代表的なフレームワークとメリット・デメリット

代表的なフレームワークとメリット・デメリット

ビジネスシーンにおいて広く利用されているフレームワークは、課題解決や現状分析などを考える際に非常に有効なツールです。
ここでは、代表的なフレームワークと、それらを使いこなすことで生じるメリット・デメリットについて紹介していきます。

フレームワークとは

フレームワークを一言で表すと、思考の枠組みです。問題解決や現状分析する際に、漠然と考えてしまうと、時間がかかるだけでなく有効な解答を導き出せないこともあります。


フレームワークは、ものごとの考え方や手順がフォーマット化されているため、順序に従って考えていくことで、思考がブレることなく的確な解答にスムーズにたどり着くことが可能です。
また、思考を図式化することができるため、ものごとを複数人で考える場合やプレゼンテーションの場面にも非常に有効です。

代表的なフレームワーク

一口にフレームワークと言っても、その種類は数多く存在します。そのため、フレームワークを有効活用するには、自身が抱える問題に対して、どの種類を選択するのかが重要です。

ここからは、代表的なフレームワークとして広く利用されているMECE・ロジックツリー・VRIO・バリューチェーン分析・3C分析について解説していきます。これらは基本的なフレームワークとなるため、それぞれの特徴を理解して、有効活用できるようになりましょう。

MECE

MECEは「Mutually Exclusive and Collective Exhaustive」の略で、「モレなく、ダブりなく」という意味です。
正確に言うと、MECEはフレームワークではなく論理的な思考方法となりますが、後述するロジックツリーや3C分析を実践する際に重要となる考え方です。

自身の考えを整理するとき、ある部分が抜け落ちていたり重複していたりするケースは少なくありませんが、思考にモレやダブりがあると問題解決の際に、誤った答えを導き出してしまう恐れがあります。
ビジネスシーンにおいては複雑化した問題が発生することが多々ありますが、複雑な問題をモレやダブりがない細かな要素に分解して、一つずつ分析していくことで問題解決の突破口を開くことが可能となります。

②ロジックツリー

ロジックツリーは、ある問題に対してWhy(なぜ)とHow(どうやって)という質問を繰り返すことで、木の枝のように問題を要素分解していくフレームワークです。

例えば、「売上を向上する方法」について考えるとき、初めに売上向上を実現するため必要な「顧客数を増やす」と「顧客単価を向上する」という要素に分解します。

そして、「顧客数を増やす」ことを実現する要素である「新規顧客の開拓」と「既存顧客のリピート率を向上する」という2つに分解するといったように枝葉をどんどん増やしていくことで、最終的に実施すべきことが明確化させることが可能となります。

ロジックツリーは非常にシンプルですが、図を作成しながら思考していくため、解決策にたどり着きやすい有効なフレームワークです。

③VRIO

VRIOは、自社が持つ人材や設備などの経営資源の強みを分析して、市場における競争優位性の維持と向上を目的としたフレームワークです。

VRIOは、Value(経済価値)・Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織体制)の頭文字であり、これら4つの要素を使用して経営資源の分析を行います。

具体的には、「市場機会に活用でき脅威に対応できる経済資源なのか」、「どれほどの競合他社が保有する経済資源なのか」、「同じ経営資源を得るハードルは高いのか」、「経済資源を活用できる組織体系なのか」という質問に解答する形で分析を進めていきます。

VRIOは、企業経営に携わる人であれば身に着けておいて損はないフレームワークと言えるでしょう。

④バリューチェーン分析

バリューチェーン分析とは、自社が提供する価値が顧客に届くまでのプロセスをチェーンのように繋ぎ合わせて整理するフレームワークです。

例えば、小売業の場合は、商品企画・仕入・店舗運営・集客・販売・アフターサービスといったプロセスで顧客に商品が届けられます。
このプロセスを一つずつ分析することで、どのプロセスで大きな価値を生み出しているのかや、競合他社と比較して、どのプロセスが優れていて、どのプロセスが劣っているのかを明確化することが可能です。

この分析をもとに、強みを活かし弱みを改善するための戦略を立てることにつなげていきます。また、バリューチェーン分析は競合他社に適用することで、競合他社の戦略分析に利用することもできます。

⑤3C分析

3C分析は、Customer(顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)の3つの観点から現状を分析するフレームワークです。
Customerで着目すべきポイントは、市場の規模や成長性、顧客のニーズや行動パターンなどが挙げられます。

また、Competitorでは、初めに競合の特定を行い、その上で競合他社の規模や、提供する商品やサービスの特徴、マーケティング戦略などに注目して分析を進めます。
Companyの分析では、企業規模、競合と比較したときの強みと弱み、自社のリソースなどが着目するポイントです。

3C分析は、事業計画やマーケティング戦略を行う上で非常に有効なフレームワークであるため、様々なシーンで広く使用されています。

フレームワークのメリット

フレームワークを活用する最大のメリットは、思考時間を短縮できることでしょう。
たとえ複雑化した問題であっても、手順に従って問題を整理して分析できるため、無駄なく思考を進められます。

また、複数人で共通の問題を扱う場合でも、思考の枠組みが共通であればスムーズな議論が可能です。さらに、プレゼンなどのシーンでは分かりやすく説明できるというメリットもあります。

フレームワークのデメリット

フレームワークのデメリットとしては、使い分けが難しいことや、習得までに時間がかかることなどが挙げられます。
まずは、どのようなフレームワークが存在しており、どのようなケースに用いるのかを理解した上で、徐々に使い慣れていく必要があります。

また、フレームワークを使用していると思考が限定されてしまい、新しいアイデアが生まれにくくなる恐れがあることも念頭に置いておきましょう。

まとめ

フレームワークは、使いこなせるようになれば非常に有効ですが、あくまで思考の助けとなるツールであり、正しい答えにたどり着けるとは限りません。

しかし、漠然と問題を考えるよりも、フレームワークを利用して論理的に思考するした方が、問題解決のヒントが見つかる可能性は高まるでしょう。
また、フレームワークには数多くの種類があり、習得が難しいものも少なくありません。

そのため、現在抱えている問題に対して有効なフレームワークを知り、実践しながら少しずつ使い方を覚えていきましょう。

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