大容量から法人向けまでおすすめのファイル転送サービスの比較と選ぶポイントを徹底解説

最終更新日 : 2020-12-28 Box

ビジネスの分野では、製品の使用書・安全データシート・開発中のアプリケーションソフト・音声や動画コンテンツなどのように、サイズが大きくて機密性の高いファイルを社内や会社間で受け渡しするシーンがあります。

業務で大きなサイズのデータを扱う場合は、オンライン上でファイルを安全に保存したり送受信することができるファイル転送サービスを利用すると便利です。

ここではファイル転送サービスの特徴と、安心して利用できるおすすめのサービスをご紹介します。

ファイル転送サービスとは

ファイル転送サービスとは、大きなサイズのファイルをオンライン上に送信・保存して送信することができるサービスです。

数MB程度の小さなファイルであればメールに添付して送信する方法がありますが、サイズの大きなデータはこの方法で送受信することができません。

このようなデータをやり取りする場合に、従来はUSBメモリなどの外部ドライブを物理的に受け渡しする方法が用いられてきました。

このような物理的なデバイスを使用すると破損や紛失のリスクがありますし、手間がかかってしまいます。

ファイル転送サービスを利用すれば、インターネット上で安全にデータを送受信することが可能です。

ファイル転送サービスの手順にはいくつかのパターンがありますが、送信する側がサーバーにアップロードしておき、受信者側は専用のアカウントでログインするかダウンロード用のURLを使用してダウンロードする方法が一般的です。

この方法であれば1GBを超えるデーターでも、オンライン上で安全かつ簡単に転送が可能です。

ファイル転送サービスのメリット

オンライン上でファイルを送受信できるファイル転送サービスには、多くのメリットがあります。

ここでは、ファイル転送サービスを利用して得られるメリットをいくつかご紹介します。

(1)容量の大きなデータも送信ができる

一般的にメールに添付できるファイルのサイズは数MB~20MB程度で、簡単な文書や表などに限られてしまいます。

数十MBかそれ以上のファイルをメールで送信したい場合はデータを分割したり、圧縮をする必要があります。

ファイル転送サービスを利用すれば、1つのファイルのサイズが数百MBとか1GBを超えるような場合でも簡単に送受信ができます。

そのため、画像・動画データや開発中のソフトウェアのファイルなども送信が可能です。

(2)低コストで運用・導入できる

法人向けのサービスと聞くと料金が高いというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、ファイル転送サービスは無料~月額数千円程度の低コストで運用ができるというメリットがあります。

ほとんどのサービスは初期費用は0円で、初期費用がかかりません。

もしもファイル転送サービスを利用せずに光学メディアやUSBメモリなどの外部ドライブを使用する場合は、記憶媒体を購入したり宅配便やバイク便などのために高額なコストがかかってしまうでしょう。

(3)ファイルの共有がしやすい

ファイル転送サービスを利用すれば、オンラインストレージのようにアカウントを発行しなくても受信側の人が簡単にデータをダウンロードすることができます。

最初にサーバー上にファイルをアップしておけば、以後は複数の人が共有することが可能です。

ファイル転送サービスは簡単にダウンロード用のURLが発行ができる上にフォルダではなくてファイル単位で送受信ができるので、社外の関係者に対してもファイル共有がしやすいというメリットがあります。

(4)セキュリティの高さ・ファイルの自動削除などの機能

ファイル転送サービスは単に大きなサイズのデータの送受信ができるだけでなく、機密性を保持することができるというメリットがあります。

一部のサービスはネットワークを経由して送受信をする途中やサーバー上でデータを保管する際に、暗号化や分割などの機密性保持のための処理が実行されます。

多くのファイル転送サービスでは、ユーザーが設定した日時または運営会社が定めた期限に自動的にデータを完全消去する機能を備えています。

機密性の高いデータを長期間にわたりオンライン上に保管しておくことには、情報漏えいのリスクがともないます。

送受信が完了した後に自動的に消去されるようにすれば、機密性の高いデータを扱う場合でも情報漏えいのリスクを低減させることができるでしょう。

ビジネスでは機密性の高いデータを受け渡しするシーンがたくさんありますが、ファイル転送サービスを利用すれば機密性を保持して安全に送受信をすることが可能です。

ファイル転送サービスのデメリット

ファイル転送サービスを利用することには多くのメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。

ここでは、ファイル転送サービスを利用することのデメリットを解説します。

(1)セキュリティレベルが管理ができない

ファイル転送サービスは一定のセキュリティ対策が施されていますが、セキュリティレベルは運営会社が定めています。

他社のサービスである以上は、自社でセキュリティ対策を自由に設定することができません。

もしも機密性の高いデータを転送したい場合には、サービスを利用する前にファイル転送サービスの運営会社が実施しているセキュリティ対策などを確認して、一定のセキュリティレベルに達しているサービスを選定しなければなりません。

(2)不正流出や不正アクセスなどのリスク

ファイル転送サービスを利用する際は、オンライン経由でデータを社外に持ち出してから他社が管理するサーバーに一時的に保管をすることになります。

ネットワーク上でデータを送受信する間に傍受されたり、ファイル転送サービスの運営会社が不正アクセスの被害に遭うなどしてデータが流出するリスクがあります。

社外関係者に転送する場合にはダウンロード用のURLを発行してメールなどで知らせる必要がありますが、メールの送信ミスでデータが流出するケースも考えられます。

オンライン上を経由して第3者のサービスを利用することには、操作ミスや不正アクセスなどのリスクがともないます。

ファイル転送サービスの導入を検討すべき企業

メールなどの添付ファイルの情報漏えいを防ぎたい場合や、メールでは添付できないようなサイズのデータを扱うような会社であれば、ファイル転送サービスの導入を検討することをおすすめします。

機密性の高いデータを転送する際に添付ファイルを暗号化してパスワードを設定したり、USBメモリや光学メディアなどの物理的なデバイスを用いて受け渡しをする方法が用いられていました。

これらの方法でも機密保持に関して一定の効果が期待できますが、関係者の不正行為や誤操作などが原因で顧客リストなどの機密データが流出する事故が何度も発生しています。

特に物理的なメディアを使用する際は紛失トラブルが多く発生していますし、使用済みのディスクを処理するための手間やコストもかかります。

文書を暗号化してメールで送受信していたり光学メディアを利用してデータを受け渡ししている企業は、ファイル転送サービスの導入を検討する必要があります。

企業がファイル転送サービスを選ぶ時のポイント

ファイル転送サービスは会社ごとに機能や料金などに違いがあるので、十分に比較・検討をした上で自社のニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。

ここでは、企業向けのファイル転送サービスを選定する際にみるべき比較ポイントについてを解説します。

(1)無料での利用範囲

ファイル転送サービスやクラウドストレージの中には、機能や保証が制限された無料サービスが用意されているケースがあります。

無料版を利用すればコストがかかりませんが、データサイズ・セキュリティ機能・サポートや保証などの利用範囲が制限されているので注意が必要です。

重要度の低いファイルを扱う場合は無料版でも構いませんが、機密性の高いデータを転送する際は無料版での利用範囲やサポート体制を事前にきちんと確認しておく必要があります。

(2)料金形態

有料サービスを利用する場合は、セキュリティや機能に加えて運用コストも比較する必要があります。

ファイル転送サービスの料金体系は主に2種類があり、発行アカウント数(ユーザー数)または利用可能なデータ容量のいずれかです。

大企業で多くのアカウントを発行する場合は、ユーザー数無制限でデータ容量ごとに課金されるタイプのサービスがお得です。

逆に規模の小さな事業所で発行するアカウント数が限られている場合は、ユーザー数に応じて課金されるサービスを選ぶことができます。

いずれにしても、自社の利用状況に合わせてお得な料金プランを選定することが大切です。

(3)セキュリティ面

ファイル転送サービスは企業の機密データを扱うため何かしらのセキュリティ対策や機能を備えていて、宣伝文句でも強調されています。

それでもセキュリティレベルは運営会社ごとに違いがあるので、サービスを比較する時は具体的なセキュリティ対策・機能を確認する必要があります。

法人向けのサービスで提供されている主なセキュリティ対策には、暗号化やウイルスチェックなどの技術的な機能・ダウンロード回数やアクセス制限などの外部からの攻撃から守るための対策・復元機能やデータセンターの多重化などのバックアップ機能・上長承認や宛先制限などのように人為的なミスを防ぐための機能、の4つに分けられます。

顧客データや株価に影響を及ぼす内容が含まれたデータを扱う場合は、セキュリティ機能が充実したサービスを選ぶ必要があるでしょう。

ただし必要以上にセキュリティレベルを高くしすぎると利便性が低下したり利用料金が高額になるので、取り扱うデータの種類や機密性の度合いに応じて比較・検討をすることが大切です。

(4)転送できるファイルサイズ

動画コンテンツやアプリケーションソフトなどを扱う会社であれば、数GBかそれ以上の大容量のファイルを転送する必要があるかもしれません。

ファイル転送サービスを比較する際はサーバーに保存できるトータルの容量だけでなく、取り扱うことができるファイルの上限も確認する必要があるでしょう。

例えばサーバーの容量が1TBであったとしても、1度の送信で取り扱えるファイルサイズの上限が1GBに制限されているケースがあります。このような場合は空き容量が十分でも、1GBを超えるデータを扱うことができません。

(5)操作性・利便性

ファイル転送サービスは他社が提供しているので、自社で採用しているシステムとは使い勝手や操作方法が異なる場合が少なくありません。

そのためサービスを選ぶ際はセキュリティ・機能・料金に加えて、操作性や使い勝手も比較するようにしましょう。使い勝手が悪いと業務効率が低下することに加えて操作ミスの原因になり、情報漏えいのリスクが高まります。

大きなサイズのファイルを扱う場合は、転送に要する時間も比較する必要があります。

無料プランが用意されている場合は、実際に使用してみて操作性や利便性をチェックすることをおすすめします。

(6)提供形態

ファイル転送サービスには、クラウド型・オンプレミス型・アプライアンス型の3種類の提供形態に分かれています。サービスを比較・検討する際は、自社のニーズに合ったタイプを選択することが大切です。

クラウド型とは、インターフェース(Webブラウザの専用ページや専用ソフト)やデータを保管するサーバーなどが一通り揃ったサービスです。

利用契約を締結してアカウントを発行するだけで、すぐに利用できます。

オンプレミス型とは自社でデータを保存するサーバーを用意して、提供されるプログラムをインストールすることでデータを管理やセキュリティ機能のサービスを利用する方法です。

アプライアンス型とはある特定の用途に特化したサービスで、バックアップとか転送などのように限られた用途にのみ使用できます。

ファイル転送サービスおすすめ29選

多くの会社が法人向けのファイル転送サービスを提供していますが、ここでは特におすすめのプランとサービスの特徴をご紹介します。

プランごとに利用できる機能や利用料金に違いがあるので、自社のニーズを考慮して比較・検討するようにしましょう。

firestorage

firestorageはファイル転送サービスの中で知名度が高く、低いコストで大容量のデータを扱うことができるという特徴があります。

容量無制限でファイル転送サービスが利用でき、アップロード時に発行された専用のURLを使用すれば簡単にダウンロードできます。

firestorageには無料版も用意されていて、2GBまでのデータが扱えます。有料会員になると1ファイルあたりの容量が最高で10GBまで扱えるようになりますし、高速転送サービスも有効になります。

有効期限を定めて自動的に削除させたり、URLを誤送信した際に公開停止に設定する機能も備えています。

firestorageではファイル転送に加えて100GBまでオンラインストレージ機能が利用できるので、データのバックアップも可能です。

GigaFile(ギガファイル)便

GigaFile(ギガファイル)便は大容量のファイル転送に特化したサービスで、無料版でも1ファイルあたり200GBまで送信が可能です。

送信後は最長で60日間サーバーに保管された後に自動削除されるので、手軽に大容量のデータを転送したい方におすすめのサービスです。

使用方法はシンプルで、ファイルを送信した際に発行されるURLにアクセスしてダウンロードします。

モバイル端末にも対応しているので、PCとスマートフォンやタブレット端末の間でファイルの送受信をするのにも便利です。

ダウンロード用のパスワードを設定したり、削除キーを使用してダウンロード後に削除することも可能です。

ギガファイル便は無料版でもフル機能が利用できますが、有料版に登録すると広告が表示されなくなります。

おくりん坊

「おくりん坊」は無料版と有料版の2種類が用意されていて、無料会員登録をすれば1ファイルあたり2GBまでデータ転送サービスが利用できます。

他のファイル転送サービスと比較して高速でデータ転送ができるという特徴があり、短時間で送受信が完了します。ダウンロード用のパスワードを設定することはできませんが、アクセス回数やダウンロード期間などを細かく設定することができます。

無料版でもデータは暗号化されるので、最低限のセキュリティ対策はきちんと整っています。

「おくりん坊」では会員登録をしなくても500MB以下のファイルであれば転送サービスが利用できるので、手間をかけずに手軽にデータを転送したい方にもおすすめのサービスです。

データ便・データ便

データ便はメールで送受信ができないような大きなサイズのファイルを転送するためのサービスで、無料版(ライトプラン・フリープラン)と有料版(ビジネスプラン)の3種類が用意されています。

会員登録不要のライトプランは100MB、無料会員登録で利用できるフリープランだと2GBまでのファイルが扱えます。

有料のビジネスプランに登録すると容量無制限になり、広告が表示されません。使い方は簡単で、送信時に発行されたURLをメールなどで受信側に知らせるだけです。

パスワードロック機能を備えているので、URLを誤送信した際も機密情報の漏えいを防ぐことができます。

データ便は送信後の保存期間が定められていて、最長3日の有効期限が過ぎると自動的にデータが消去されます。

クリプト便

機密性の高いデータを扱う企業で安全にファイル転送サービスが利用したい場合は、クリプト便がおすすめです。

クリプト便の一番の特徴は強固なセキュリティ体制で、セキュリティ専門家がシステムの研究・開発を行っています。

人為的ミスを防止するための対策が施されていて、社内の共有や社外への転送時に情報漏えいを防ぐことができます。

データを送受信したりサーバー上で保管する際は暗号化されるので、運営会社のスタッフもファイルの内容を見ることができない仕組みになっています。

そのため、クリプト便のサービスはマイナンバーを含むデータを扱うことが可能です。クリプト便はエントリー・ライト・スタンダードの3つのプランが用意されていて、ユーザー数と保存容量ごとに料金が異なります。

オフィス宅ふぁいる便

「オフィス宅ふぁいる便」はビジネス向けで必要とされるセキュリティ機能が充実したファイル転送サービスで、誤送信を防ぐための上長承認機能や、ダウンロード用URLとは別のワンタイムパスワードを発行する機能などを備えています。

利用料金は定額制(5ユーザーあたり3,000円/月)で従量課金がないので、予算計画が立てやすいというメリットもあります。

「オフィス宅ふぁいる便」は取引先などの外部関係者にファイルを送信するだけでなく、受信するための機能も備えているという特徴があります。

他のファイル転送サービスやオンライン(クラウド)ストレージと比較すると操作方法が簡単で、直感操作で使えるという点もおすすめポイントのひとつです。

GigaCC OKURN(オクルン)

GigaCC OKURN(オクルン)は法人向けのファイル転送サービスで、強固なセキュリティと安心して利用できる定額制のプランを備えています。

プランの利用料金は初期費用が50,000円で月額料金が24,500円(10ユーザー・5GBまで)で、サービスの範囲内であれば何度利用しても定額です。

GigaCC OKURNではヒューマンエラーを防ぐための機能として、URL無効化・自動削除・宛先制限・上長承認などの機能を備えています。

これに加えてファイル送信時にもパスワード入力が求められるので、機密情報の漏えい防止対策に有効です。

GigaCC OKURNのデータセンターはすべて日本国内に設置されており、通信時やサーバーにデータを保存する際は暗号化処理が施されています。

どこでもキャビネット

「どこでもキャビネット」はオフィス用品の販売で有名な大塚商会が運営する法人向けのファイル転送サービスで、安全かつ簡単にファイルを社内で共有したり社外に送信するための機能が利用できます。

「どこでもキャビネット」のファイル転送機能を利用すれば、最大2GBまでのデータを社外に送信することが可能です。送信時に相手にダウンロードURLを自動通知してくれるので、簡単な操作でファイルを送ることができます。

ファイル転送・オンラインストレージ機能に加えて、「どこでもキャビネット」には社内データやFAX画像などをスマートフォンなどのモバイル端末で簡単に確認できる便利機能を備えています。

社内でデータを共有するオンラインストレージ機能と、社外に送信するファイル転送サービスの両方を使いたいユーザーにおすすめです。

Bizストレージファイルシェア

「Bizストレージファイルシェア」の特徴は国内の大手通信会社であるNTTコミュニケーションズが運営していることで、安全性や信頼性が高いというメリットがあります。

他のサービスと比較してもセキュリティやサポート体制のレベルが高く、機密性の高いデータを安全に取り扱いたいユーザーにおすすめです。

「Bizストレージファイルシェア」の利用料金は月額16,500円~(税込)で、ミニマムプランだと最大で1万アカウントまで発行が可能です。

ファイル転送サービスではWebブラウザだけで2GBのデータを扱うことができ、ファイルを受け取る側は送信時に発行されるURLを使用してダウンロードします。

ファイル転送時に宛先指定・上長承認などの機能を備えているので、人為的ミスによる情報漏えい対策も万全です。

tenpu

動画データなどの大容量のファイルを転送したい場合は、tenpuがおすすめです。tenpuは個人向けと法人向けの2種類のプランが用意されていて、法人向けのサービスではユーザーアカウントを発行したり管理機能が利用できます。

法人向けのサービスでは発行可能なアカウント数に応じて3種類のプランが用意されているので、従業員数が数人~数十人の規模の企業でも手軽に利用できます。

tenpuでは1度の操作で合計20GB分のデータ(1ファイルあたり10GB以内)を送信することが可能で、動画コンテンツや開発中のアプリケーションソフトのデータなどを安全かつ迅速に送受信することが可能です。

期限を指定してアップロードしたデータをサーバーから自動的に削除する機能も備えているので、データ漏えいを防ぐことができます。

HULFT

HULFTはオンプレミスで自社にファイルサーバーを設置してデータを一元管理したり、社外関係者にデータを送信するシステムを構築するのに必要なプラットフォームを提供するサービスです。

ファイル転送(HULFT-WebFileTransfer)を導入すると、オペレーターはWebブラウザ上で簡単な操作で安全にファイルを送信することが可能になります。

送信先でデータをダウンロードした際に自動的にメールで通知される機能も備えているので、送信が完了した後に速やかにデータを削除することができます。

オンプレミス型のサービスはクラウド型と比較して自由度が高く、他のアプリケーションプログラムと連携させて自動処理を行うことで業務の効率化を図るという使い方もあります。

FileMail

FileMail(ファイルメール)はノルウェーのFileMailがクラウド上で提供されるファイル転送サービスで、これまで世界中で多くの企業に採用されてきた実績があります。

サービスは無料版と有料版の2種類が用意されていて、有料版はプロ・ビジネス・エンタープライズの3種類から選べます。各プランの違いはデータ保存容量で、各サービスで利用できる容量は100GB(プロ)・1TB(ビジネス)・5TB(エンタープライズ)となっています。FileMailは他社の有料プランと比較してデータ容量あたりの料金が安いという特徴があり、5TBまで利用できるエンタープライズでも月額利用料金は40$です。

いずれのプランにも暗号化・ログイン時の2段階認証・ウイルススキャン、などのセキュリティ機能が備わっています。

活文Accelerated File Transfer

海外にGBオーダーのファイルを短時間で安全に送信したい企業であれば、「活文Accelerated File Transfer」がおすすめです。

国内であればデータの送受信をする際に経由するサーバーの数が少ないので、比較的短時間でファイル転送ができます。これに対して海外(特に高速通信用の回線が整備されていない東南アジア・南アジア・中国など)にデータを送信する場合は、途中でセッションが切断するなどしてファイル転送に時間がかかるケースが少なくありません。

「活文Accelerated File Transfer」は複数のHTTPS通信を利用してファイル転送が行われるので、短時間でデータの送受信が可能です。数十GBオーダーのデータに対応しており、夜間自動転送機能も備えています。

ラクスルBOX

無料で手軽にサイズの大きなデータを送信したい場合は、「ラクスルBOX」のファイル転送サービスがおすすめです。

ラクスルBOXの特徴は、無料で最大で2GBまでのファイルを送信することができることです。送信されたデータはサーバー上で7日間保管され、送信時に発行されるワンタイムURLを使用すれば簡単にダウンロードができます。

ラクスルBOXを利用するためには最初にユーザー登録をする必要がありますが、利用料金はかかりません。

送信先にダウンロード用のURLとメッセージを送信する機能も備えているので、個別にメールでURLを連絡する必要がありません。

ラクスルBOXで利用できる機能は限られていますが、お金をかけずに手軽にファイル転送サービスを利用したいユーザーにおすすめです。

SkeedFileMessenger

クラウド上のサービスを利用せずにオンプレミス型で自社のサーバーを使用してGBオーダーのデータを高速で転送したいユーザーは、SkeedFileMessengerがおすすめです。

この製品は大容量ファイルの転送用に開発された独自プロトコルSSBPが組み込まれていて、送信先が海外でも短時間でファイルを送ることが可能です。

対応するサーバーのOSはRed Hat Enterprise Linux6/7/8・CentOS6/7/8・macOS10.13~10.15・WindowsServer2012/2012R2/2016/2019と種類が豊富なので、セキュリティや利便性を考慮して使いやすいOSを自由に選ぶことができます。

WindowsServerを選択すれば、エクスプローラー上で簡単に操作ができます。

Smooth File

Smooth Fileのファイル転送サービスは、クラウド型とオンプレミス型のいずれかを選択することができるという特徴があります。

登録後にすぐに利用可能なクラウド型のサービスはデータ容量ごと(5GB~2TB)に8種類のプランが用意されているので、会社の規模やファイルサイズに応じて最適なプランを選ぶことができるでしょう。

クラウド型のサービスでは基本サービスに加えて多くのオプションが用意されているので、必要に応じて追加することができます。

社内のサーバーでデータを管理したい場合は、機器本体とソフトウェアのライセンスを購入する方法がおすすめです。

規模の大きな会社でファイルの送受信をしたり社内にサーバーを設置して機密データを安全に管理したい場合は、Smooth Fileを検討すると良いでしょう。

DirectCloud-BOX

DirectCloud-BOXは法人向けのクラウドストレージのサービスで、社内でデータを共有したり社外にファイル転送するサービスが利用できます。

低コストで安全にファイルの保存・共有・転送サービスが利用でき、充実したセキュリティ機能を備えているという特徴があります。

ウイルスチェック・暗号化通信・IPアドレス制限などのセキュリティ機能を備えているので、機密性の高いデータでも安心です。

300名利用時の料金は月額90,000円でユーザー数が無制限で保存容量が最大3TBまで利用できるので、1ユーザーあたりに換算すれば月額あたり料金は300円です。

DirectCloud-BOXは他社のサービスと比較して転送可能なデータサイズが大きく、1ファイルあたり10GBまで利用できます。

DIRECT!EXTREME(ディレクトエクストリーム)

画像・動画・CAD図面・アプリケーションソフトなどの大容量のデータを安全かつ短時間に転送したい方は、クラウド型ファイル転送サービスの「DIRECT!EXTREME」がおすすめです。

「DIRECT!EXTREME」の一番の特徴は、大容量のデータを短時間に高速転送することが可能であることです。

独自に開発されたデータ転送高速化が採用されているので、Webブラウザ上で簡単なマウス操作をするだけで10GBの大容量ファイルを手軽に送信することが可能です。

「DIRECT!EXTREME」のサービスにはデータ容量(500GB・1000GB)または従量課金の3種類が用意されているので、利用頻度やデータ量に応じてお得なプランを選ぶことができます。

SECURE DELIVER

SECURE DELIVERは、富士フィルムによって運営されている企業向けのクラウド型ファイル転送サービスです。

料金は従量課金制なので、使用した分だけ費用が発生する仕組みです。大容量のファイル転送サービスを利用する機会が少ない企業であれば、無駄なコストを抑えることができます。

SECURE DELIVERは使用方法が非常にシンプルで、初めて利用する人でも簡単に大容量のファイルを転送することができるという特徴があります。

ログイン後に機能を選択してマウス操作(ドラッグ&ドロップ)でファイルを指定し、受信者のメールアドレスを入力して送信をすれば完了です。

受信者はメールでURLのリンクが通知されるので、リンクをクリックすれば簡単にダウンロードができます。

Watasoon(わたすーん)

Watasoon(わたすーん)は法人向けのファイル転送サービスで、低コストかつ短期間で導入ができるという特徴があります。

ミニマムプランだと月額5,000円(10ユーザー)で、最短で1営業日でサービスが利用できるようになります。

ファイル保管期限は3日で、期限内であればサーバー上に保存されているデータをダウンロードすることができます。

保管期限を過ぎると自動的にサーバーからデータが消去されるので、ファイルの消し忘れによるデータ漏えいの心配がありません。

宛先制限・アカウントロック・IPアドレス制限・ダウンロード回数の制限(5回まで)、などのセキュリティきのうをそなえているので、安心して機密データを扱うことができます。

Prime Drive

Prime Driveは、大手通信会社のソフトバンクが提供する企業向けのファイル転送・オンラインストレージサービスです。

安全かつ簡単な操作で社内でファイルを共有したり、社外関係者にデータを送信するための機能を備えています。

Prime Driveの特徴は強固なセキュリティ機能を備えていることで、ログイン時のIP制限・PKI認証・送信時の上長承認・ウイルススキャン、などがあります。

ファイル転送サービスの多くはデータを送信するたびに毎回ワンタイムURLが発行されてメールで通知をする必要がありますが、Prime Driveはクラウド上に社外関係者と共有が可能なフォルダを作成することが可能です。

共有フォルダを活用すれば、高頻度でデータの受け渡しをする際にとても便利です。

ZENMU for Delivery

ZENMU for Deliveryのファイル転送サービスの特徴は、大容量データを簡単な操作で安全かつ低コストで送信することができることです。

送信時に暗号化処理が施されるだけでなく、複数のブロックに分割された上で異なるルートで転送されます。

クラウド上のサーバーからデータをダウンロードする際も分割されて送信され、PCに保存する段階で元の状態に復元されます。

この仕組みにより転送の途中で傍受されたり暗号が解読されるのを防ぐことができ、機密データを安全に送信することが可能です。ZENMU for Deliveryは専用ソフトをインストールする必要がなく、データの暗号化・分割と復元の作業はWebブラウザ上で実行されます。

EASY FILE EXPRESS

EASY FILE EXPRESSは法人向けの大容量ファイル転送サービスで、安全性と低コストを兼ね備えているという特徴があります。

簡単なマウス操作だけで2GBを超える大容量のデータ(1~5ファイル)を送信することが可能で、国内や海外の取引先にデータを転送したい会社におすすめです。

EASY FILE EXPRESSはSSL暗号化通信が採用されていて、管理者が操作ログを確認する機能を備えています。

送信ファイルのキャンセルすることも可能なので、誤操作による情報漏えいを防止できます。

EASY FILE EXPRESSのクラウドサービスは「共有型」(中小企業向け)と「専有型」(大企業向け)の2種類が用意されていて、利用状況に応じて選べます。

intelligent folder

intelligent folderはクラウド上にファイル共有ができるオンラインストレージ・ファイル転送サービスで、Webブラウザを利用してクラウド上の共有フォルダを操作して社内・社外関係者とデータ共有ができるシステムです。

クラウド上のフォルダは細かく権限を設定することが可能で、社外関係者にファイルを転送したい場合は「読み取りのみ」にすることができます。

データセンターは国内に設けられていて、複数のサーバーでバックアップが保存されているので安心です。

データ容量(30GB・100GB・500GB・1TB)ごとに料金の異なる4つのコースが用意されていますが、いずれのコースもユーザー数は無制限なので自由にアカウントを発行することができます。

eTransporter(イートランスポーター)

eTransporter(イートランスポーター)は手軽に利用できるクラウド型のサービスと、自社でサーバーを管理することができるオンプレミス型のいずれかを選べるファイル転送サービスです。

いずれのプランもセキュリティを細かく指定することができ、アカウント制限やログの確認機能が利用できます。

ファイル公開期限・ダウンロード制限回数を設定したり、ダウンロード時にパスワード認証を設けることも可能です。

eTransporterはファイルの送信方法が簡単で、Webブラウザ上の専用画面にアクセスしてから送信先のメールアドレスやメッセージを入力して、マウス操作でファイルをドラッグ&ドロップすれば完了です。

2GBの大容量のファイルにも対応していて、1度の操作で複数のファイルをまとめて送ることができます。

Fleekdrive

Fleekdriveは法人向けのクラウドストレージ・ファイル転送サービスで、開発中の商品の技術情報や出願予定の特許の明細書の原稿といった、機密性の高いデータを安全に共有・転送するための機能を備えています。

クラウド上で社内関係者だけデータを共有するだけでなく、社外関係者との共有スペースを設置することが可能です。

これにより、ダウンロード用URLを使用せずに共有フォルダを利用して社外関係者にデータを送信することが可能です。

ファイル共有以外にも、Webブラウザ上で閲覧のみ(ダウンロード禁止)で情報を共有する機能も用意されています。

Fleekdriveは、社内のスタッフ同士や社外関係者との間で弾力的にデータ共有をしたい企業におすすめのサービスです。

SPACE PORTER

SPACE PORTERは安全かつ簡単な操作で大容量ファイルを転送することができる法人向けのサービスで、用途に応じて3種類の料金プランの中から選ぶことができます。

「大容量送信オプション」の契約を結ぶと容量無制限でファイル転送サービスが利用できるので、動画コンテンツやパッケージ版のアプリケーションソフトなどの大容量のデータを送信するのに便利です。

SPACE PORTERはWebブラウザ上で簡単なマウス操作をするだけで大容量データのアップロード・ダウンロードができ、送受信時に暗号化処理が施されるので安心です。

通信時の暗号化処理は全てメモリ上で実行されてディスク上には保存されないので、キャッシュファイルを経由したデータ漏えいの心配がありません。

FileTransmissionSystem

FileTransmissionSystemは、専用ソフトやプラグイン不要でWebブラウザ上でファイルのアップロードと送信先へのURL通知の操作ができる、法人向けのファイル転送サービスです。

データの送受信やサーバーで保管される間は暗号化処理が施されていて、誤操作で送信先を間違えた場合でもデータ削除が可能です。

FileTransmissionSystemは日本語のほかに英語表示機能も備わっていて、日本語フォントに対応していない海外のPCでデータを送信することもできます。

ワンタイムアップロード機能(オプション)を利用すれば、社外関係者からファイルを受信することも可能です。

アドレス帳・配信日時予約などの便利機能を備えているので、比較的高頻度でファイルを送信する事業所にもおすすめです。

グローバルセキュアデータ転送サービス

「グローバルセキュアデータ転送サービス」は日立エンジニアリングシステムサービスが運営する法人向けのファイル転送サービスで、安全かつ高速にデータを送信することができるという特徴があります。

ファイルを送受信する際は、暗号化処理が施された上で複数の断片に分割されて別ルートで転送されます。

ダウンロードの際に各断片を1つにまとめて復元されるので、オンライン上でデータが傍受されて機密情報が漏えいするリスクが極めて低いといえます。

細かく分割されたブロックが別々に送信されるので、通信状況の悪い海外でも比較的短時間でファイル転送作業が完了します。

複数宛先一括送信や転送の一時停止/再開などの便利な機能を備えていて、オプションでIPアドレス制限を設定ことも可能です。

ファイル転送サービス利用時の注意点

ファイル転送サービスを利用すれば安全かつ簡単に大容量の機密データを送信することができますが、どんなにセキュリティ機能が充実していたとしても利用時は注意をする必要があります。

情報漏えいの原因で多いのは操作ミスで、送信先を間違えないように注意しましょう。一部のサービスはデータ送信の履歴が残らないので、トラブルが発生した際に原因を究明することが困難です。

機密性の高いデータを送信する際は、履歴確認ができるサービスを利用することが大切です。ファイル転送にオンラインストレージの共有機能を利用することも可能ですが、セキュリティレベルが低くなってしまうという問題があります。

機密性の高いファイル送信する場合は、オンラインストレージではなくてファイル転送サービスを利用するようにしましょう。

おすすめのファイル転送サービスまとめ

ファイル転送サービスはデータをサーバー上にアップして送信者がダウンロードするというシンプルな機能ですが、大容量のデータや機密性の高いファイルを送信するのにおすすめの方法です。

会社やプランごとにサービス内容に違いがあり、操作性や転送速度などを比較することが大切です。一部のサービスは無料プランが用意されているので、実際に使用してみて判断することができます。

ファイル転送サービスを導入する際は、各社の特徴・機能・コストなどを比較した上で自社のニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう。

 

ファイル転送サービス以外にもファイル管理にオンライストレージを活用する方法もあります。

オンラインストレージを探している人はこちらで完全網羅しているので、参考にしてみてください。

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