SEO会社に対策を任せる前の最低限の予備知識
このページをご覧の方は、SEO会社に自社のSEOを発注しようと検討している方と思います。
もし貴方が、
- これまでに自分でSEOを行ったことが無い。
- 外部リンクを増やせば順位は上がると思っている。
- とりあえず安いSEO会社を探している。
- サイトの運用は全て外注。自分はよくわかっていない。
の一つでも当てはまるなら、外注前にこの記事を読んでおく事をおすすめします。
ただその前に、検索エンジンとは何か、SEOとは何かを軽く説明します。
検索エンジンの歴史とSEO
2000年頃にSEOという言葉が日本に登場し、早16年。
初期の頃はYahoo検索での上位表示と言えば、『Yahoo!ディレクトリ登録』でした。
Yahoo!ディレクトリは、5万円ほどの審査・掲載料金を支払う事で登録する事ができ、Yahoo!も独自の検索アルゴリズムを有していたので、検索結果の上位には『Yahoo!ディレクトリ登録』がずらりと並んでいました。
当時はYahoo!も独自の検索アルゴリズムを有しており、日本の利用ユーザーの多くもYahoo!ユーザーだった為、Yahoo!での上位表示はインターネットビジネスでの最重要課題とも言えるほど、ウェイトが高かったと記憶しています。
しかし、2010年7月にYahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを採用した為、Yahoo!とGoogleの検索順位は同じとなり、Googleでの上位表示=Yahoo!での上位表示とななった為、以前より慎重にSEO対策を行う必要性が高まっています。
そもそもGoogleの収入源は?
Googleの売上で大きなウェイトを占めるもの。それは、検索エンジン連動型広告(=リスティング広告)です。(関連:リスティング広告を代理店に任せる5個のメリットデメリット)
リスティング広告が主な収益源である事から、Googleが検索エンジン周りで売上を最大化する為には『利用者数を増やす』事が最も効果的です。
検索エンジン利用者は”何らかの情報”を探していますので、その情報がすぐに出てくるGoogleは、ユーザビリティが高い事になり、利用ユーザーを増やす事ができます。
ユーザーの検索ニーズを満たすサイトを上位表示させる事がひいてはGoogleの売上向上に繋がっていきます。
SEOとは
本来SEOとは、検索エンジンが考える”上位表示したいサイト(ページ)”に作り上げていく事になりますが、Googleはどのようなサイトが上位表示するのかを公開していません。
その為、ウェブマスターやSEO会社は、上位表示されているサイトの傾向からGoogleに評価されやすいサイトの構造・傾向を掴み自社(クライアント)サイトに反映していく事になります。
外部リンクはSEO?
SEO対策と聞いた時に”外部リンク”と思い浮かべてしまうのは、本来のSEO的な考え方からすると少しずれているかもしれません。
当サイトでも参考になる記事やサイトに対して参照元としてリンクを設置している記事がありますが、このように多くの場合、他のサイトにリンクを送るという行為は、そのサイトを指示している事になります。
そして、それはGoogleの評価基準にも組み込まれていて、外部リンクを受けているサイト(ページ)はプラスの評価を得る事ができるのです。
この検索ロジックを使ったSEOが外部リンク型のSEOとなります。
内部対策だけで上がる?
内部対策のみで上位表示する為には、サイトの構造を検索エンジンが評価しやすい構造にしてあげれば可能ですが、競合の多いキーワードとなると外部リンクの力が必要になります。
内部対策では、
- ページタイトルにキーワードを含める
- サイト内部の関連性の高いページからリンクを貼る
- ヘディングタグを適切に使用する
- 1ページに1キーワードの対策を基本と考える
- 狙ったキーワードで検索流入のあったユーザーが満足する情報を与える
などがありますが、その一つ一つが大きな力を生む事は無く、総合してページの評価を上げていく必要があります。
SEO会社のサービス分類
『資料JP』内でもSEO会社のサービスの資料がダウンロード可能ですが、SEO会社によっても対策方法や料金形態などに特色があります。
提供サービスの切り分けとしては
- 外部リンク特化型
- 外部リンク+内部指示書
- コンサルティング型
の3つに大分類をする事ができます。
外部リンク型
対策方法
内部対策の指示は行わず、自社が保有しているリンク用のサイトに、クライアントサイトへのリンクを設置するのが基本サービス。
自分で内部対策を行えるのであれば、+αの外部対策として、導入の価値があります。
外部リンク型のメリット
FTPなどのサーバー情報を渡す必要が無いので、個人情報漏洩などのリスクが無い。
比較的安価に導入できる傾向にある。
外部リンク型のデメリット
SEO用の外部リンクをGoogleは嫌うので、ペナルティを受ける可能性がある。
リンク元を開示してもらえない場合が多く、全てをコントロールする事が難しい。
外部リンク+内部指示書
対策方法
外部リンクは外部リンク型と類似する為割愛します。
内部構造などの見直しを指示書として提示される。
+内部指示書型のメリット
FTP情報を開示する事無く、対策内容が分かる為、自社のノウハウとして蓄積しやすい。
リンク設置方法を内部対策の進展状況に合わせて考えてもらう事ができるので、コントロールが行い易い
+内部指示書型のデメリット
指示書に記載された内容を自社で行う必要があるので工数がかかる。更新を外部に委託している場合は、修正コストが必要になります。
契約初期に膨大な量の指示が届く事もあり、その内容がシステム改修レベルに及ぶ事もあるので、コーダーやプログラマーが社内にいる方が望ましい。
コンサルティング型
サービス内容
現状分析から課題の発見、施策内容の提案までが行われる。
コンサル形式は、訪問型・電話型・メール型などに分類される。
コンサルティング型のメリット
コンサルタントは基本、分析・課題発見・提案のみの為、全ての情報を自社ノウハウとして蓄積する事ができる。
外部リンク対策を行ってもらえないが、、自然に外部からのリンクが得られる様な提案も期待できる。
コンサルティング型のデメリット
費用が高額になる事が多い。
運営に割けるリソース、方針、予算など、多くの情報を共有する必要がある。
SEO会社の費用形態
上記提供サービスにも関係してきますが、大きく分けると
- 成果型
- 固定型
の2つに分類されます。
成果型SEO
契約をしたキーワードが、指定の順位に到達したら費用が発生する、順位連動の成果型が一番多い。
中には、指定キーワードからのアクセス数課金といった成果形態を取っている企業もある。
成果型SEOのメリット
競合の多いキーワードほど、順位の上昇に時間を有するので、その間に無駄なコストが発生しない。
また、一度上がった順位が下降する事も起こるので、その場合も費用が発生しない。
成果型SEOのデメリット
順位が上がらなければ費用が発生しない為、効果が出ていなくてもSEO会社にプレッシャーをかけにくい。
悪質な会社の場合、契約だけ締結し対策を何もせず、たまたま上がったら課金するという会社もあるという。
固定型SEO
順位に関係なく、毎月決まった費用が発生する料金形態。
固定型SEOのメリット
固定型はSEO会社にとって、クライアントからのクレームが発生しやすい形態の為、上位表示に多くの実績を持っていたり、大手企業が提供している事が多い。
固定型SEOのデメリット
全く効果がなくても費用が発生してしまう。
資料JP内でダウンロード出来るSEOサービス
・競合サイトを徹底分析!プロファイリングSEO資料
・ネガティブな情報を見えにくく対策!逆SEO対策ご案内資料
・完全成功報酬型SEO対策「アトラス」ご紹介資料
まとめ
どのようなサービス・料金形態でも、全く無知な状態でSEO会社へ依頼する事は行わない方がいいと言えます。
その上で、自社の運営方法に合った契約のSEO会社を検討しましょう。