パーセプションマップ(知覚マップ)とは?作り方も解説!
ビジネスシーンでは様々なフレームワークが活用されていますが、パーセプションマップもその中のひとつです。
ここではパーセプションマップの概要とポジショニングマップとの違い、作成方法について解説していきます。
パーセプションマップとは?
パーセプションマップとは、企業やブランド、サービスなどに対して顧客が認識するイメージを2軸にまとめたフレームワークです。
知覚マップとも呼ばれていますが、パーセプションマップを利用すると顧客や見込み客が自社やブランドなどに対してどのように感じているのかを視覚的に表現することが可能となります。
基本的に、企業は自社やブランドなどが目指すべきポジションを明確にした上でマーケティング施策を実施していきます。
しかし、顧客周辺の環境が変わったり競合他社が参入したりすると、当初の想定とは異なる認知をされてしまうケースが少なくありません。
その結果、顧客からの支持が得られないという状況に陥る恐れがあるため、パーセプションマップを作成して狙ったポジションに認識されているのかを確認しておくことが大切です。
ポジショニングマップとの違い
パーセプションマップとポジショニングマップは、見た目が似ているので混同されがちですが、これらは顧客目線か企業目線かという違いがあります。
ポジショニングマップは、企業目線で市場における自社のポジショニングを明確化する際に用いられる手法です。
これに対し、パーセプションマップは、顧客目線で自社が目指すべき方向性を考える際に使われるフレームワークです。
あくまで顧客目線で作成するマップなので、見た目は似ていてもポジショニングマップとは異なるポジショニングになるケースも少なくありません。
仮に、これら2種類のマップにズレがある場合は、ポジショニングまたはターゲットの修正を行う必要があります。
パーセプションマップの作り方
パーセプションマップは顧客目線で作成するマップなので、作成する際はまず顧客の認識を数値化しておく必要があります。
具体的には、アンケート・インタビュー・フォーカスグループなどを実施してデータを収集しましょう。
また、パーセプションマップを作成する場合、ポジショニングマップと同じように2つの軸を設定する必要がありますが、それぞれの軸は独立性が高いものを選択することが重要です。
例えば、価格と機能という要素は比例関係にあります。基本的には価格が高くなれば機能性が高くなるため、全ての企業やブランドが直線状にプロットされて、実質的に1軸しか選んでいないのと変わらなくなってしまいます。
そのため、価格と年齢層など可能な限り独立した2軸を設定することが大切です。
ポジショニングマップまとめ
ポジショニングマップを作成して何らかのマーケティング施策を講じても、顧客の認識との間にズレがある場合は成果につながらない恐れがあります。
成果につながらなければ費用も時間も無駄になってしまうので、マーケティング戦略を立案する際はパーセプションマップも作成して顧客認識とのズレを解消しておくことが大切です。
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