります。

無料・有料どちらで構築すべき?

ASP型などの無料サービスは有料サービスに比べ機能制限が多い一方で、専門的な知識がない個人でも開設の敷居が低いなどのメリットがあります。無料ASPでのECサイト構築は初期費用、月額費用とも0円ですが、ランニングコストとして、売上時に決済手数料が3〜5%かかります。

有料サービスでのECサイト構築は、初期費用がモール型とASP型は30万円以下、オープンソース型は100万円以下、パッケージ型は100万円〜500万円、フルスクラッチ型は500万円以上です。

モール型とASP型は販売手数料と月額費用、オープンソース型は更新・セキュリティ外注費用、パッケージ型とフルスクラッチ型はメンテナンス、アップデート費用が別途発生します。

ランニングコストは、ドメイン代(年間500~6000円)、共有サーバー維持費(年間500~10,000円)、独自SSLサーバ証明書(年間10,000~90,000円)、決済代行会社(売上の3~5%)、カートシステム利用料(月額3,000~100,000円)が相場となります。

また後々サイトの規模が大きくなり、無料ASPから有料ASPへECシステムを変更する場合、無料ASPで使っているドメインが使えなくなるので、ビジネス拡張を目的とするなら最初から有料サービスの利用をする方がメリットがあります。

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失敗しないECサイト構築のポイント

失敗しないECサイト構築のポイントとして、サービス選定・コスト・機能充実度・セキュリティ・サポート体制について解説します。

サービスの選定

自社のECサイト構築の目的やコンセプトにマッチしたサービスをもつECサイトかどうかは、最重要事項です。サイト制作会社に直接依頼をする場合は、自社の目的やコンセプト、達成したい目標などをしっかりとヒアリングしてくれる業者を選択するようにします。各サービスの情報収集を念入りに行い、料金や機能、特徴を比較して、検討してサービスを選定しましょう。

コスト

売上規模や運営コストに自社に見合うかどうかの見極めは、今後運営を継続するためにも重要です。年商1,000万円を目指す場合の主な選択肢は、ASP型かECモールです。月額100万円の売上でも、オープンソースのECサイトを数十万円かけて運用していると、利益がほとんどなくなるからです。

年商が100万円以上になると、無料ECサイト作成サービスの販売手数料の負担が大きくなるので、有料のECサイト作成サービスなどに切り替える対策を講じる方が得策でしょう。

カスタマイズ性の高く、高機能のオープンソースやECパッケージ、フルスクラッチは、初期費用やランニングコストが高いため、1億円以上の年商が見込める場合の選択肢となります。

機能充実度

機能の充実度も確認すべきポイントです。売上向上のために欠かせない販売促進機能の充実度は、SNSとの広告連携機能やクーポン発行機能、メルマガ発行機能のような一般的なものに加えて、商品レビュー機能やおすすめ商品の表示機能も役立ちます。

さらにセール期間限定の価格設定機能なども搭載されていると、顧客の購買意欲を高めることが期待できます。月に数百件以上の件数を扱う場合は、商品管理システムを導入した方が効率的です。

自社サービスのターゲット層に適した決済方法が備わっているツールかどうか、事前に確かめましょう。

セキュリティ

ECサイトは、インターネットを通じて商品やサービスを販売するため、サイバー攻撃の標的となってしまう可能性があります。顧客からの信用を失わないためにも、セキュリティ機能が充実しているかツールかどうかを必ず確認しましょう。

セキュリティ対策としてはSSL/TLS・ファイアウォール・二要素認証・データ暗号化・不正アクセス検知などが挙げられます。パスワードの強化や要素認証の取り組みも安全性を高めるために非常に有効です。

サポート体制

ECサイトのサポート体制には、電話サポート・メールサポート・チャットサポートなどがありますが、対応可能時間やサポート内容についても確認しておくのがおすすめです。

フルスクラッチやパッケージ、ASPは、サポートを含むことが多いため、契約前に内容を確認しておきましょう。オープンソースの場合は、ソフトウェア提供会社によるサポートはほとんどなく、自社で不明点やトラブルを解決できるか検討が必要です。

ECサイト構築で気を付けたいリスク

ECサイトの構築で懸念されるリスクを回避し、トラブルが起こっても最小限にとどめる3つの注意点を解説します。

前のECサイトからSEOの設定を引き継がないと、アクセス数が落ちる

ECサイトを引越し・リニューアルした際にURLを変えると、前のECサイトのSEO対策で築いてきた評価が下がってしまい、検索順位やアクセス数が下がる可能性があります。

Googleなどの検索エンジンからSEO流入するユーザーは、広告などのコストをかけずにサイトに訪れてくれるので、大切にすべき集客ポイントです。

新しいURLにした際は、前のURLから自動転送する仕組みを整える、もしくは引越し・リニューアル後も同じURLを残すとよいでしょう。

ECサイトのアップデート方法

ECサイトの運営には、機能の向上やセキュリティ強化のために、随時アップデートが必要です。アップデート方法が負担にならないか、ECサイト構築ツールを決める前に確認が必要です。

ASP型は自動的にアップデートされるものを選べば、負担が少なくて済みます。フルスクラッチやパッケージの場合は、アップデート費用を確認しておきましょう。

オープンソースは、自社でアップデートを行います。カスタマイズの内容によって、アップデートができないことがあるので注意が必要です。

トラブルに備えて元に戻せるようにしておく

特に引越し・リニューアル時にはトラブルが発生することも想定し、元のシステムに戻せる体制を整えておくと安心です。元のシステムに戻せない場合でも、事前にトラブル時の対応をシミュレーションして、被害を最小限に抑える工夫が必要です。

フルスクラッチやパッケージ、ASPを使用している場合のトラブルはシステムを提供する会社に責任があります。オープンソースの場合は、自社の責任となるので、特に注意して契約書や規約を確認してください。

4つの目的別のECサイト構築ツールのご紹介

目的別におすすめECサイト構築ツールを紹介します。ECサイト構築ツールは初心者が手軽に参入したい場合から本格的なビジネス拡大を目的としてカスタマイズ力や売上改善に直結するツールを優先したい、ECサイト構築をしたものの軌道にのらないので問題を解決してほしいなど幅広いニーズに対応しています。

カスタマイズに対応できるタイプ

本格的なビジネス拡大を目的としたECサイト構築に欠かせない、幅広いカスタマイズに対応できるタイプのツールについて紹介します。

W2 Unified〔W2株式会社〕

W2 Unifiedは業界で唯一、ASPカートからカスタマイズモデルへのシームレスなサービス切替えが可能なツールです。ECサイト構築の懸念点であったASPカートからの乗せ換えがスムーズで、中長期的な事業戦略に対応できます。標準機能を1000以上搭載し、アクセス集中時の機会ロスを防ぐ安定性で、大手企業水準のセキュリティ対策が必要な利用者に選ばれています。

futureshop〔株式会社フューチャーショップ〕

futureshopはエンジニア以外でも随時運用が改善できるシステムで、豊富な純正機能と外部連携サービスでカスタマイズ対応力の高いツールです。ECサイトをよく利用する業界別におすすめ機能を紹介し、実現したいことに合わせて機能の利用方法を提案してくれるなどサポート体制が充実しています。

EC-CUBE〔株式会社イーシーキューブ〕

EC-CUBEは利用者の目的に合わせた無限のカスタマイズ性が強みです。売上アップも運用コストや業務負荷削減も、利用者のやりたいことを、どこまでも追求した独自プラットフォーム構築が可能です。外部サービス・基幹システムとの連携でECサイト構築にとどまらず、事業全体のデザインを見直したい人におすすめです。

手軽に構築できるタイプ

はじめてオンラインでビジネスを立ち上げる人でも、手軽に構築できるECサイト構築ツールを3つ紹介します。消費者側として、なじみのある有名なツールばかりです。

shopify〔Shopify Japan 株式会社〕

shopifyは世界で数百万人もの起業家が、起業から新規上場までを実現したECサイト構築ツールです。数多くの無料・有料のテンプレートから好みのデザインを選び、組み立てればオンラインストアを簡単に開設することができます。初心者の運営者でも安心の、シンプルで使いやすい機能が充実しています。運営者として、3日間無料でお試しが可能です。まったくの初心者でも、操作しながらECサイト構築ツールの感触を確かめることができます。

BASE〔BASE株式会社〕

BASEは運営者の労力を極限まで圧縮し、オンラインショップ運営で大変な管理業務をしてくれるツールです。

オンラインショップの開設は30秒、販売開始まで30分と驚きのスピーディーさ。面倒な開設手続きも、書類提出も必要がなく、誰でも手軽にECサイト構築が可能です。わからないことは24時間メールで問い合わせができて、すぐに解消できるのも嬉しいポイントです。

STORES〔STORES株式会社〕

STORESは、実店舗のデジタル化とECサイト構築をサポートするツールです。オンラインショップと実店舗の運営をスムーズに進めるための機能が豊富です。オンラインショップと連動する店舗のPOSレジの導入、アカウントひとつで商品・在庫状況の自動連携が実現できます。かんたんでシンプルな操作性にこだわり、オンラインショップ運営が楽しい作業になるような工夫がされています。

売上改善に強みを持つタイプ

ECサイト構築の主要目的ともいえる、ビジネスを本格的に拡大するための売上改善に強みを持つツールについて紹介します。

aishipR〔株式会社ロックウェーブ〕

aishipRはスマートフォン利用者が普及した現代事情に合わせて、運営者側も顧客側もスマートフォンだけで操作できるスマートフォンファーストで設計されたECサイト構築システムです。

かご落ちを低減することにこだわり、ページ画面遷移を極限まで省いて、購入完了までのアプローチを高速で実現します。ASP型ですが、要望に応じて、標準機能にはない機能を追加で開発することが可能です。

リピート通販向けタイプ

リピート通販に特化した、商品のお届け周期の指定やリピート解約理由の取得といった機能があるタイプです。またECサイト構築をしたものの、軌道にのらず目標が達成されない、新たに発生した問題を解決してほしいなどのニーズに対応したツールについて紹介します。

楽楽リピート〔株式会社ネットショップ支援室〕

楽楽リピートは、定期通販・単品通販に特化したCRM(顧客管理システム)に強いカートシステムを特徴としたツールです。ECサイト構築で売上が伸び悩んでいる企業の問題を解決するカートシステムと専任担当が利用者に合ったプランを提案してサポートします。サービス継続率97%、導入企業の50%以上が他社カートからの乗り換えしています

リピストクロス〔株式会社リピスト〕

リピストクロスは定期通販に必要なフロント制作からバックヤードの管理まで、ワンストップで完結できるEC構築プラットフォームです。すでにECサイト構築したものの、成果が出ていない企業の解決策とさらに事業を発展させるためのサポートも展開しています。1500社を支援したノウハウを駆使し、サポート満足度は99.8%。購入フォームをチャット化してかご落ちを防止し、ワンクリックで購入可能にする機能を搭載しています。

まとめ

急速に普及したオンラインショップ業界では、他社との差別化が難しい現状にあります。消費者から選ばれるECサイトを構築し、運営するためにECサイト構築ツールの機能を最大限に活用しましょう。どんなサイトを目指すのか、どのような規模感で運用するのかをしっかりと考え、計画を立てたうえで最適なECサイト構築ツールを選択しましょう。

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