新入社員がすぐ辞める…上司や先輩は注意したい新人教育の心構え
新入社員を育てるために必要なこととは?
最近、入社したばかりの新入社員がすぐに会社を辞めてしまうというケースが多いようです。
もしかしたら、あなたの職場でもそういった経験があるかもしれません。
学生から新卒で社会に入ってきた新入社員を上手に育てるには、まずは新人教育が大事なポイントです。
では、新人教育を担当する上司や先輩の立場からすると、今後、早期退職者を出さないようにするべきことはどんなことなのでしょうか?
まずは、どんなタイプの人間が会社を辞めやすいか知っておくこと、そして指導する側として必要な心構えを認識しておくことです。
こんな新入社員、いませんか?すぐに辞めてしまう新入社員の特徴
すぐに辞めてしまう新入社員には、こうした特徴があると言われています。
以下の項目にひとつでも当てはまる社員は要注意。すぐに辞めてしまう人に見られる傾向です。
彼・彼女の心が折れてしまう前に、早めにフォローやケアをしてあげてください。
1.自信過剰すぎる
自分の能力を過信し、「こんなつまらない仕事は自分がやるべきことではない」と考えてしまう新入社員は、初歩の指導に耐えられないまま退職へと踏み切りやすい傾向にあります。
学生時代にはその自信が原動力となっていたかもしれませんが、同じままでは社会に対応できないこともあるのです。
2.将来のビジョンを持っていない
今の仕事を通じて今後どういう自分になっていきたいのか、将来のビジョンをイメージできない人は、目標がないためモチベーションも上がらず、早い段階で仕事を辞めたくなってしまうようです。
3.生活習慣がルーズ
夜更かし・朝寝坊のくせがついてしまっていて、生活習慣がルーズになっている新入社員。
定時ギリギリに飛び込んでくるような人もちらほらと見かけます。
いまだ学生気分が抜けていないのでしょうか。
こういう社員は毎日の定時出勤にも苦痛を感じ、次第に出勤そのものにも拒否感を示すようになります。
4.仕事をなかなか覚えられない
自分には一向にスキルが身に付かないのに、同じ部署に配属された同期がめきめきと仕事を覚えて成長していく姿を見るのは、本人にとっては働く意欲が失せるほどに辛いものです。
ただ、これは本人の資質と与えられた仕事との相性もあるので、必ずしもその人だけの問題とは言えません。
5.人間関係がうまく築けていない
アルバイトであれ正社員であれ、退職理由の多くを占めるのが”職場の人間関係”。
会社の人間関係に馴染みにくさを感じてしまうと、それが後々まで尾を引いてしまいます。
新入社員を指導するうえでの心構え
新入社員がすぐに辞めてしまう原因は、辞めた本人だけにあるものではなく、教育・指導する立場からでも出来ることはあるはずです。
具体的にどう教えるかの前に、どう挑むことが大事なのか、その心構えを見て行きましょう。
結果が出るまで分からないということを知る
ひと口に”教育”といってもさまざまですが、そのどれにも共通しているのは、教育する側からしても“思ったとおりにはいかない”ということです。
例えば親がどれだけ望んだとしても、良くも悪くも子どもは決して望んだとおりに育つことはありません。
これは上司・先輩と新入社員との関係についても言えます。
教える者の気質、教わる者の気質、教える内容など色々な要因が影響し合い、ときに予想しえない結果を生むのです。
新人の教育は自分自身を成長させる良い機会だと思え
教育の効果というのは”上手くいったりいかなかったり”の繰り返しにほかなりません。
だからこそ教える立場の者は、なだめたり、すかしたり、褒めたり、叱ったりと試行錯誤をするのです。
しかし、それではあまりにも教育者の負担が大きいのでは? と思うかもしれませんが、その答えは「Yes」です。
教えるというのは、そういうことです。
それでも指導する立場としてモチベーションを下げないためには、まず“自分のためにしている”という気持ちを忘れないことが重要です。
会社のためや新入社員自身のためという思いも大事ですが、自分の会社員としてのランクを上げるワンステップと割り切ったほうが、ストレスは少なくなるはずです。
新人教育から得られる恩恵
そもそも、新入社員の教育から得られるものは大きいと思います。
例えば仕事のやり方を説明するにしても、説明していくうちに仕事内容について理解が深まり、より効率のいいやり方を自分で見つけたり、あるいはまったく別の新しいアイディアを見つけたり、と自分にとってプラスの影響を及ぼす可能性も大いにあります。
新入社員の熱意は、そのまま自分の仕事への態度にも影響するでしょう。
的確な指示を出すことにだって働く楽しみを感じられるはずです。
【Q】現在お仕事をされている会社などに、以下のような新入社員・若手社員(スタッフ)はいますか?(複数回答可)
社会人に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年5月19日
対象条件:若手社員と仕事をしている方
サンプル数:562人
その中で少しほかより多かったのが「人間関係をうまく築けていない」人。そういった人をどううまくフォローしてあげられるのかが大事なポイントとなるのでしょうね。
また、回答者の4割は「このような人はいない」との回答でした。若手の全員が全員、こういうタイプばかりではないということもしっかり意識しておきましょう。