コンテンツマーケティング事例★自社でメディア運営した実績とノウハウを公開!

コンテンツマーケティング事例★自社でメディア運営した実績とノウハウを公開!

コンテンツマーケティングに特化した展示会が2015年からスタートするなど、日本でもコンテンツマーケティングが大きく盛り上がり始めました。当サイトでもコンテンツマーケティングに役立つ資料を多数掲載しています。

コンテンツマーケティングの手法のひとつとして、注目されているのが「オウンドメディア」。
「自社でもやるべきなのか、でもリソースが不足している」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

資料JPを運営しているクリエイティブジャパンは、1年程前から「ボイスノートマガジン」というメディアを運営しています。決して「バズる」ような記事が豊富なサイトではありませんが、1年間をかけて着実に成長させてきました。

よく「オウンドメディアが実を結ぶには時間がかかる」と言われますが、実際のところはどうなのか。
「ボイスノートマガジン」を1年間運営してきて苦労した事、分かった事をご紹介します。

1.オウンドメディアとは?

「オウンドメディア(owned media)」は直訳すると「自ら所有するメディア」という意味になります。
関連記事:オウンドメディアとは?知らないと損をするマーケティング手法です

企業が自ら所有するメディアといえば、会社案内のようなパンフレット、広報誌なども厳密には含まれますが、WEBマーケティングでは主に自社サイトやブログなどを指します。

WEB上での集客方法の分類として、広告枠である「ペイドメディア」、SNSや口コミサイトなどを指す「アーンドメディア」と合わせて「トリプルメディア」と呼ばれており「この3つをどのようなバランスで回せていけるかが鍵である」とも言われています。
関連記事:コンテンツマーケティングの事例10連発から見る上手なコンテンツ

2.「ボイスノートマガジン」について

564-2

2-1.アンケートサイトの「姉妹サイト」

「ボイスノートマガジン」は、「アンケート調査を身近に感じるリサーチマガジン」をキャッチコピーに運営しているウェブマガジンです。

同じく弊社が運営しているアンケートサイト「ボイスノート」の姉妹サイトという立ち位置で、ボイスノートで集めたアンケート調査データと、生活の中で役立つ・楽しめる情報を組み合わせた記事を公開しています。

2013年にテストとしていくつかの記事は公開していましたが、本格的に始動したのは2014年11月からになります。

2-2.バズらないんじゃない、「バズらせない」記事

運営方針として最も重要視していた点は、「数年後にも役立つ記事」を作ること。

大手サイトやメディアのように、投稿直後にアクセスが増大するサイトではなく『困った事や、知りたいことを検索した人に、解決に繋がる記事を書こう』というロングテールの視点は、ずっと貫いていた点です。「バズる」ことを目的とせず、タイトルであおったり、過激なことを記事にはしないという意識をメンバー間で共有していました。

3.ボイスノートマガジンの実績

結論からになりますが、ボイスノートマガジンは2014年11月にスタートし、毎月少しずつですが着実にアクセス数を伸ばし、2015年8月に10万PVを達成。半年後の2016年1月には15万PVを突破しました。
1年をいくつかの時期に分けて、ご紹介します。

3-1.広告のトライアルと時事ネタに一喜一憂したオープン~1ヶ月間

2014年11月14日からPVの計測がスタートしました。
最初の記事は「美容院」についての調査結果を記事化したもの。
施術中に「美容師から話しかけられたくない」と思っている人が多い!という内容でした。
記事:美容師さん必見!「話しかけないで欲しい」と思っている人がこんなに!?
(記事中のアンケートは2016年に再調査したものに差し替えています)

オープン当時はプレスリリース配信や、リスティング広告、自社会員向けメルマガを打っていました。(関連記事:プレスリリースの書き方で「テレビに取り上げられる!」プロ直伝ライティング
当然広告出稿のタイミングでトラフィックが増えますが、出稿を停止するとアクセス数も元に戻ります。

この時期は、毎日アクセス数を見ては一喜一憂していたほど、変化を感じられない時期でしたが、サイトオープンから1週間が過ぎた2014年の年末にようやく動きがありました。

公開直後のアクセス数推移
動きがあった記事は

2014年11月20日:新語・流行語大賞予測結果発表!ボイスノート会員が選ぶ「2014流行語大賞」は?
流行語大賞のアクセス数

2014年12月10日:『THE MANZAI』優勝予想は華丸・大吉!?生放送を楽しみにしている人の8割は選挙投票へ!
564-5

『流行語大賞』の記事が公開されるまでのデイリーアクセスは広告を除くと100程度でしたが、この記事が公開されると、デイリーで1000を超えるアクセスを獲得。公開から3日間は当記事への平均アクセスが878でした。
もう一つの『THE MANZAI』では、公開日の伸びはいまいちでしたが、週末にSNSで拡散され、1週間で1000アクセスを獲得。

この2つの記事は、アンケートの特徴を活かした『時事ネタ』という共通点がありますが、「ロングテール」も意識しています。
※ちなみに、「時事ネタ」記事は普通その時だけのアクセスを集める記事で、当初のコンセプトから外れているようですが、この2本は「毎年行われるイベント」なので、一般的な時事ネタ扱いにはしていません。
「流行語大賞」や「今年の漢字」は2015年にも同様の記事を公開していますが(THE MANZAIは賞レースでなくなったので予想自体実施せず)、「去年はどうだったかな?」と調べる人がいるだろうという企みがありました。

2015年1月頃まではデイリーアクセス数が100平均だったので、この2つの記事で4ケタ台を出せた事で、「オウンドメディアって意外と簡単じゃん」と楽観的になっていました。

3-2.伸び悩む春(サイトオープンから4ヶ月)

2015年2月にサイトデザインを一新し、現在のデザインにリニューアルしました。
バレンタインの結果とホワイトデーをどうするかといった調査記事が少しアクセスを集めましたが、3月4月(サイトオープンから5ヶ月頃)と、1日のPV数は500前後で、ほぼ横這いという状態が続いていました。
この頃は、エイプリルフールのネタサイトをまとめてみたり、ゴールデンウイークにオススメの映画を紹介してみたり、ニコニコ超会議の現地レポートをしてみたりと、模索が続いていました。

3-3.スマホ対応で風向きが変わる(サイトオープンから6ヶ月)

スマホ化でアクセス数が増加
2015年5月、それまでずっと3桁が続いていた1日のPVが4桁になり、月間PVも4月までの1.5倍の3万になったのです。

これは、スマホ対応完了の影響だと推測します。
2015年春、Googleが「モバイルフレンドリー」を打ち出したのを覚えているでしょうか。
スマホ対応していないサイトの評価は下がり、ちゃんと対応しているサイトの評価が上がるというものです。
ボイスノートマガジンは2015年5月11日にスマホ対応が完了しましたが、この頃からPV数が増え始めたので、この恩恵を受けたのだと考えられます。

以下は、2015年12月までのモバイル端末での閲覧状況です。
2015年5月から伸び始めているのがよくわかります。
モバイルアクセスの伸び

伸び悩んでいたアクセスはここから一気に伸びていきます。
6月から8月の3ヶ月間は前月比150%の伸び率を毎月達成。
2015年8月には月間10万PVを達成することが出来ました。
この頃のアクセス数上位の記事を見ると、iTunesの使い方、恋愛、子供、美容など、いろいろなジャンルの記事を出していたことが功を奏してきている結果となりました。
2015年8月10万PVを達成

3-4.更新頻度が落ちても伸びるPV、そして15万達成へ

2015年の秋は、ボイスノートマガジンの主担当であった筆者が別事業の手伝いに入ることとなり、更新頻度が一気に落ちました。
「せっかくPV数伸びてきたのに・・・」と残念な気持ちはありましたが、PV数は10月にはほんの少し落ちたものの、11月以降は再度増え続け、そのまま2016年1月には15万PVを達成することになりました。
2016年1月15万PV達成

初期から貫いていた「ロングテール」が、ちょうど始動から1年で大きく結実した形です。

実際に、2014年12月に公開した「宝くじ」の記事は、公開時のアクセスは100にも及びませんでしたが、1年後の2015年末にもは多くのアクセスを集めました。
宝くじの記事はロングテール

4.ボイスノートマガジンの運営を通してわかったこと

ここまで1年の推移をざっくりご紹介しましたが、1年ちょっとの運営を通してわかったことを以下にまとめます。

4-1.スマホ対応は重要

アクセス数の上昇するトリガーとなったのは、スマホ対応完了時期。
スマホ対応の完了まではパソコンからの閲覧が半分以上でしたが、対応後状況は逆転し現在は約7割がモバイルになっています。
よほどの理由がも無い限り、スマホ対応は必須であると考えて良いでしょう。

4-2.ノンジャンルなサイトは集客が難しい

ボイスノートマガジンは、「生活」「お金」「エンタメ」など10のカテゴリで運営しています。
縛りとなるのは、アンケートデータを紹介することと、極端な時事ネタでないこと。

様々な記事を掲載しているので、幅広いユーザーにリーチできるメリットはありますが、幅が広すぎて集客がしづらい(SEO的に)ということがわかりました。
自社のサービスの認知をさせるために集客を考えるためのオウンドメディアであれば、記事のカテゴリや方向性はあまり散らさず、ターゲットを絞り込んだ形で記事を増やしていくのが良いと思います。

4-3.困った事を解決するネタは根強い人気

記事が自社サービスの説明や営業ばかりでは絶対に集客は見込めません。
ターゲットユーザーが悩んでいる事を推測し、役に立つ記事にした上で、「この悩みはウチの製品でも解決できますよ」と提示してあげることがオウンドメディアとしての役割です。

ちなみにボイスノートマガジンでは、iTunesの使い方誕生日に受けられる特典のまとめ買った宝くじの保管場所などが特に人気が高い記事です。
「iTunes」は週末に、宝くじは「ジャンボ宝くじ」が発売される時期のたびに、「誕生日」は毎日多くのアクセスがあります。

4-4.回遊率が伸び悩むのは良し悪し

ボイスノートマガジンの回遊率(ページ/セッション)はずっと1.1台をキープしていました。
本来は一度の来訪で少しでも多くの記事を読んでもらいたいところですが、記事のジャンルが幅広いために、次の記事に進みにくいようです。

しかし、サイトを訪れたユーザーが満足を得られるのは、多くの記事を読んで楽しんだ時だけではなく、一本の記事を読んだことで問題が解決できた時、でもあります。
ボイスノートマガジンにおいては特にその傾向が強いと推測されます。
記事一本で悩みが解消できたために離脱したという推測の裏付けとして、アクセス上位の人気記事は読了率が高く、閲覧時間も他の平均的な記事の5倍以上にもなっています。

そして、閲覧時間の多い記事はSNSでシェアされる確率も高いので、サイト全体のアクセス数増加に貢献していると考えています。

4-5.アンケートデータを載せると問い合わせが多くなる

アンケートデータを記事に使う事で、テレビ番組や雑誌、他のウェブメディアなどから「データ引用に関する問い合わせ」が多く届きます。
問い合わせをいただいた方に聞くと、最近のテレビ番組などは、ウソやヤラセに厳しくなっているという事もあり、「第三者がしっかり調べたデータ」を必要としているそうです。

ボイスノートマガジンも、こうしたデータを二次利用してもらうことでメディアへの露出が大きく増えました。
(例:『マツコ・有吉の怒り新党』『たけしのニッポンのミカタ』『ノンストップ!』など)

記事にオリジナル性を出す為、アンケート調査を行い、その結果をまとめるのは、手間も費用も掛かる作業ですが、調査データの公開はサービスの信頼度を上げるだけでなく、二次利用という展開が得られ、オウンドメディアとしての効果を増加させてくれます。

5.オウンドメディアの運営で得られる効果

長く続ける事で効率の良い集客

5-1.長く続けることで成果が現れる

ボイスノートマガジンは『何となく硬いイメージのアンケート調査』と、『読んで役立つ・楽しい情報』をミックスして配信する事で、アンケート調査の可能性を世間に広め、その結果、アンケート調査の受注増加を目的としています。

軌道に乗るまでに1年という期間を要しましたが、現在では、ボイスノートマガジン経由での新規の問い合わせがコンスタントにあり、効率の良い集客が出来るようになってきました。

即効性が無く、効果も数字で測りにくいオウンドメディア運営は、部門責任者からすると冒険に近いかもしれませんが、自社のコンセプトに合わせた運用を行っていく事で、成果は着実に積み上がっていくでしょう。

5-2.ロゴやアイコンは意外と覚えられている

ボイスノートマガジンロゴ
ボイスノートマガジンには猿のキャラクターがいます。
正直なところあまり可愛いとも思えないのですが(笑)、これが意外といろいろな方に覚えていただけているようで、少し前にリサーチを利用していただいているテレビ番組のディレクターにご挨拶をした時、他の番組のスタップさんをご紹介頂きました。
その時、名刺に載っているキャラクターを見て、「あ、このサイト見たことあります!」と言っていただきました。
それがご縁で次の機会からリサーチを利用いただいています。

オウンドメディアの立ち上げなどをする際には、デザインやロゴなどもコーポレートカラーに合わせる事が一般的ですが、オウンドメディアとしての認知を広げる為にもガラッと変えてみるの良いかもしれません。
コーポレートサイトより、コンテンツ量が多くなる事の多い、オウンドメディアは必然的に、見込客の目に触れる機会が多くなります。
ロゴやサイトのイメージを覚えてもらう事で、営業時のネタにもなりますし、知らない会社より受注率が上がるのではないでしょうか。

オウンドメディアはすぐには結果が出ない、というのは間違いのないことだと思います。
トライアンドエラーを繰り返しながら、諦めずに長く続けていただければと思います。

おすすめ記事

人気資料ランキングすべてのランキングを見る