リスティング広告を代理店に任せる5個のメリットデメリット
リスティング広告を始める時に迷うのが、自社運用にするべきか、代理店に任せるべきかという点です。
自社で運用するにも代理店に任せるにも、それぞれにメリットとデメリットが存在するので、どちらを採るとメリットがより大きくなるのか、両方をよく吟味する必要があります。
そこで今回は、リスティング広告を広告代理店に任せた時のメリット・デメリットをご紹介します。
これからリスティングに挑戦してみようと思う方はぜひ参考にしてください。
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1.リスティング広告とは
まずは簡単にリスティング広告についてざっくりおさらいしておきましょう。
リスティング広告とは、“検索連動型広告”とも呼ばれる通り、検索エンジンにてあるキーワードで検索をした時に表示される広告です。
広告出稿する側は、”このキーワードで検索されたらこの広告を表示する”と設定をしておきます。
ユーザーがキーワードAを検索したら広告aが表示され、その広告をユーザーがクリックした時に料金が発生するシステムです。
そのキーワードAを検索する人は、その商品Aにより関心がある人であるので、ただ大勢に向けてバラまくよりも効果的な広告であると言われています。
あるキーワードに対して、表示できる広告の枠には限りがあります。
となると、人気のキーワードの広告枠は複数の広告で奪い合いになり、ここで入札が行われます。
1クリックあたりの金額をより高く入札したほうが、広告表示回数が増えることになります。
どのキーワードのどの広告が、どのくらいコンバージョンを繋がったかなどの結果は、リアルタイムに確認することが出来ます。
そのため、効果の薄いキーワードの入札額を下げたり、逆に効果的なキーワードの入札額を上げたりといった調整が随時行えるのです。
マス広告などと違い、1クリックあたり◯円の単位で行えるため、少額からスタート出来るのもリスティング広告の魅力の1つです。
一方で、初期設定などが難しかったり、日々入札額の調整を行う必要があったりなど、慣れない人には難しい面もあるため、リスティング広告の運用を代行してくれる広告代理店が存在しているというわけです。
このあたりの流れを踏まえた上で、広告代理店に任せた場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
2.広告代理店に任せた場合のメリット・デメリット
メリット
1.手間が掛からない
任せるんだから当たり前だという話ですが、これがまず最も大きなメリットといえます。
リスティング広告の運用には手間と時間がとても掛かります。
コツコツ設定を済ませたらあとは放っておけばコンバージョン…とはいかず、結果を確認しながらあれこれと調整をしなければなりません。
ある程度の知識も必要になりますし、他の作業に手がつけられなくなってしまいます。
そういう点では、プロである代理店に任せることで、自分は別の作業に取り組むことが出来るようになります。
「餅は餅屋」とはよく言ったもので、手間が掛からないという点ではお任せしてしまうのがやはりベストです。
2.蓄積されたノウハウを活かして運用してくれる
よほどの会社にうっかり依頼しない限りは、広告代理店には成功も失敗も含めてさまざまな経験を積んだノウハウがあります。
本を片手にああでもないこうでもないと自分たちで運用するよりも、広告代理店がノウハウを活かして運用してくれるほうが、良い結果をもたらしてくれるはずです。
3.第三者視点による運用
自社運用ではどうしても、客観的な視点に立ちにくいものです。
代理店が第三者視点から考えることで、自分たちでは見えていなかったキーワードを選定することは大いにあります。
4.最新の情報が入りやすい
「Yahoo!マーケティングソリューション正規代理店」のように、公式に認定された広告代理店に依頼すれば、広告の運用はもちろん、リスティング広告に関する最新の情報やノウハウをもらうことも出来るのです。
例えばこの「Yahoo!マーケティングソリューション正規代理店」に認定された代理店は、Yahoo!Japanから最新のサービスや市場動向に関する情報提供を受けています。
そのため、自社運用をしている限りはなかなか得られることの出来ない情報を得ることが出来るのです。
5.リスティング広告以外の相談にも乗ってもらえる
代理店や担当者にも依りますが、ランディングページの改善などについても相談が出来たり、提案をもらえたりすることもあります。
オプションサービスとして行なっている代理店などもあるので、選ぶ際にもポイントとなるかもしれません。
デメリット
1.手数料が掛かる
本来自社運用すれば発生しないはずの手数料が掛かる、というのはデメリットのひとつです。
代理店によっても若干異なりますが、広告費の15~20%などが手数料として発生します。
自社運用した場合の人件費と天秤にかけて、どちらが効果的なのかを判断する必要があります。
また、悪質なところでは、手数料を得るために、あまり効果の出ないキーワードに予算を投じてムダ遣いしてしまうようなところもあるとか、ないとか…。
2.何をやっているかよくわからない
こちらが専門知識をあまり持っていないのを良いことに、何をしているのかよくわからないという代理店も存在するそうです。
契約の時点で、レポートなどをどこまでどんな形で出してくれるのか事前にしっかり確認しておく必要があるでしょう。
3.自社にノウハウが貯まらない
代理店にすべてお任せするのは楽だし、正しく選べば大きな失敗をするリスクも回避できるわけですが、その一方で、いつまで経ってもリスティングについて疎いままになってしまうというのもデメリットです。
それこそ「餅は餅屋」と割り切って、長いお付き合いにするならば良いのですが、頼りっきりで果たして良いのかは考える必要があります。
4.スピーディな対応が難しい
思いがけぬタイミングでサーバートラブルが発生したので、急ぎ代理店の担当者に連絡してリスティング広告を止めてもらおうと思ったのにまったく連絡がつかず、二次被害が…ということもあり得る話です。
自社運用であれば即対応出来るようなことも、代理店の都合に合わせなければならなくなるということも代理店を使う以上は考えられるデメリットのひとつです。
5.ハズレの担当者に出会ってしまう
リスティング広告の運用には、広告代理店が会社で蓄積したノウハウももちろん重要ですが、属人的な面もあります。
極端な話、評判の良い代理店でもハズレな担当者に当たってしまって良い結果にならない、ということも考えられます。
自社や、業界のことについて疎いまま運用していたというケースも少なからずあるそうです。どういった担当者がついてくれるのかは、一度会って打ち合わせをするなどしてしっかりと確認するべきです。
まとめ
ということで、リスティング広告を代理店に任せるメリット・デメリットを5つずつ紹介しました。
最初は少し大変かもしれないけれど自社運用をしてノウハウを貯めていこうと考えるのもひとつですし、そこは割り切ってしっかりと託せる代理店を探そうと考えるのもひとつです。
メリット・デメリットとは少しそれますが、月の予算の面で考えると、あまりに少額では代理店に依頼することが出来ません。
数十万円単位の広告費を投じる際に、初めて代理店を考えると良いと言われています。
時間を掛けていくことが出来るのであれば、まずは少額で自社運用をしてみてリスティング広告というものの感覚を掴み、そこから広告費を増やしていく中で広告代理店への依頼を検討してみるのも良いのではないでしょうか。