【最新版】初心者におすすめ!FTPソフト13選!Windows・Mac・LinuxだけでなくiOS・Androidアプリも
FTPの技術を利用すれば、幅広い目的に活用できます。
FTPの技術を手軽に利用できるFTPソフトも多数配布・販売されていて、個々の製品ごとに特徴を持っています。
ここではこうした製品の概要や、おすすめできるFTPソフトについて、詳しくご紹介します。
FTPとは
FTPソフトを使用する前に知っておいた方が良いのは、FTPという言葉の正確な意味です。
FTPとは「FileTransferProtocol」の頭文字を集めて短縮した言葉です。
日本語に翻訳すると「ファイルを転送するためのプロトコル」という意味になります。
ネット上でファイルを転送する時に使用される通信用のプロトコルがFTPです。なおプロトコルとは、通信をする時の規約のことを意味します。
FTPという言葉は、FTPサーバーのような形で使われることもあります。FTPは特に、インターネットのサイトを製作する作業などで使用されることが多いです。
製作したサイトを管理するためにも使用できます。製作したサイトをネット上で公開するためには、使用するファイルを事前にネット上のサーバー上に転送する必要がありますが、こうした転送のために使用される通信プロトコルがFTPです。
FTPソフトとは
FTPソフトを活用すれば、幅広い種類のことを実現することが可能です。
FTPソフトで可能なことは、大きく分けて4つの種類に分類できます。
FTPサーバーに接続してデータを操作することも、FTPソフトの利用で可能なことです。
FTPソフトを使用すれば、簡単にデータの操作ができます。離れた場所に設置されているサーバーにアクセスすることも可能なため、サーバーが置かれている場所まで行く手間を省けます。
各種のデータも操作も可能で、ファイルのアップロードもできます。
ファイルのダウンロードも、FTPソフトを使用すれば可能です。FTPサーバーに自分で製作したファイルをアップロードすれば、すでに公開されているサイトに新しいページを増やすことが可能です。
すでにサーバーに公開されたファイルの一部を修正したものをアップロードして、サーバーに存在していたファイルに上書きを実行すれば、ページの内容を変更することもできます。
FTPのデメリットと推奨されるSFTP
FTPにはデメリットも存在します。FTPのデメリットの中でも使用者にとって特に影響が大きいのは、利用時の安全性が低いことです。通信の経路が暗号化されていないために、見知らぬ人間からデータを盗み見されたり、サイト内のデータに侵入されてしまうこともあり得ます。
こうした欠点を改善するために開発されたのがSFTPという技術です。
すでにFTPを利用している人は、SFTPを利用することが推奨されています。
SFTPとはSSHFileTransferProtocolのことです。
FTPとSFTPは共通点も多いですが、SFTPは暗号や認証の技術を導入しているために、より安全に使用することが可能です。
おすすめのFTPソフト
ここからは、おすすめのFTPソフトを紹介していきます。
WindowsとMacなどの各OSで使用できるソフトを順番に紹介します。FTPソフトを導入する際の参考にしてください。
WinSCP〔Windows〕
WinSCPはWindows用に開発されたFTPソフトです。
この製品の特徴は、バックグラウンド転送の一部であるファイルの完全なリストを表示することが可能なことです。
視覚的なユーザーインターフェースが搭載されているので、操作がしやすいこともこの製品の特徴になっています。
統合されたテキストエディターを使用できる機能も利用できます。スクリプトを自動化できる機能もこのソフトには搭載されていて、こうした機能を効果的に使用すれば、進行中の作業を進めやすくなります。
さまざまな言語に翻訳されているため、好きな言語で利用できます。
FFFTP〔Windows〕
FFFTPは、2ペイン型が特徴のFTPクライアントソフトです。
多くの機能が搭載されていることも、この製品の特徴になっています。ミラーリングの機能もこの製品には搭載されていて、この機能を利用すれば、利用者が手元に所有しているフォルダとFTPサーバーに記録されているディレクトリを同期させることが可能です。
漢字コードを変換できる機能も、FFFTPには搭載されています。
その他にも、ファイアウォールやSOCKSのような機能も利用でき、ワンタイムパスワードに対応できる機能もあります。Windows10などの製品で使用可能です。
FileZilla〔Windows/Mac/Linux〕
FileZillaは、無料で利用できるFTPソフトです。
FileZillaのクライアントは、FTPだけでなく、SFTPなどをサポートしてることも特徴です。
GNUGeneralPublicLicenseに基づいて、無償配布がおこなわれているソフトウェアです。この製品のサポートを利用したい場合には、バグと機能のリクエストトラッカーなどを使用すれば、サポートが受けられます。
FileZillaProという製品も提供していて、WebDAVなどを追加でサポートしているのが、この製品の特徴です。
Cyberduck〔Windows/Mac〕
Cyberduckは、WindowsとMacを使用している両方のパソコンで使用できることが特徴の製品です。
両方のOS上で自由にサーバーとして利用することができます。幅広い種類の機能をサポートしていることがこの製品の特徴になっていて、FTPやSFTPもサポートしています。
WebDAVやAmazonS3も、このソフトでサポートしています。
OpenStackSwiftもサポートしていてMicrosoftAzureやGoogleDriveにも対応している製品です。
CarotDAV〔Windows〕
CarotDAVは、Windows用に開発された製品です。
FTPや各種オンラインサービスにも接続できる機能も、搭載されています。簡易ウェブDAVサーバーも内蔵しているので、ドライブマウントができる場合もあります。
このソフトが製作されたのは、制作者がVistaの実装に不満を感じていたからです。
ドットNetなどを勉強するという目的もあわせて製作された、シングルペインのクライアントであることが特徴です。
アップロードなどの自動分割ができる機能も利用可能です。
CoreFTP〔Windows〕
CoreFTPは無料で利用できることが特徴のFTPクライアントソフトです。
幅広い種類の機能が搭載されていることも、このソフトの特徴です。SFTPやSSLなどの諸機能を利用できます。
FTPSやブラウザ統合のような機能も利用できる便利なソフトで、サイト間の転送やFTP転送履歴、ドラッグ&ドロップサポートの機能も利用できます。
ファイルの閲覧や編集も可能で、ファイアウォールもサポートしています。カスタムコマンドやURL解析の機能も利用でき、コマンドライン転送やフィルターなどの機能もあります。
FTPRush〔Windows/Mac/Linux〕
FTPRushは、無料で利用できるファイル転送用ソフトです。
WindowsやMac・Linuxなど、幅広い種類のOSに対応しています。
スマートフォン用のOSに対応していることも、この製品の特徴になっています。FTP・SFTPクライアントだけでなく、クラウドストレージクライアントとして利用することもできます。
GoogleDriveやOneDriveなどもサポートしています。
エクスプローラーのようなタブ型のインターフェースを採用していることもこのソフトの特徴です。
CrossFTP〔Windows/Mac/Linux〕
CrossFTPも、無料で利用可能なFTPソフトです。WindowsとMac・LinuxをOSとして使用している各パソコンで使用できます。
FTPやSFTPで、クライアントとして使用することができる製品で、AmazonS3でもクライアントとして使用できます。
GoogleストレージやOpenStackSwiftのクライアントとしても利用できます。この製品を開発した会社では、CrossFTPPro/Enterpriseという製品も販売しています。
ForkLift〔Mac〕
ForkLiftは、SFTPやFTPなどを管理できるソフトです。AmazonS3を管理することもできます。
BackblazeB2の管理も可能で、Rackspaceも管理できます。SMBに接続して、管理することもできる製品です。
ネットを使用してファイルを簡単に素早く管理できることが、この製品の特徴になっています。
一度に複数のサーバーに接続することも可能です。ドラッグ&ドロップをすれば、異なるサーバー間でデータを複製することもできます。
Transmit〔Mac〕
Transmitは、macOS用として開発されたファイル転送ソフトです。
性能の高いUIが利用されていることがこのソフトの特徴になっていて、アップロードやダウンロードがより簡単にできるようになっています。
サーバでのファイル管理もこれまで以上に簡単にできる製品です。利用できるようになったサービスも増えていて、新たに11種類のサービスでファイル管理が可能になっています。
BackblazeB2やGoogleDriveなどでもファイル管理をすることができます。従来の製品と同じようにFTPやSFTPもサポートしている製品です。
おすすめのスマートフォン向けFTPソフト
ここからは、おすすめできるスマートフォン向けのFTPソフトを、複数ご紹介していきます。
製品を選ぶ時の参考にしてください。
FTPManager〔iOS〕
FTPManagerは、無料で利用できるFTPソフトです。
この製品を使用すれば、FTPサーバー上のファイルにアクセスすることが可能です。フル機能を持っているFTPクライアントであることが、このソフトの特徴になっています。
離れた場所にあるファイルに直接アクセスして管理することができ、テキストファイルを編集することができます。
iPhoneやiPadで映像や音楽をストリーミング再生することも可能です。
この製品を使用すれば、iPhoneやiPadとFTPサーバーの間でファイルを転送することもできます。
FE File Explorer 〔iOS〕
FE File Explorerは、無料のFTPソフトです。
iPhoneやiPadなどの製品で使用できる、ファイルマネージャーアプリケーションで、利用者の手元に保存してあるファイルだけでなく、コンピュータやNAS上のファイルにアクセスすることも可能です。
iPhoneやiPadで、映画や音楽をストリーミング再生できる機能も搭載されています。
iPhoneやiPadに直接ダウンロードしなくても、コンピュータやクラウド上の文書や写真・ファイルを直接閲覧することができます。
これらの文章やファイルを管理することも可能です。
ESファイルエクスプローラー〔Android〕
ESファイルエクスプローラーは、パソコンと無線の接続が可能な、Android向けに開発されたFTPソフトで、無料で利用できます。
このFTPソフトを使用すれば、Android端末に保存されているデータの管理が簡単にできます。
ファイルの管理機能と一緒に、PCや無線でデータがやり取りできる機能を利用すれば、さらに使用しやすくなります。
アプリをアンインストールできる機能も利用できるソフトです。
Androidの端末内に不要なファイルなどが増えている人や、Android同士でデータを転送したい人も、管理の目的で利用できます。
FTPまとめ
FTPの基本的な概念や、FTPソフトを使えば可能になることについて、紹介してきました。
FTPにはデメリットもあるため、安全性を向上させたSFTPも開発されています。FTPソフトを利用すれば簡単にFTPを利用できます。
無料で使用できるFTPソフトも多く、無料なのに機能が充実しているソフトもあります。
WindowsとMacOSで使用できるソフトがそれぞれ開発されていて、LinuxやスマートフォンのOSで利用できるFTPソフトもあるので状況に応じて使い分けてみてください。
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