ウェビナーを成功させるためのコツを開催前から開催後まで徹底解説!
最近はウェビナーを実施する人が増えていますが、上手くいかないという問題を抱えている人も少なくありません。
オフラインのセミナーからオンライン上で行われるセミナーに移行することで、それまでは上手くできていたことが上手くいかなくなるケースも多いです。
ウェビナーを成功させるためのコツやポイントをあらかじめ学んでおくと、クオリティを高めることができます。
成功のためのコツやポイントを解説するので、これを参考にしてウェビナーのやり方を見直したり検討したりすることがおすすめです。
ウェビナー開催によるメリット
そもそも、ウェビナーにはどのようなメリットがあるのか理解していない人もいますが、これには多彩なメリットがあります。
会場を利用したセミナーを実施する場合は、場所の確保が大変なだけではなく、セミナーを運営するためのスタッフの人件費やレンタル機材の費用など多くのコストが発生するはずです。
オンラインの場合は低コストにも関わらず、たくさんの人を集客することができるので、費用対効果が良いことがメリットにあげられます。
遠方地の参加者も獲得することができるので、居住地の関係で参加が難しかった顧客の獲得も魅力の1つです。
ウェビナーの場合はチャットやコメント機能を用意することで、質疑応答が行いやすくなります。
通常のセミナーは発言すると注目されるため、意見を持っているものの発言しづらいと感じる人が多いですが、ウェビナーであれば参加者の意見をしっかりと受け取ることが可能です。
他にもアーカイブで動画を残すことで、ターゲットの習熟度や理解度を向上させることができるというメリットもあります。
開催前・事前準備でのコツ・ポイント
ウェビナーを開催するのであれば、開催前に準備しておかなければならないことが多いです。スムーズかつ確実な準備を行うためのコツやポイントを説明するので、参考にしてください。
①「目的」から「KPI」までの落とし込み
比較的、ウェビナーの実施は容易に始められると思われることが多いですが、必要に迫られてウェビナーを始めたものの目的やKPIが明確になっていないまま実施しているケースが多いことも事実です。
実施する内容によって目的やKPIは大きく違ってきますが、目的と照らし合わせつつ定量的に取得できる数値目標であるKPIを具体的に定めておくことで意味のあるウェビナーにすることができます。
見込み客数や参加数がKPIとして設定されることも多いですが、見込み客数は事前登録を行うことで社名や所属、連絡先などを取得しておくとそれ以降の営業活動に結び付けることが可能です。
参加数は利用するサービスによって取得できるかどうかが異なりますが、必要に応じて参加数が把握できるサービスを選んだり、別途トラッキング機能を設置したりする必要があります。
コンテンツの評価機能やウェビナーのアンケート機能もKPIとして活用することが可能です。参加者の情報や人数、評価などを集めることによって、目的が達成しているかどうか判断することができますし、その後の営業活動にも役立てることができると知っておくことが大切だと言えます。
実施する内容で目標やKPIの設定内容は違うので、自社に合った内容を設定できるようにしておくべきです。
②配信方法の選定と使い分け
ウェビナーを成功させるコツとして、配信方法の選定も重要となります。セミナーを生放送で配信するリアルタイム配信だけではなく、事前に録画しておいたものを配信する録画配信する方法もあることを知っておくべきです。
リアルタイム配信の場合は双方向でのコミュニケーションが取りやすいので、質疑応答などの機会を設けることもできます。
録画配信はあらかじめ編集や加工をしたコンテンツを再生するので、質の良い映像をいつでも視聴してもらうことができますが、リアルタイムで双方向のコミュニケーションを取ることは難しいです。
配信方法をどちらか1つに固定する必要はありません。それぞれに利点がありますから、配信内容や状況に応じてリアルタイムと録画を使い分けると良いです。
リアクションが必要な場合はリアルタイム配信、いつでも利用できる資産として活用したい場合は録画などと上手く使い分けることをおすすめします。
上手に使い分けることができれば、効率的に集客することができるはずです。
③ウェビナー配信ツールの選定
配信ツールを選定する必要もありますが、配信する環境やツールに問題があると参加者の満足度を低下させる原因となります。
満足度の高いウェビナーにするためには、音声と映像が安定していることが大切です。音声や映像が途切れると参加者がストレスを感じることになるだけではなく、情報が間違って伝わる可能性もあります。
ユーザーの回線状況に応じてデータ量を調整してくれるサービスもあるので、安定した環境が実現できるツールを選ぶことが大切です。
サポートのあるツールを選ぶことも大切であり、これがなければトラブルが起こったときに上手く対処することができない可能性があります。
遠隔操作、もしくは現地派遣によってサポートしてくれるサービスもあるので、いざというときにはサポートが受けられる体制があるサービスを選ぶべきです。
分析機能が搭載されている配信ツールも便利であり、フォローや分析を行うためには必要不可欠だと言えます。
参加者制限機能や決済機能が搭載されているものもありますが、参加者を限定したい場合や有料プランを作りたい場合におすすめです。
様々な要素を考慮して決定する必要があるので、質が良くて自分たちに必要な機能が搭載されたものを選ぶべきだと言えます。
こちらでおすすめのウェビナーツールを解説しています。参考にしてみてください。
④参加人数によって組み方を考える
成功させるためのコツには、参加人数でウェビナーの組み立て方を変えるというものもあります。人数が少ない場合と多い場合では、色々な部分で違いが発生するはずです。
少人数では参加者の接続トラブルのケアができる、参加者マイクがオンでも問題ない、予定通りに進められる、講演者が全員の顔を見ながら話せるなどの特徴があります。
一方で、人数が増えてしまうと個別のケアができない、マイクは基本的にオフにしておく、予定通りに進まない可能性が高くなる、講師が全員の顔を確認することは不可能などの違いがあることを知っておくべきです。
参加者が少ない場合は参加者全員が発言する機会を用意しても良いですが、多い場合は数名だけの発言に制限する、チャットを主に利用してもらうという方法を告知することができます。
人数が多い場合は、トラブルに対応するサポートスタッフや司会者を配置しておくなどの工夫も必要です。
参加人数を考慮した上で、参加者が興味を持ちやすく快適に参加しやすいウェビナーを組み立てることが大事だと言えます。
⑤参加メリットを明確に伝える
参加するメリットを伝えておくことも重要です。ウェビナーを通してレクチャーしたい内容や講演の内容を一部抜粋した資料を事前に配布しておくと、参加する目的とメリットを同時にユーザーへ提供することができます。
講演タイトルもメリットが明確に伝わるものにしておくことがおすすめであり、この工夫でユーザーは目的に応じたウェビナーに参加できるようになるはずです。
参加者の満足度が低下する原因の1つには、求めていたものと実際に内容が違っていたというものがあります。
提供する内容とユーザーが求めているものが違ってしまうとウェビナーや会社に対する評価が下がってしまうので、参加メリットはあらかじめ確実に伝えておくべきです。
⑥SNS、広告を活用した集客
ウェビナーを実施したけれど、なかなか参加者が集まらなかったという問題を経験する人も非常に多いと言えます。自社のホームページなどで告知を行うだけではなく、より多くの人の目に入る可能性があるSNSや広告を活用することがおすすめです。
公式アカウントを利用したり、社員や関係者に拡散してもらったりすることで、SNSからの流入を期待することができます。
より多くの人に参加してほしい場合やSNS利用層とターゲットが違う場合は、思い切って広告を出すこともおすすめです。
費用が発生しますが、その分より効果的な集客効果を期待することができるので便利だと言えます。実施内容や状況に応じた方法で集客を行うと、目標参加者数を達成することができるはずです。
⑦撮影会場の選び方
撮影したものを配信する際には会場を用意する必要があります。カメラを利用して撮影ができる場所であればどこでも良いわけではないので、選び方のコツを知っておくことが大切です。
工事や電話、チャイムなどの音が入ると講演に影響が出るので、騒音がない場所であることが必須だと言えます。
無駄なものがない場所であることも大切であり、背景に散らかったデスクや雑然とした本棚、ゴミなどがあるとイメージダウンに繋がるので注意が必要です。
ビジネス内容にマッチしていることも重要であり、コンサルタント系であれば生活感のない場所、フィットネスやスポーツ系であればジムや体育館のような場所など、ビジネスや配信の内容と一致している場所を選ぶ必要があります。
他にも、適切な明るさが得られる場所であるか、安定したインターネット回線がある場所であるかどうかも考慮すべきです。
こういったポイントを理解した上で撮影会場を選べば、参加者が視聴しやすく好印象な配信にすることができます。
⑧ターゲットに合わせた時期や時間帯の開催
開催時期や時間帯は、ターゲットに合わせることが重要です。
ウェビナーの開場から質疑応答まで、1時間ほどかけてセミナーを実施するケースが多いと言えます。どこからでも気軽に参加することはできますが、仕事や家事などが忙しい時間であれば参加者を増やすことができません。
ビジネスパーソン向けのウェビナーであれば、仕事の納期が迫りがちな週末や月末を避け、夕食が終わった後が狙いどきです。
直接業務に関係するような内容であれば昼から夕方頃の開催でも視聴される可能性が高いですが、そうでなければ帰宅して1人の時間を持っていることが多い21時以降を選ぶと参加者の増加に繋がりやすくなります。
主婦や大学生などが参加できる習いごとのようなウェビナーであれば、家族がいなかったり授業がなかったりする時間がある日中の参加者が増えるはずです。
夜になると家事育児やバイトなどで参加率が下がりやすいと言えます。
ターゲットごとに参加しやすい時間は大きく違っているので、対象の生活リズムなどを考慮して時期や時間を決めることが重要です。
⑨開催前のリマインド
準備のコツとしては、開催前にリマインドメールを送ることも重要だと言えます。
参加申し込みからウェビナー開催までの時間が長ければ、参加者が申し込みをしたことを忘れてしまうかもしれません。
リマインドメールを送ることで開催を思い出してもらえますし、正確な開始時刻を再確認してもらうこともできます。ウェビナー開催の2週間前や1週間前、3日前や前日くらいを狙って送信することがおすすめです。
開催日時やセミナー名、内容や講師プロフィール、視聴環境などを記載しておけばスムーズな視聴を促すことができます。
ひと手間かかることではありますが、リマインドメールの送信を実施することで確実な視聴に繋げやすいことを知っておきましょう。
⑩トラブル発生時の対応マニュアル作成
当日までには、本番中のトラブルに対するマニュアルを作成しておくことも大切です。
配信中には思いもよらぬトラブルが発生することもあります。突然上手く機材が使用できなくなった、リハーサルでは上手くいっていたのに本番で音声が入らない、映像が流せないなどのトラブルは非常に起こりがちです。
突然の事態に慌てて上手く対処することができなかったり、運営者で対処法が共有できていなくて対処が遅れたりする可能性もあります。
開始までにマニュアルを作成してスタッフで共有しておけば、いざというときにはマニュアルに従って焦らずに対処することができるはずです。仮にトラブルが発生した場合でも、最小限のトラブルに留めることができます。
コンテンツ・資料作りのコツ・ポイント
ウェビナーを行う際には、コンテンツや資料作りも重要です。
内容の質に大きく関係してくる部分なので、これから紹介するコツやポイントを参考に、ハイクオリティなコンテンツや資料を作ることができるようしてください。
①ウェビナーの脚本の作り込み
講演の脚本を作り込んでおくことも、ウェビナーを成功させるための大切なコツです。
スライドは資料さえあれば誰でも必要な内容を盛り込んだものを作ることができますが、脚本のクオリティは作り手に大きく依存します。
構成をきちんと決めてから、社内の人や関係者と意見を交わしつつ納得のできる内容に仕上げていくことが大切です。自分だけで講演を行う人もいますが、その場合も脚本の作り込みは重要だと言えます。
行き当たりばったりでも平気だと考える人もいますが、ウェビナーはオフラインセミナーと違って厳密に時間が決められているケースが多いです。
時刻になると放送を中断せざるを得ないケースが多いので、伝えたい内容を確実に伝えられる準備をしておく必要があります。参加者が満足できる内容にするためにも、脚本の作り込みは重要です。
②共感のある内容
コンテンツや資料を作るときには、参加者が共感できる内容にすることが大切だと言えます。
人が興味を持てる話は共感できる話です。自慢話や知らない人の話など、全く共感できない内容であれば真剣に聞くことが難しくなる人が多いと言えます。
参加者は何かしらの課題や期待を持った状態でウェビナーに参加しているので、これを切り口に共感が得られる内容を盛り込むようにすると良いです。
自社の製品やサービスの良いところを伝える、ノウハウを伝えるだけになっているケースも多いですが、参加者の関心を高めるためには共感性を利用してみてください。
ウェビナーはオフラインと違って集中力が途切れがちだという側面もありますが、共感できる内容を織り交ぜることで視聴者が飽きてしまうことを防げます。
③顧客が求めるコンテンツ
商品の開発を行っていると機能の特徴やこだわりを伝えたくなりますが、この点ばかり注目してしまうことをマーケティング近視眼と呼び、ウェビナーでは避けるべき行為です。
参加者が求めていることは、その商品やサービスがもたらす期待価値だと言えます。優れた特徴よりも、それによってどのような効果がもたらされるかということを重視している参加者が多いと知っておくべきです。
機能やこだわりを全く伝えなくて良いわけではありませんが、これよりも参加者が得られる利益に焦点を当てたコンテンツを作ることをおすすめします。
マーケティング近視眼にならないように工夫することで、ユーザーから質の高いウェビナーだと思われるようになるはずです。
④スライドの作成ポイント
スライドは比較的作成が簡単だとされていますが、いくつかの注意点や作り方のコツを知っておくとクオリティが格段にアップします。
基本的なことでは、文字は大きめであることが重要です。特にウェビナーになると普段とは見え方が違ってしまうこともあるので、PCだけではなくスマートフォンなどからも見えやすいスライドに仕上げる必要があります。
情報を詰め込んでしまう人も多いですが、スライドに載せる情報は最小限で良いです。
ポイントをまとめた文章だけをスライドにすれば良いので、話す内容をほとんど文字に起こしてしまうことがないようにしてください。
図やグラフ、動画を積極的に活用することも効果的であり、視覚的な情報を与えることで、参加者の興味関心を高めることができます。
⑤過去のウェビナーのフィードバック
過去にウェビナーを実施したことがある場合は、コンテンツにフィードバックを盛り込むことがおすすめです。
以前開催した際に集まった疑問点に答える、不満を解消するようなコンテンツに作り直すことが大切だと言えます。
参加者のより深い理解に繋げることができるだけではなく、きちんとフィードバックが行われることで信頼感のアップに繋げることも可能です。もちろん、コンテンツの内容が参加者のニーズに合ったより良いものになるというメリットもあるので、過去に実施したウェビナーで集めた意見をフィードバックできるようなコンテンツ作りを意識することが大事だと言えます。
フィードバックを盛り込む習慣を持っておくと、少しずつ良いものに改善していくことができるはずです。
ウェビナー実施時のコツ・ポイント
実施する際にも意識しておいたほうが良いポイントはたくさんあります。ちょっとした工夫でクオリティが向上するので、これから紹介するコツを参考にすることがおすすめです。
①通信環境・機材の事前確認
ウェビナーを実施する前には、通信環境や機材の確認をしておくことが重要だと言えます。配信開始前にカメラやマイクが使用可能な状態になっているか、ウェビナー配信ツールのスタンバイが完了しているかなどをきちんとチェックしておくべきです。
接続障害の発生や音量をオフにしたままなどのミスで上手く配信できない可能性があるので、開始前に確認を行っておく必要があります。
実際に配信が始まったときにも、配信者側の問題や参加者側の設定ミスで上手く音声や映像が配信されていないことがあるので要注意です。
初めはチャット機能などを活用して、声が聞こえていない人がいないかどうかチェックすることが大切だと言えます。「聞こえますか」というセリフと共に、同じ内容をチャットでも送信すると良いです。
②開始前に音楽を流す
ウェビナーを成功させるためのコツとしては、開始前に音楽を流すことも有効だと言えます。
開始までにリラックスできるような穏やかな音楽を流すことがおすすめです。リラックス効果があるだけではなく、そのセミナーや会社に対してオシャレなどのイメージを持ってもらえるようになります。
無音だと参加者も講演者も緊張しがちなので、良い講演をするためにも、参加者に緊張をほぐしてもらうためにも、開始前に音楽を流す方法を試してみると良いです。
話し始めても音楽が流れていると、音楽と重なって声が聞き取りにくいなどの不満に繋がる可能性があります。快適に視聴してできる環境を提供するためにも、講演者が話し始めるまで流すという方法をおすすめします。
③参加者の接続トラブル
参加者の接続トラブルに対処することも重要です。音声や映像が配信されていない参加者がいることを分かっていながら、適切な対処ができなければウェビナーや会社のイメージダウンに繋がります。
少人数の場合は個別に対応することもできますが、人数が多い場合はサポートスタッフを配置することで、場合によっては講演と接続トラブルの解消を同時に進めるようにしてください。
無料のウェビナーの場合はそれほど手厚いサポートは必要ないと言えますが、有料の場合は確実に視聴できる状態にするほどの手厚いサポートを実施できる体制が必要です。
参加者の満足度に大きく関係する部分なので、お金を払ったのに視聴できなかったという参加者が出ないように対策を考えておくべきだと言えます。
④画面共有は全画面で共有
画面共有をするケースもあるはずですが、その際には全画面で共有することがコツの1つです。
全画面で共有することを忘れてしまうと、参加者にとって見づらい共有になっている可能性があります。
ビジネス系のウェビナーでは、スライドのアプリ画面のみ全画面共有すれば済むことが多いですが、技術系のウェビナーでは全画面共有しながら参加者に他の操作をしてもらうケースも多いです。
講演者は分かりやすく共有しているつもりでも、実際には不十分なケースがあるので、事前に共有方法と参加者側から見た共有画面の確認を行っておくことが大事だと言えます。参加者の満足度を高めるためには、画面の共有方法も注意が必要なポイントだと知っておくべきです。
⑤カメラの切り替えの活用
カメラは固定で良いと考えている人もいるかもしれませんが、適宜切り替えを行うほうが質の高いウェビナーになります。
講演者の顔を常に映すことで親しみを持たせようとする人もいますが、メラビアンの法則によると、言葉自体や話し方よりも視覚から得られる情報のほうが聞き手に大きな影響をもたらすことが明らかになっていることを知っておくと良いです。
講演者の顔だけを見せていては勿体ないので、話している内容を視覚的にあらわした図やグラフなどを見せたほうが有意義だと言えます。
そのときの状況に応じて、視聴者に最も意識してもらいたいものにカメラを切り替えることが大事です。あまりに頻繁に切り替えていると目が疲れてしまうなどの問題が発生するので、短時間に何度も切り替えるのではなく、視聴者の負担にならない切り替え方を採用することが大切だと知っておきましょう。
小窓で常に講演者の顔を表示させているウェビナーもありますが、講演者の表情や動きから何かを学ぶようなセミナーでない限り、注目してほしいものだけ映すようにしたほうが良いです。
こうした工夫を取り入れてカメラを切り替えるようにすれば、参加者の興味や関心を引き付けたり、理解度をアップさせたりすることができるという効果が期待できます。
⑥言葉と図で解説する場所を使い分ける
言葉と図で解説する場所を使い分けることも非常に重要です。全体的に言葉だけで説明する、図を用いて解説するという方法であれば、メリハリが感じられずに参加者に重要なポイントを感じ取ってもらえません。
理解が難しいような説明だけ図を用いる、特に重要な話題には図を用いる、講演者の気持ちを伝えたい部分は言葉だけにするなどとメリハリを出すと、効果的な伝え方をすることができるようになります。
たまに図に注目させるように工夫することで、受講者がセミナーに飽きてしまわないようにするという効果を期待することも可能です。
どちらか一方に偏ってしまったり、使いどきを間違ったりすることがないようにしておくことが大事だと言えるでしょう。
⑦参加者と一方的なものにさせない
ウェビナーの満足度を高めるコツには、一方的な配信にしないというものもあります。
何かを説明したりレクチャーしたりすることが多いので、講演者からの一方的な配信になってしまうケースは少なくありません。
ですが、双方向からのコミュニケーションを取り入れることで、参加者の満足度を高めることができます。少人数の場合は直接質問を受け付ける機会を設けると良いですが、大人数の場合はチャットから質問を送る方法が便利です。一般的な講演では最後のほうに質疑応答の時間を設けますが、人数が少ない場合はいつでも質問を受け付けても良いでしょう。
大人数の場合が参加している場合は運営スタッフを多く確保しているケースも多いので、講演者が話している最中にも質問を集めてもらっておくとスムーズに双方向のコミュニケーションを実現しやすくなります。
視聴しているだけでは流し見になってしまう可能性もあるので、早い段階で質問可能な状態にしておくことがおすすめです。
質疑応答以外にも、参加者が少ない場合は開始直後に全員の自己紹介タイムなどを設けてみるなどの工夫を取り入れてみてください。参加者に見ているだけではなく参加していると思わせることが、ウェビナーの成功に繋がると知っておくと良いです。
⑧配信チェックする担当をつける
1人でもウェビナーを行うことができると思うかもしれませんが、視聴者の反応まで確認できない内容や規模の配信を行うのであれば、配信チェックを行う担当を配置しておくべきだと言えます。
マイクがいつの間にかオフになっていたり、資料が画面に表示されていなかったりするトラブルに素早く気付けるので大きなトラブルを回避することができるはずです。
配信前後や休憩中のマイクのオンオフなど、あらゆるタイミングで配信トラブルが起きていないか確認しておく必要があります。
不適切な音声や映像が配信されると参加者に悪い印象を与えますし、顧客が離れてしまう原因にもなりかねないので注意が必要です。
予期せぬトラブルが起こってもおかしくないので、未然防止や被害を食い止めるために配信チェック者の配置を検討してください。
⑨カメラの奥にうなずき役を置く
ウェビナー初心者の場合は、無反応なカメラの前で話すことに違和感を覚えたり不安を感じたりするケースが多いです。
繰り返すうちに無観客での配信に慣れることが多いですが、それまでは不安感が顔や声に出てしまう可能性があります。
このような問題を防ぐためには、カメラの奥にうなずき役を置くことがおすすめです。1人で講演を行う場合でも、スタッフや社員などに協力してもらって、カメラの奥で相槌を打ってもらうことをおすすめします。
講演者を増やすことができない場合は緊張してしまうかもしれませんが、うなずき役がいることで緊張がほぐれるという効果も得られるはずです。
初回や慣れるまではうなずき役を配置すると、上手に話したり進行したりしやすくなることを知っておきましょう。
⑩司会役を置く
可能であれば司会役を配置することもおすすめです。
人数が多い場合は視聴者の表情や態度を確認することが難しく、その状態で話し続けることはなかなか大変だと言えます。
そのため、講演者1人だけのウェビナーはメリハリのない話し方や説明になってしまうことが多いです。司会役を用意しておくと、開始時の案内や講演者の紹介、休憩の案内やトラブル時の繋ぎ、質疑応答の仕切りや終了の案内を別の人が担当することになり、メリハリが生まれます。
実施する内容にもよりますが、司会者に合いの手を挟む役やうなずき役を依頼することもできるので一石二鳥です。司会者が目立ちすぎると視聴者のストレスになるので、適宜に参加してもらうことがおすすめだと言えます。
ウェビナー終了後のコツ・ポイント
ウェビナー終了後のフォローも重要です。顧客の獲得や今後のウェビナーで質にも関係してくる部分なので、どういったことを行うべきなのかチェックしておくことが大切だと言えます。
①アンケートの回収率を上げる仕掛け
終了後にはアンケートを依頼するケースが多いですが、回収率が低いことで悩んでいる人も非常に多いです。アンケートの回収率を上げたいと考えるのであれば、アンケートの実施方法を変えることが効果的だと言えます。
たとえば、QRコードやチャットでリンクを貼り付けるなど、すぐにアンケート画面にアクセスできる工夫を採用することが大切です。
アンケートに回答することでウェビナー資料が送付される、回答を送信することで退出できるなどのルールを作っておく方法も回収率アップに繋がります。
アクセスの容易さとルール作りが、回収率をアップさせるコツになっていると理解しておきましょう。
アンケートに記載された質問を次のウェビナーで回答する、ホームページやSNSで回答するなどの告知をしておくことも成果に繋がりやすいです。
②フォローアップメールのタイミング
参加者にはフォローアップメールを送ることも大切ですが、適切なタイミングで送る必要があります。
フォローアップは当日、もしくは翌営業日までに送信することが望ましいです。メールの内容は感謝を伝えるサンクスメールにしたり、次回のウェビナーの告知を行ったりするための内容にすることもできます。
アンケート回答を促すメッセージやウェビナーの資料、質問への回答のまとめなどを送信することも良いです。
こういった内容を伝えるものなので、時間が経ってしまうと今さらだと思われたり、参加者の興味関心がなくなったりしている可能性があります。効果的なフォローを行うためにも、当日や翌営業日などの早めにフォローアップメールを送信することが重要です。
③PDCAを回す
1回ウェビナーを実施するたびに、PDCAを回すことをおすすめします。
PDCAサイクルを回すことで、その回の改善点をしっかりと発見することができ、次のウェビナーで問題点を解決するような工夫を取り入れることでクオリティを向上させることが可能です。
計画して実行するだけでは同じミスを繰り返すことになるので、ウェビナーの品質を良くすることができません。
ウェビナーを行うたびに終了後のチェックと改善までしっかり行うことで、参加者の満足度を高めたり、より多くの参加者獲得に繋げたりすることができます。
KPIの達成状況やアンケートの結果からも改善点を見付けることができるので、これらも参考にしながらPDCAサイクルを回してみると良いです。
ウェビナー成功のためのコツまとめ
ウェビナーを実施するのであれば、まずはこれを成功させるためのコツやポイントを理解することから始めるべきだと言えます。
十分な知識がない状態で始めてしまうと、講演者が不完全燃焼な状態になるだけではなく、参加者の理解を深めたり満足度を高めたりすることができないという問題が起こる可能性が高いです。
質の低いウェビナーは顧客を失う原因にもなります。
準備中から開催中、終了後の全てにおいて工夫できることがあるので、成功させるためのコツを意識することでハイクオリティなウェビナーを実施することができるようにしてください。