無料でも使えるウェビナーツール比較10選!
テレワークが一般化している昨今、自宅で会社と同じようにオンライン会議をなさる方も多いことでしょう。
このオンライン会議をおこなうには、会議ソフトというツールをパソコンにインストールする必要があります。
以前はオフィス用OAソフトは有料で購入するのが一般的でしたが、現在は無料ツールというものが数多くあります。
その中のひとつに「ウェビナー」があり、ここで詳しくソフトの特徴や使い方・メリットとデメリットについて解説していきます。
無料ウェビナーツールを使うメリット
ウェビナーを使うメリットとして挙げられることは、視覚的なプレゼンを可能にしている点です。
パソコンでカメラを起動させても、画面には参加者の顔しか表示されません。言葉で会議をおこなうだけだと、資料をただ音読するだけになるので何かしらの目に見えるグラフ・イラストを画面に表示されるのが効果的です。
メリット(1)導入のしやすさ
ウェビナーの良さは、ソフトを導入するコストが不要で、簡単な操作で使用できることがあげられます。
まず、ウェビナーは無料のフリーソフトという形で公開されているツールが多くあり、数多くのパソコンにインストールしても一切費用は不要です。
そして外部メディアというものではなく一般的なダウンロード形式のソフトでインストールするだけで使用できるのも特徴です。
この2点を考慮すると、市販されているツールよりもお得で簡単に使えるものといえます。
メリット(2)コスト
コストは完全無料ソフトなので、導入時に1円も発生しません。ただし、使用するにはカメラ・マイク・スピーカーが必要なので、ウェビナーを初めて使用するときはこれらの機材を購入するためのコストは発生します。
カメラであればHD画質のものが理想的で、この単価が約5,000円です。それ以外は約1,000円から3,000円程度で購入することが可能です。
メリット(3)有料版が必要か検討できる
ウェビナーは基本は無料ですが、さらにオプションメニューを追加した有料版というものもあります。
この有料版ツールではファイルの送受信・暗号化など、オフィスワークに特化した機能を使うことが可能です。
最初に無料版か有料版のオプションも使用するのかを吟味して、もっとも適切と思う方を導入しましょう。
なお、あとからアップグレードさせることも可能ですが、その時は一度ウェビナーをアンインストールして入れ替えないといけないため、設定が初期化されます。
無料ウェビナーツールを使うデメリット
無料版のウェビナーツールを使う時、通信内容がしっかり暗号化されていないものがあるなどデメリットがあります。
これは企業秘密・個人情報の漏洩というリスクがあることを認識しないといけません。
基本無料というのは、ウェビナーだけでなくほかのソフトでも最小限の機能を利用できるものが大半で、セキュリティーホールがあるものととらえるのが賢明といえます。
デメリット(1)人数や配信時間の制限
無料の場合、最大で5名までの同時会議と、60分間の配信時間制限が設けられています。
この時間は1回の接続につきという条件なので、1度会議が終了するとリセットされるのが特徴です。60分以上連続でウェビナーを使用する場合は使い勝手が悪くなるので、有料版を導入しましょう。
デメリット(2)画質や音質の制限
ウェビナーは無料版の場合、代々画質が1950×2100という制限があります。
この画質は20インチサイズのモニターに適している数値で、それ以上の大型モニターに投影した場合はかなり粗い映像となるのが特徴です。音質に至ってはモノラル出力にしか対応しておらず、ヘッドセットを使用した環境であっても片方のスピーカーからしか音声が聞こえないという状態になります。
会話をメインとした使い方であればステレオ出力が理想的なので、無料ツールよりも有料版が望ましいです。
デメリット(3)録画機能の制限
オンライン会議では基本、議事録として映像を録画することでしょう。
ウェビナーにも録画機能が備わっていますが、無料ツールの場合は1最大で10分間しか録画ができません。そのため、フルタイムで録画ができないという制限があります。
ウェビナーの有料版であればその限りではなく、終始音声・映像をしっかりとHD画質で録画できるツールが標準で備わっているのが特徴です。
デメリット(4)マーケティング・分析・レポート機能の制限
会議の重要な項目のやり取りにも制限があり、分析に必要な円グラフと関数の表示ができません。
特にオンライン会議では参加者全員がレポートを発表する機会が多いですが。レポート機能が全2分割までという制約も存在します。
会議ツールという形で見るとこの制約は不便さが目立つものといえるでしょう。
デメリット(5)受けられるサポートの制限
ウェビナーの無料版は基本、お試し版という位置づけで公開されていることが多いです。
何かしらの不具合が発生したとしてもカスタマーサポートを受けられないのが特徴です。例えば、録画したはずの映像が再生できないという時も対応なされません。
有料版であれば全会議映像をメインサーバーで30日間保管しており、録画が出来ていなくてもサポート側で映像記録を提示してもらうことができます。
ウェビナーの有料版・無料版の2つを比べると、長期間使用し続けるのであれば有料版の方が多くのメリットを持っているといえます。
おすすめの無料ウェビナーツール10選
ウェビナーには数多くの拡張ツールがあります。
これらを組み込むことで、より便利さを増すことができ効率よく会議を進めることが可能です。一般的なオフィスワークに長けているツールをここで見ていきましょう。
ZOOM
オンライン配信ツールとして名高いソフトで、アメリカで2017年に開発されました。最大で150名同時に参加することができ、映像・音声の同時配信を可能にしたソフトです。
映像は3200×2600の4K映像に対応しているため、日本ではコンサート等の配信もなされているほどです。会議という形で使用する場合、
各参加者の承認というセキュリティー設定ができるので、機密情報や個人情報を第三者に知られる心配がないのも特徴にあげられます。無料版の場合は最大20名まで会議に参加ができ、こちらでもセキュリティー設定ができます。
YouTube Live
双方向のやり取りができるウェビナーで、ストリーミング形式の配信となるのが特徴のソフトです。
2018年にデンマークで開発され、高い暗号技術を使用していることから、政府機関のオンライン会議にも採用されています。
同時配信人数が250名と他のウェビナーと比べて多く、学校の授業に取り入れられてるところが多いです。カメラの切り替えがしやすく、音声チャットという使い方が可能になっているのも特徴に挙げられます。
リアルタイムの配信も可能で、会議だけでなくメディア配信にも特化しています。
Googleハングアウト
googleが2005年に公開したウェビナーにも使えるツールで、最大4名までがテレビ会議をおこなえます。
ファイルの送受信をおこなうことはできませんが、文字と音声・映像でコミュニケーションを取ることができ、AndroidのOSがインストールなされている端末であれば標準で利用できます。
少人数のやり取りの特化しているのが特徴です。
Skype
2000年にノルウェーで開発されたソフトで、当初は音声通話しか機能はありませんでしたが、2003年からビデオ出力にも対応して以来世界で約20億回のダウンロードとなったほどです。
電話機能のみ有料版で、それ以外はすべて無料ですべての機能を使用出来る点も支持されているところでしょう。
標準でSSL設定を組み込んでおり、高い暗号セキュリティーを有しています。
会議に参加できるのは最大30名までで、ZIP形式のファイル転送から個別のフォルダー転送にも対応しています。
映像出力は1500×1200と低画質ですが、これはカメラの性能に依存しており4K対応カメラを使用すればさらに高解像度に高められます。
Cisco Webex
20日間のみ無料で使用できるものになっているソフトです。
標準で暗号化処理をされており、これは無料版でも同様です。映像出力の切り替えが簡単という特徴もあり、カメラではなく静止画を画面上におくこともできます。
音声が無料・有料ともにモノラルとなっています。基本はテキストのやり取りに力点をおくといいでしょう。
Facebook Live
Facebook社が2005年に会員向けにサービスを開始したウェビナーです。
基本はFacebookの会員でしか使用できず、非常に高いセキュリティーを有しているのが特徴に挙げられる点です。送受信されるファイルは必ずウィルスチェックをなされ、この際も暗号化をしています。
映像配信に時間制限はなく、有料版であれば自動で全やりとりを録画しているのもこのウェビナーの特徴です。
2019年からは最大参加人数が70名になったことで、オンライン授業にも採用されるところが増加しました。
このウェビナーツールの特徴は、カメラ・マイクを必ず接続しないとソフトが起動しないという点です。オンライン会議をおこなっていない時は、各デバイスをオフに自動でもなされるので誤った配信をするという心配もありません。
Whereby
パソコンとスマートフォン、両方に対応しているウェビナーです。ファイルの送受信に特化しているのが特徴で、最大2GBのデータ量のファイルも送ることが可能になっています。
有料版であれば約20GBの映像も同時に送れるので、プレゼン会議に使用しやすいソフトといえるでしょう。無料版は30日間使用でき、有料版の場合は年間単位の利用権限を購入して随時アップデートに対応したサービスになります。
LINE LIVE
1秒間に120bpsの映像を送受信し、限りなくタイムラグをなくした会議をおこなえるのが特徴です。
音声はステレオ、最大映像出力が3000×2800なので大型モニターに投影しても美しい映像を目に出来ます。このウェビナーは映像のやり取りに重きを置いており、基本はファイル・テキストの送受信がおこなえません。
双方向のコミュニケーションが可能で、リスナーと呼ばれる参加者はテキストで言葉を送信できます。
ただし有料版だと音声の参加も可能で、リアルタイムのやり取りを実現できることです。
ツイキャス
ライブ配信によるツールですが、ウェビナーとしてもやり方によっては利用可能です。
最大解像度は1700×1100、配信時間は最大2時間までで、配信者以外のリスナーは文字のみで対応することになります。ツイキャスの場合、双方向よりも一方向配信に長けているのが特徴で、PR企画に使用しやすいウェビナーです。無料版しか配信されておらず、画面内で使用できるエフェクト機能が多いという特徴があるソフトです。
ニコニコ動画
一方向の配信のみしか対応していないサービスです。ただし、有料会員になると生放送をおこなえるので、このサービスを利用したウェビナーを実施することができます。
多人数で会議をするのには不向きですが、一方向であればリスナーの人数制限がないので宣伝・コンサート・講演会等の大人数が参加する企画に利用しやすいです。月額330円という料金で、コストもさほど掛からないのが魅力です。
無料で利用できるウェビナーツールまとめ
ウェビナーに使用できるウェビナーは、非常に多くのサービスがあります。無料版を公開されているところがほとんどであり、はじめて会社・個人でオンライン会議を利用する際は、この無料版をまず使ってみるのがいいでしょう。
基本機能を体験できるようになっており、さまざまなサービスのものを導入してから使い勝手のいいものを探すことが望ましいです。
その後、正式に有料版を導入すれば納得のいくサービスを利用できることでしょう。
双方向に長けているもの、一方向でPRに使用したいなど利用者の希望にかなったウェビナーがあるので、使いながら吟味をすると良いです。
使用する時は、ひとりで決めずに参加する方々の意見を汲み取ることも大事です。
無料も含めたおすすめのウェビナーツールはこちらで解説しています。
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